Wednesday, May 16, 2018

春篭り II

先週の夜勤ですが、数人の入居者様からのナースコールが頻繁(5分おきくらい)にあり、2時間の休憩中もアドレナリンが出まくって、一睡も出来ませんでした。

帰宅後、12時半くらいに朝食兼昼食(=ブランチ)を食べ、お風呂の湯船に浸かったらウトウトしてしまい、あやうく溺死するところでした!危ない、危ない。眠気マックスで朦朧としながらお風呂から出てベッドへ。

目が覚めて時計を見たらなんと、19時半でした。重い体を引きずって夕食の買い出しへ。なぜかクッキング・モードにスイッチが入り、常備菜をいくつかつくりました。きゅうりとツナの胡麻和え、青梗菜と塩昆布の梅肉和え、きのこ3種のポン酢バター炒め、フムス等。

夕食には、にんにくオイル(+ローズマリー)をたっぷり入れたトマトソース・ペンネに溶けるチーズを大量に投入して、パルメジャンチーズを大量に振りかけて、SbarroのBaked Ziti風にしてみましたが、イマイチ。チーズ(サワークリーム?リコッタチーズ?)が足りなかったのかな、オーブンで焼かなかったからいけなかったのかな。

翌日は・・・時差ボケのように、夕方18時くらいまで寝ていました。そして起きて・・・そこからまた、クッキング・モードにスイッチが入り、ペペロンチーノを。にんにくオイルをたっぷり入れて、鷹の爪も多めに投入して、臭くて辛くて最高に美味しいパスタが出来上がりましたとさ。

さて、時差ボケが功を奏してでしょう、ドイツ在住の友人Kとまたもや語る機会がありました。経歴も違うし、住む街も違うし、異業種だけど、同年代だからでしょうか、同じような価値観を持っているので、話が盛り上がります。

***

K:オレは芸大行きたかったんたけどね、親に許して貰えなかったから。 まぁ、結果的に行かなくてもアーティストになったから、良かったんだけど。 大学行ってないのが、ちょっとコンプレックスだったけど、大学の教壇に立ったらそういうの、アホらしいなって。 オレの目の前に座ってる小僧共は、自分より学歴低いヤツの授業を金払って聞いてるのか?アホか?コイツらって思っちゃってさ。 まぁ、あれはオレにとってもイロイロな事を整理して割り切るきっかけになったな。

私:大学出てもアホはいっぱいいるし、仕事で使えないのもいっぱいいるし、心がないやつとか、品位がないやつとかいっぱいいるし。残念ながらそういうのは大学で学べないし、むしろ大学くらいの年齢で備わってなかったら、もう手遅れだし。資質だから仕方ないね。 

K:ウチ、親がM物産だったから。良い大学出て生涯雇用。それが成功者の道だって信じてて、それしか知らない人だったから。 芸術で飯が食えるか!って。食ってますが何か?って言ってやりたりよ(笑)。 バブルが崩壊する前に死んじゃったから、銀行や証券会社が潰れる今の世の中みたら驚いたと思うよ。 まぁ、あの頃は土地も株も上がり続けてた、そんな時代だったから、そういう価値観しか無かったのも仕方がないと思うけど。

私:私たちの親の時代は経済が右肩上がりで、頑張れば報われる時代で、だからみんな頑張って良い大学出て良い会社に入って良い生活をするっていう価値観で良かったんだよね。  今はもう世の中のスピードが速すぎて、ついていけない人も多くなってきたし、その中で、みんなと足並み揃えなくてもいいんじゃらないかと思う人たちも出てきてるし、変わってきたよね。 昭和のお父さんたちみたいにガツガツしてる人たちも健在だし、私みたいに出世とかから脱落した人間もいるし 笑 。

K:そうだな、その通り。 オレらみたいに突然違法化されて国を追われたりするしな(笑)。 まぁ、国家公務員一級でもならない限り、人生平坦じゃいられないって事だ。 退屈しなくて良いよな、その方が(笑)

私:そうだね。退屈はしないよね 笑。国家公務員でも何が起こるかわからないよ、今時。ソーシャルネットワークがあるから社内全体が監視してる感じだもんね。昔、映画ボーン・アイデンティティを見たとき、ものすごく怖くて、でも今の世の中はそういう方向に向かってるような不安もあるよ。 

K:ドイツのゲシュタポだよな。

私:そうなんだよ! 人々の良心を信じるしかない世の中になってきてる感じ!

K:バカな事、沢山やってきたけど、あの頃スマホがなくてホント良かったって思うよ(笑)逆に今の子は可哀想だよな。 酔っ払って外で裸で寝てたらスマホで撮られてネットにアップされちゃったりするから。 酒飲んで失敗するなとか、意味分かんないよ(笑)

私:そうそう!  酒飲んで失敗して、そうやって人は大人になるのよ 笑。 今はみんながSNSにのせるネタを探していて、ちょっと怖い光景だよ、みんなが写真やビデオを撮ってる。目の前で起きてることを肉眼で見ることなくなっちゃってる。せっかくのプロポーズの瞬間も、「待って!今、写真撮るから!」とか、興ざめだよ。

K:だよなー!沢山あるぞ!酒の失敗(笑) テレビで爺さんが、昔はお尻触っても、何すんですか!スケベ爺!って怒鳴られて済んだのに、今は犯罪で逮捕されるって世の中になった。人との関係の許容量が無くなったって。 一理あるなって思った。

私:うん。昔は酔っ払ってエッチなことしたり言ったりするオッサンが沢山いたよ。でもだからって警察沙汰にしたりなんかなかったし、なんかいい距離感だったよね。 

K:ギスギスし過ぎだよな。

***

ちなみに、以下は昨年(2017年)11月、ドイツ在住の友人Kが自宅で作ってくれたディナー&ブレックファーストです。食材をチャチャッと仕入れて、チャチャっと料理してくれましたよ。

白身魚のオレンジソースいくら添え

ムース貝の白ワイン蒸し

ペペロンチーノ(ムース貝ベース)

帰国日のブレックファーストです。美味しかったけど、帰国するのかぁって感慨深いものがありましたよ。

(ちなみに、ソーセージは色々あります、さすがドイツ!滞在中のディナーでソーセージの数々を紹介してくれました。写真を撮り忘れてしまいましたけどね)

Tuesday, May 15, 2018

Happy Mother's Day


人生で初めて、母の日ギフトをもらいました。
息子リラ。(8歳)からです。
(ぱぱが買ってきてくれたんだけどね、ホントはね。)

ありがとう。ありがとう。

ままはリラ。がだいすきよ。
たいせつなむすこさんよ。
ままこそいつもありがとう。
リラ。がいるからままはがんばれるのよ。

だいすきよ。だいすきよ。

Sunday, May 06, 2018

My Biggest Fear and Question

今の私にとっての最大の恐怖であり、人生最大のクエスチョン、それは、「いつ死が訪れるのか」ということです。

これまで(=ガンが再発するまで)は、そんなこと、考えたことはありませんでした。これまでは、このまま、健康なままの生活が永遠に続いていくように感じていたし、だからこそ時間の無駄遣い、例えば、やりたいことを先延ばしにしたり、何もしないでダラダラ過ごしたり することを、贅沢なことだと思わなかったんです。2013年、ガンを宣告された時でさえ、人生で初めて「死」というものを意識し、身辺整理(断舎離含む)をしたりはしましたけど、治る!という希望があり、治す!という想いが強くて、「いつ死が訪れるのか」とは考えませんでした。

ここ最近、かなりの頻度で、この恐ろしい質問が頭に浮かんできます。その度に、それに付随する質問も同時に湧き上がってきて、頭の中は、「死」に関する質問でいっぱいになります。そうなるともう、「生」について考える隙間はなくなって、もう明日にでも死んでしまうかのような気になってしまって、とにかくあれもこれも早くやらなくちゃと焦ってしまって、そんな時、BFが隣にいたりすると、彼には本当に申し訳ないんですけど、「もう別れましょう?」とか「引っ越そっかなー🎵」と、彼が嫌がることを言っちゃうんです。焦りやら、抱えきれない恐れや不安やらをどうしたらいいのか分からないイライラをぶつけちゃうんですね。自分が苦しいからって、優しいBFを苦しめるだなんて、自分の器の小ささが恥ずかしく、情けなく、うんざりします。I'm so sorry.

話は戻りますが・・・「いつ死が訪れるのか」が、知りたいです。それは3ヶ月後なのか、半年後なのか、10年くらい先なのか。それとももしかして、最先端技術による医療の画期的な進化によりガンと共存して120歳くらいまで生きれるようになるのか。残された人生の長短を知ったからといって、これから生きる姿勢やら価値観やらが変わるわけではないと思いますが、未来計画というか、やり残しがないように生きたいと思ったりはします。そうこうあがいても、思いがけないアクシデント、例えば自然災害やら戦争やテロなどの人為的な事件・事故で死んでしまったりするかもしれませんから、それが寿命ですから、やり残しはやむを得ないとは思いますが、だから「いつ死が訪れるのか」は実は読めないものだとは思いますけどね。

でももし、残りの人生があと1〜3ヶ月くらいしか残ってないとしたら、まず手始めに仕事を辞めますよ! 仕事って、生きるためにしてきたんです、私。英語を使ってバリバリ働きたい!という野望もなかったですし、一部の人たちのように、仕事は私の生きがい!という、仕事=趣味(好きなこと)でもなかったですし。いい時代の波に乗ったんでしょうね。1999年の春、アメリカから帰国してみたら、英語を使ってできる仕事が沢山あったんです。生きるために仕事をしていたとはいえ、色々な経験、滅多にできない経験も多々させてもらって、仕事=趣味(好きなこと)とは思いませんでしたが、仕事が楽しくて仕方ない!っていう瞬間はいつくかありましたよ。でももし、あと1〜3ヶ月しか生きられないんだったら、周囲に甘えてニートになって生きます! そして、症状が重くてベッドから出られないという状況じゃなかったらという条件つきですけど、今までしたかったけどできなかったこと、例えば、スーフィーダンス(トルコ・イスタンブール)を見たり、ネイティブ・アメリカン居住地で一晩過ごしてみたい。BFが有休を取ってくれたらという条件つきですけど、一緒にサントリーニに行ったり、イタリア(ベネチアやシチリアやミラノ)に行ったりしてみたい。世界一周とか贅沢は言わないけど、地中海とかカリブ海とかでクルーズ船に乗って、美しいサンライズとサンセットを見てみたい。それからBFには、コニーアイランドのピンク色の空(サンセットのマジックアワー)を見せてあげたいな・・・なーんてね。

さて、約1ヶ月前のことですが、私の誕生日のお祝いランチに、BFが煉瓦亭 (レンガテイ)につれて行ってくれましたよ。Thank  YOU!

頂いたのは以下のとおりです。撮影はいつもの努力家の写真家=BFです。

オニオングラタンスープ
どこか和を感じさせる仕上がりです。昭和のハイカラなお母さんが作ってくれたような優しくてノスタルジックな味。

登場した瞬間はこんな感じで隠されてます。 ハイカラですね!

エビグラタン
マカロニは通常のショートタイプではなく、なんとロングタイプ!珍しいですね。食べごたえがあります。ホワイトソースはお上品な味です。

元祖オムライス
通常のご飯を卵で包むというスタイルではなく、ご飯と卵を一緒に炒めているんですが、パサパサではなくしっとりとしていて、ご飯に卵がねっとりと絡みついてる感じ。後を引く味です。

古き良き洋食屋さんでのランチにワクワクしてします。銀座ですもの、おすまししてますね。BFと一緒に行きたいお店は国内外たくさんありますが、このお店はもちろんまた行きたい、それも近日中にまた行きたいお店のひとつです。

Saturday, May 05, 2018

Success and Happiness

先日、ドイツ在住の友人・K(50歳、男性、彫師)と、成功と幸せについて語り合いました。

私:(タトゥー・ショップの)オーナーって儲かるんだね! 

K:客呼べる彫師が何人かいればね。 でも腕の良いヤツは人気になると独立するから。 どうやって抱えるかが難しいけどね。 例えば、オーナーが凄腕彫師で、ソイツに憧れて、ソイツのファミリーメンバーになりたい若くて上手い彫師が沢山集まるスタジオは年間売上は軽く億は越えてるよ。 そういう店を三店舗とかやってるヤツ、いるから。 それがこの業界の理想的なビジネスモデル。 だから、それに憧れる若い彫師が名を上げようとコンベンションに参加するから、コンベンションも儲かるって図式。 メディアが集中するのがコンベンションで、名を上げるなら各国のコンベンションで賞を取りまくるのが一番早いから、それを目指す若い彫師も多いよ。 オレは、そういうの、疲れちゃってダメ(笑)。歳だな、名声とかに興味が無くなったよ。ほどほどで良いな(笑)。 有名にならないとピンハネビジネスモデルは出来ないから。それを目指すには歳取りすぎたな(笑)。 旅回りがもう無理。 一人でそこそこやれれば十分。

私:年齢というより年齢を重ねてきた中での経験なんだろうね、そういう風に思えるのは。若くて経験がない頃はとにかくガツガツと肉食系でお金やら名声やら出世やら、社会の中での成功と言われるものに憧れたりするもんね。 年齢を重ねて経験を積んでくると、成功というのは個人的なもので、主観的で、他人の成功が自分の成功と同じとは限らないというか…ね。 

K:もうさ、枯れた(笑)。

私:枯れてはいないと思うけど (笑) ガツガツしてる人をみると、そうガツガツすんなよって思ったりするよね。 

K:若い彫師見てると、名声欲で焦って空回りしてるヤツ、多いよ。 そこまで実力ないのにコンベンション沢山回って賞が取れなくて文句垂れ流して。 小さなローカルコンベンションで取った賞を大きく自慢したり。 そういうのに、巻き込まれると疲れるから(笑) たまに日本帰ってちょっと贅沢出来るくらいで十分。

私:身の丈を知るっていうんじゃなくて、社会の押し付けてくる成功というものがまったく空虚なもので、本来の成功とか幸せっていうのは自分にしか分からないもので、個々にカスタマイズするものなんだってことが分かっちゃうんだろうね、経験を重ねると。 

K:去年、マネージャーとAがクビになった時は、予約もガタガタになって、オレもお茶引く日があったりしてたんだけどさ、半年過ぎて今は指名客で2ヶ月半待ちなんだよね。 地元じゃちょっと知られて来てて。 オーナーから今の状況はお前の作品だけでこうなってるから、お前はもう無名じゃないよって言われた。 それで十分。それくらいで丁度良いよ。

私:人生って先が見えないからこそ飽きないし面白いんだと思うから、Kさんの未来だって分からないよ!数年後にはすごいオーナーになってるかも!

K:でもさ、名声欲も悪くないよ。自分の小ささに気づけば、這い上がろうと努力するし。 でも、それが出来るのも一握りなんだよな。才能ないと努力も出来ないから。 そこの見定めが出来ずに空回りして文句垂れ流すヤツがほとんどだよ。 嫉妬と妬みの渦(笑)。 疲れちゃうから、関わりたくない。 まぁ、50代で弟子を何人か育てようとは思ってる。 老後のピンハネの為に(笑)。

私:毎日毎日、自分に勝つというか、他人との比較ではなく、自分の弱さを克服して向上する姿勢が、良い未来を創るんだと思うから、日々真摯に目の前のことに向き合っていこうと思うよ。 

K:好きな事くらい真面目に出来なきゃクズだろ(笑) まぁ、ピンハネビジネスは別として、彫師なんて、有名、無名関係なく、1日の売上なんて大差ないんだよね。大量生産出来ない仕事だから。 だから、ローカルで十分な集客が出来て安定してるのが一番楽なんだよ。 嫉妬や妬みの下らないドラマに巻き込まれるのが一番疲れるから。 そういうのも、イロイロ経験してるから。 移動せずに一カ所で今くらいの稼ぎなら十分だよ。

私:若い子にとってはメンターだもんね、Kさんは。そうやって続いていくんだよね。老後の楽しみだね。

K: 昔っから、業界の連中からは「K、飛び地で営業中」ってよく陰口叩かれてたんだよね。 業界を無視して全く関わらずやってたから。 途中で気に入って自分でも使い始めたけど(笑)。 まぁ、ローカルで評価されてて十分集客出来てたら業界のイベントなんか出る意味がないって思ってたから。 客が溢れても全員こなせる訳じゃないんだし。 ほどほどでのんびりやるのがオレに合ってんだろな、きっと。

私:日々の積み重ねで今があるんだから、Kさんの日々の選択と真摯な努力が実を結んだんだよね。他人なんて責任もなくテキトーなこと言うから、そんなの気にして自分のやりたいことを我慢しても意味がないもんね。 経験がないならwork hardで、経験を積んだらwork smart だよ。じゃないと何のための経験なんだか分からないし、活用しないなんてもったいないよね……と自分に言い聞かせてるような (笑)

K:それ、ごもっとも。スマートにほどほどでのんびり。 それが一番。

というわけで、友人・Kとチャットしていて、気づいてしまったわけです。私にとっての成功と幸せというのは、世の中で言われている成功と幸せではないということに! 

私にとっての成功とは・・・ないです! 成功なんて考えたこともないし、人生において何をしたいとか、何を達成したらそれは成功と言えるとか、考えたことがないです。

私にとって幸せとは・・・日々の生活の中で感じるもので、それは瞬間だったり、一瞬が続いて何分、何時間、何日に及ぶこともあったり、でもそれを感じている時には感じることはなくて、振り返ったときに、「幸せだったなぁ」と思うもののような気がします。

さて、先日は、BFと一緒に、ビアンコ・ビアンコにまた行きましたよ!Thank YOU for taking me there again!

頂いたのは以下のとおりです。自然派シェフのお料理です。撮影はいつもの努力家の写真家=BFです。

Today's Specialの白身魚(何でしたっけ?)のサラダ

スペインオムレツ 

エビのアヒージョ

カサルバイベリコベジョータ48カ月熟成

自家製ピクルス

サーモンとキャベツのパスタ

(こっそり)買ったばかりのZARAのサマーセーター(ピンク)を着てきました。デートですものね。なんだか最近、黒とか暗い色を着るのがイヤなんです。なんでしょうね、この心境の変化は。