Sunday, April 27, 2014

Breast Cancer 13

先日、全ての検査・準備が終わり、後は入院・手術を待つばかりというとても心安らかな日々のはずでしたが・・・今朝、母から電話がきました。どうやら手術の日に病院に来たいそう。そして父にこの件、伝えてほしいそう。

なんだか頭にきちゃった。だって、「心配だからつきそうわ」って、自分勝手でしょう、わたしのためを思ってじゃないでしょう?

わたしは今回、両親・家族に内緒で手術を受けるつもりでいました。でも、酔っ払った勢いとあまりにも面倒なことをいう母にイラッときて、ついポロっと言ってしまったんです。

不本意です。

手術をうけるのも、術後の痛みに耐えるのも、術前の情緒不安定さと共存するのも、今後の治療に向き合っていくのも私なんですよ。家族であれ、他人であれ、身代わりにはなれない。だったら、わたしが望むようにしてくださいよ。心配なのはわかりますけど、そこは耐えてくださいよ。わたしがわたしらしくない、弱ってる姿を見せたくないって思ってるんだから、そこは格好つけさせてくださいよ。

とはいえ、わたしに「生」を授けてくれた母の頼みですから、父には手紙を書き、先ほどオンライン・FAX(便利ですね)で送りました。この手紙をもらった父は「は?」って思うと思います。父と母は他人同士ですから、母は父の気持ちが分からないと思いますが、わたしと父は親子ですからね、わかるのですよ。性格も似てますし、言いたくないなら言わなくていいって、きっと思うと思うんですよ。でも言っちゃったからね、「は?」でしょうね。なんで言いたくないのに言うんだ、お前?ってなってると思います。

ごめんなさい。

追記: 送信できなかった! やっぱ、ユニバースって繋がっていて、いい感じにしてくれるのね。

Tuesday, April 22, 2014

Breast Cancer 12

4月22日(火)、担当先生の紹介状を持って、ブレストサージャリークリニック さんへ行ってきました。

午前10時開院のところ、午前8時45分に予約を入れてもらっていました。←さすが、聖路加さんの紹介ですね。

まずは、院長I先生とのコンサル。パワポで、皮膚を伸ばすためのエキスパンダー(=組織拡張器)を入れた後の良い例・悪い例を見せていただきました。それから「魔の1ヶ月(=術後・エキスパンダーを入れた後)」の過ごし方についてアドバイスをいただきました。

その後、写真を数枚とってくださって、エキスパンダー(=組織拡張器)のサイズを決めてもらいました。←I先生、速かったです。暗号のように、ナースの方にサイズを伝えていました。わたしの乳房に触ることなく、サイズ決定です!

I先生とのコンサル後、ナースの方に、エキスパンダーを入れた直後から人工乳房(インプラント)を挿入するまでの流れの説明をしていただきました。とにかく術後1ヶ月は、飛んだり跳ねたりしちゃダメだそう。仕事については、1ヶ月半休みを取ってると伝えると、褒めてもらえました。とにかく、術後1ヶ月が勝負だそう。エキスパンダーに水を入れさえすれば、皮膚とエキスパンダーとの間の隙間がなくなるので、水がたまるやら何やらの問題はなくなり、飛んだり跳ねたりできるそう。

ここまでのコンサル、1時間強でした。半休をとっていましたが、1時間遅刻で出勤できるということがわかり、職場へ向かいました。午前中は良い天気だったし、サボりたい気分大だったんだけど・・・意外と真面目な性格です(苦笑)

さて、いよいよ、手術の段取りが整ってきました。エキスパンダーも用意されたようです。術後につける(=胸を固定するための)ブラも本日購入しました。あとは、手術までの数日間を心静かに、健康に過ごすだけです。

いや・・・入院の準備もしなくちゃね。シャンプーとかタオルとか、そういうのは部屋に用意されてるみたいだけど、パジャマ買ったりとかね、加湿器はいらないの? お湯沸かすポットとかは? 読み物? 音楽? DVD? 着替えは何日分?  

分からないことがたくさんあるので、明日、BFに相談します(苦笑)

Sunday, April 20, 2014

Breast Cancer 11

4月18日(金)、聖路加国際病院 さんへ行ってきました。執刀医のY先生とのコンサルということで、BFも一緒に行ってくれましたよ。Thank YOU!

午前9時半の予約でした。受付のところで、「8人の方が待っていらっしゃいます」と言われ、「こりゃ、1時間半待ちか・・・」とガックリ。前回、前々回、前前々回の経験から、それくらいの待ち時間は覚悟しなくちゃなと思いました。でも実際は、そうではありませんでしたよ。約30分後くらいには執刀医Y先生のオフィスに呼ばれました。(先生ご自身でドアを開けて迎え入れてくださいました。ありがたいです)

まずは、触診。右乳房だけじゃなく、左乳房も診察してくださいました。「自分でここってわかる?」と先生に聞かれ、「あ、はぃ、このあたりです・・・」とわたし。「痛みとかありますか?」と聞かれ、(針生検のせいか)痛みはあるんですけど、なぜか「ないです」と答えてしまいました。←え? なぜ?

触診の後、Y先生はとてもやさしい眼差しで、的確な説明をしてくださりました。

「がんは乳首・乳輪に向かって根を張っていくので、残さず取ったほうがいいでしょう」

「健康な乳房(左)は下垂しているけども、再建すると乳房(右)はそれより上の位置になるので、乳首・乳輪を残すと左右の(乳首・乳輪の)位置がずれます。それよりは取ってしまって後日再建したほうがいいでしょう」

「どこをどれくらい切るかは任せてください、前を大きく切るかもしれないし、前を小さく切って、横からエクスパンダーを入れるかもしれません。リンパへの転移があるかないかは手術してみないと分からないので・・・任せてください」

わたしもBFも、ポジティブな意味で、質門の余地がありませんでした。もちろん手術に対する漠然とした不安はありますけど、先生のカラダ全体から、「わたしに任せてください。大丈夫です」というオーラが出ていたので、もう「まな板の上の鯉」の覚悟ができました。

この後、乳腺科で看護師から手術の説明、入院手続き科で入院の説明・手続きを行い、病院を後にしたのは12時半くらい。←やはり、長かった(苦笑)

ランチは二子玉のお寿司屋さんへ。そこからの⇒蒲田のカラオケ屋さんからの⇒蒲田のスナック「霧島」さんからの⇒環八沿いの中華料理店「虎の子」さん。←何軒はしごしたのよっ! やりすぎよっ!

我ながら、「乳がん」患者とは思えない切れっぷりです。いや、「乳がん」を忘れたかったのかなと思ったりもします。この1ヶ月半くらい、「乳がん」しか考えてこなかったし、BFとの会話も「乳がん」ばかりだったから、こういう風に「乳がん」を知らない人たちと触れ合って馬鹿みたいに大騒ぎするってこと、とても良い機会でした。「息抜き」ってこういうことなのかなって思いました。

つきあってくれたBFには心から感謝です。蒲田のスナック「霧島」さんで、BFは女性陣にモテモテ。池上でスナックを経営していたというTさんからは特に熱烈ラブコール。「やだー! わたしの彼に触らないでー!」とヤキモチをやいたりすれば可愛いんだろうけど・・・いやー、とても誇らしかったです。玄人から愛されるって滅多にないことです。ウソの「好き」と本当の「好き」は、元水商売のわたしにはわかります。お姉さんから「好き」と本当に言われているBFと、ステキなBFと一緒にいられること、とても光栄に思います。いつもありがとう。

Wednesday, April 16, 2014

Breast Cancer 10

4月11日(金)と4月16日(水)、聖路加国際病院 さんへ行ってきました。

11日(金)
担当先生とのコンサルでした。BFが用意してくれた「先生に聞く質門」を持ってわたしひとりで行く予定だったのですが、わたしのヘコタレ具合を見て心配になったのか、急遽、BFも一緒に行ってくれました。 Thank YOU! ただ・・・前回、前々回同様、待ち時間が長かった! 予約は10時だったのに、呼ばれたのは12時半すぎでした(苦笑)さすがにもう慣れたとはいえ、参りました。コンサルは約15分、聞きたいことは全部BFが聞いてくれました。Thank YOU!

16日(水)
14日(月)の20時半ごろ、担当先生から電話があり、「乳腺科の先生方と検証した結果、左乳房の細胞検査をしたほいうがいいということになりました・・・明日か明後日、来ていただけますか」と言われました。翌日15日(火)の21時半ごろ、担当先生からまた電話があり、「明日の9時に予約を入れました。来ていただけますか」と言われ、今日16日(水)行ってきました。

受付のところで、「少々お待ちいただくことになってしまうかと思います・・・9時はすぎてしまうと思います」と言われ、「ちっ・・・また数時間待ちかよっ!」とやさぐれながら乳腺科の外の椅子に座っていたら、9時少しすぎ、担当先生が直々、迎えにきてださいました。Thank YOU! 

いつもとは違う部屋に案内され、まずは先週11日(金)に即答できなかった質門の答えを教えてくださいました。

Q1 オプション1
同時再建
一時再建(エキスパンダー挿入)を5月1日に併せてできるか。
A1 可能です。

Q2 オプション2
5月1日に摘出のみを行い、体力回復を待ち後日に一時再建(エキスパンダー挿入)を行う場合、保険は適用されるのか。されない場合の費用の目安は。オプション1と2、医学的にはどちらが望ましいか。どちらの事例が多いか。
A2 保険適用です。オプション2のほうが費用が増えます。聖路加ではオプション1が多いです。

Q3 オプション3
一時再建が良好に推移した場合、人工乳房ではなく、自家組織再建に切り替えられるのか。その場合、保険は適用されるのか。
A3 可能です。保険適用です。

Q4 オプション4
一時再建が良好でなかった場合に自家再建はできるのか。その場合、保険は適用されるのか。
A4 可能です。保険適用です。Note: 自家再建はすべて保険適用。

その後、乳房再建について、詳しく教えてくださいました。一番良いニュースは、2014年1月から、人工物(インプラント)による再建が保険適用になったということ! 前回のコンサルでは、「エキスパンダーは保険適用で約10万円、インプラントは実費で100万円くらい」と聞いていたので、「ぺしゃんこな胸でもいいかぁ・・・」とか、「飛行機乗って、アメリカ行ってインプラントいれたほうが安いかなぁ・・・」と思っていましたが、今回のコンサルではインプラントも保険適用で約20万円と聞き、エキスパンダーと合わせても30万円くらいで乳房再建ができるなら安いっ!と思ってしまいましたよ(←決して安くはないけどね・・・苦笑)

二番目によいニュースは、がんの位置からして、乳頭・乳輪を温存できそうだということです。もちろん手術中にやっぱり切除ということになる可能性もあるそうですが、これにはホッとしました。温存した場合の再発率は2%ということです。

乳房再建には、もちろん合併症やら何やらリスクがあることはありますが、でも「がん」だからって乳房をとってそれっきりっていうのは、ちょっと辛い。自分では最低でも毎日1回は眺めることになるわけですからね。

さて、長くなりましたが・・・今日の外来は、左乳房のエコー&針生検がメインでした。担当先生は40分くらいかけてエコー、15分くらいかけて針生検(太い針で3回)を。放射線科の先生が撮影したエコーと比較しながら、慎重に「あやしき箇所」を探っていました。針生検の前には、同じ乳腺科の先生にもダブルチェックをお願いしてくださいました。そうやって何度も何度も確認してから、局部麻酔をかけて、太い針でぶすっ!と3回。麻酔がきいているので痛くも痒くもありませんが、ピアスをあける器具みたいに、音だけは大きいので、これで3度目の針生検ですが、またもやビックリしてしまいました。

左乳房に刺した針のところには、絆創膏、その上に分厚いガーゼ、その上に肌色のテープが貼ってあります。明朝、これらを剥がした瞬間が楽しみです。きっと(また)ものすごく大きな痣になってるんだろうなぁ。

Monday, April 14, 2014

Breast Cancer 9

先日4月11日(金)の担当先生との再コンサルについて書こうと思っていた矢先・・・担当先生から電話がありました。

「夜分遅く申し訳ありません。実は、チームでMRIとエコー結果を検証した結果、左乳房の細胞検査をしたほうがいいということになりました。急で申し訳ないのですが、明日か明後日、来ていただくことは可能ですか」

わたしは頭が真っ白になりました。だって、左乳房は、2つの検査後、「問題なし」っていう所見だったでしょう。今更、「問題あり」って何よ・・・

もちろん先生にそんなことは言えませんので、「はい、明後日水曜日の午前中に伺います」と答えました。

というわけで、4月16日(水)、聖路加国際病院 さんへ行ってきます。結果は分かり次第、報告しますね。

Thursday, April 10, 2014

Breast Cancer 8

先週から今週にかけて、聖路加国際病院 さんへ通っていましたよ。

4月1日(火):放射線科の先生2名によるさらに精密なエコー
4月4日(金):担当先生とのコンサル
4月8日(火):婦人科での子宮筋腫のチェック

そして明日4月11日(金)は担当の先生との再コンサルです。

4月1日(火):放射線科の先生2名によるさらに精密なエコー
予定では30分でしたが、実際は1時間くらいかかったと思います。若手の先生がまずじっくり観てくださり、その後、「ダブルチェックです」ということで、シニアの先生が観てくださいました。先生たち、おふたりとも、右の乳房を見ているときに、何度も手がとまりました。何かマーキングをしているらしい瞬間がとてもこわかった。右の乳房に「がん」があるとはわかっていても、それでも何か他のものが発見されるんじゃないかって、とてもこわくなりました。ものすごく長い時間をかけて右の乳房を検査した後、左の乳房の検査。あっという間に終わるかと思いきや、ちょっと立ち止まったりする瞬間があって、その度にいろいろ考えちゃって、不安になりました。1時間という検査の中、時間配分はというと、右が9割、左が1割という感じでしょうか。


4月4日(金):担当先生とのコンサル
様々な検査の結果を聞くということで、BFが同行してくれました。 Thank YOU!
予約時間は10時半でしたが・・・結果、3時間くらい待ちました(苦笑)。大病院だからでしょうか、急患がいるからでしょうかと、何度も何度も自分を納得させようと思いましたが、元々待つことが苦手なわたし、そして病院が嫌いなわたしですから、どんどん機嫌が悪くなって、やさぐれてしまいました。Sorry…

この科が嫌いな理由は、待合室の雰囲気が、とにかく暗いんです。もちろん健康な人なんてたぶんこの病院には来ないでしょうし、何かしら「不安」や「問題」がある人たちが集まっていて、わたしを含め「病人」の「気」が充満している感じ。

ですが・・・「Good things come to those who wait」とあるように、私たちによいニュースがありました! もちろん「がん」であることに変わりはないのですが、わたしの「がん」はあまり悪い子ではないようで、ホルモン治療がかなり有効だということでした。

具体的には・・・浸潤がん、核グレード(スピード)は1〜3のうち2。エストロゲン受容体とプロゲステロン受容体は陽性で、0〜8のうち8.HERSタンパクは陰性。Ki-67(がんの悪性度)は23.4%(14%以下だと悪性度が低い)。リンパへの転移はなさそう。アメリカ人の、わたしと同年齢で同じがんをもつ人たちのデータによると、ホルモン治療をした場合の10年後の生存率は70%、ホルモン治療と化学療法をした場合は80%だそう。

4月8日(火):婦人科での子宮筋腫のチェック
13時の予約。担当の先生曰く、「一緒に(子宮筋腫)とっちゃいましょうか」ということで、診断をうけることになりました。初めてお会いした先生(女性)は、30代でしょうか・・・短髪で、細身、淡々と語り、検査がとても丁寧でした。今までたくさんの婦人科の先生に検査を受けましたけど、こんなに優しく、柔らかく、まったく緊張もせずっていうことはありませんでした。通常、いつも何からしら文句があるのですよ。痛い、硬い、冷たい、違和感等。これからもぜひお世話になりたいと思える先生でした。

先生曰く、「(乳がんと子宮筋腫を)一緒にとるっていうのを選択する人もいますけど・・・胸もお腹も痛いですよ。(子宮筋腫は)問題がないならとらなくてもいいものです。ただ、ホルモン治療をされるわけですよね? それで子宮筋腫が大きくなる人もいますので、こちらで観てもいいですし、今かかっていらっしゃる病院で経過を観てもらってもいいですし。とりあえず半年後に予約をいれておきます。それ以前に、今かかっていらっしゃる病院で、サイズが変わったと診断されたら、予約を早めてきてください」ですって。

いやはや、聖路加で赤ちゃんを産むだろう妊婦さんが9割っていう婦人科での検査でしたから、軽く凹むよね(苦笑)

さて、明日、4月11日(金)は、担当の先生との再コンサルです。ありがたいことに、BFが聞くべき事項を書いてくれましたよ。← わたしはたぶんきっと冷静に質門できないだろうということを想定して。Thank YOU! わたし、明日、がんばります!