Monday, April 21, 2008

Best Friend (Or Something More?)
~待ち合わせはいつも@TGI Friday's ~

先週木曜日、雨降りのせいと仕事やらプライベートやらで気分が滅入っていた私は、同僚Pのオフィスに顔を出した。 しばらく悩み相談をして、そろそろオフィスに戻るわと思ったとき、彼が言った。 What are you doing tonight?  私が、今夜はヘアサロンのアポがあると言うと、「今夜のクラスをキャンセルするから、きみはそのアポをキャンセルして、フライデーズで飲もう」 と彼が言った。 私の返事を待つこともなく、英語教室のオーナーに電話する彼。 「どうしても抜けられなくなってしまって、今日はいけそうにない」と言う彼を見ながら、どうやら今日のヘアサロンの予約はキャンセルしなくちゃならないな、と思う私。 OK, I'll meet you there.  

お店のドアを開けると、カウンターに彼の姿がなかった。 常連客のひとり、いつも一番端の席に座る男性に、「彼は来てる?」と聞くと、「その席にさっきまで座ってたから、たぶんトイレか電話かなにかじゃないかな? その横の席はきみのためにあけてあるんだと思うよ」 

とりあえず、カウンター席に座り、Hi, Jin, how are ya? といいながらビールを注文してしばらくすると、彼が席に戻ってきた。 Hey, you came!!  私を見つけるなり大きく腕を広げて駆け寄りハグする彼。 その腕の中で、絶対的な安心感に包まれる私。 いつもそう、彼と一緒にいる時の私は、今この世に何が起きてもきっと大丈夫、彼が絶対に守ってくれる、という安心感がある。  

Sweetheart, it's all about control.  He's trying to "break" you so that he can control you.  Don't be controlled. Don't you remember what your old boyfriend did to you?  元彼との関係を悩んでいたときにも、よく彼に相談した。 「でも私が別れ話を切り出したじゃない?」と私が得意げに言うと、But it took you so long to get out of it. と彼は呆れたように言った。

こんなことでグズグズ言うのはおかしいって分かってるの。 だって私は明らかに愛されていて、間違えなく幸せで、これってずいぶん贅沢な悩みでしょう。 そういった後、なぜか急に気分が下がってしまって、予想もしていなかった質問が、思わず口をついて出てしまった。 Do you think I'm beautiful?  すると彼が席から飛び上がるようにして言った。 What? What kinda question is that? Yes, you're beautiful. Your body is beautiul, your face, your inside, your everything is beautiful. You're a whole package. I've never seen anyone like you!!

日本人の男は思ってることを言葉にしないからだめなんだ。 だから日本の女性は今のきみみたいに不安になるんだ。 Then, I should probably go out with non-Japanese guys... そう言って彼を見上げると、「いつも館内で見かけるたび、なんてキレイなんだって思う。 きみが登場すると、周囲が明るくなる。 ホント、天使みたいだって思うよ」 彼は今まで見たこともないような真剣な顔で言った。

遠くまで帰る彼のタイムリミットは20時半。 いつもどおり駅前のコンビニで缶チューハイを買って、エスカレーターを登った。 駅の構内の片隅で、無表情で流れていく人たちを眺めながら、片手には缶チューハイ、もう片方の手にはタバコを持って、どうでもいい話をして大笑いした。 

You know, we're so lucky. We should be thankful that we've survived for all these years.  私がしみじみ言うと、突然彼が話し出した。 俺の父親が死ぬ時、言ったんだ。 I had a great run of my life. 俺が死ぬ時もそう言いたいよ。 The reason why we're so happy right now is because we're trying so hard to make ourselves so happy. We're gonna be happy until the end of our time.  私がそう言うと、「60歳くらになったら、オーストラリアかなんかに住んで、ビーチでジョイント片手にビール片手に、夕日かなんかを眺めながら、いい人生だった、もういつ死んでもいいなあって思っていたいよ」 と彼が遠い目をして言った。  

Can I come over to your house? I need to say hello to your Tweety boy, making sure he's OK, and I gotta feed him.  私が、トゥイーティーは元気だし、まだ固形物は食べられないくらい幼いのよ、と言うと、じゃあ、近くのコンビニで俺たちはワインでも買って、トゥイーティーには水でも飲ませるか、という彼。 くだらない会話だけど、私が何を言ったら喜ぶか分かっていることが嬉しい。 

じゃあねって言って、山手線のホームへと階段を駆け下りる。 階段の一番下に辿りついた瞬間、電車が滑り込んでくる。 とその時、彼が階段の上から私に向かって大声で叫んだ。 God, you're hot!! You're killing me!! 私を甘やかすことについて彼の右にでるものはいない。 そう思いつつ、彼に投げキスを送りながら電車に乗る私。 

別れた後、寂しさが残らない人ってそうそういるもんじゃない。 歴史があって、日々会話があって、お互いの思考や感情を明確に伝え合って、一緒にいるときは大切にしあっているって実感しあえないと、それは難しい。 同僚かつ同級生のPとは、きっとお互いしわくちゃになるまで友達でいられるに違いない。 それともいつか、友達以上になる日がくるのかな? 


なーんてね。

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