Sunday, October 21, 2018

Positive Energy

「ボランティアがんばてね。ポジティブなエネルギーをもらてね!」

昨日土曜日の朝、(毎週土曜日9時〜12時の)ボランティアへ向かう途中、BFからメッセージが届き、とても複雑な気持ちになりました。

BFはきっと心配してくれていたのでしょう。ここ最近の私が、モヤモヤした気持ちでいることを。モヤモヤの理由は、自分ではきちんとわかっているつもりです。ただそれを、伝えることができなかった、するのを躊躇していたんです。

BFにも、ダンスパートナーにも、おいてけぼりにされてしまったと感じていたんです。BFは家族と旅行、ダンスパートナーは正規のパートナーと試合で、あの頃の、3歳か4歳の頃の、小さな私の、小さな心が、傷ついたあの感覚が、蘇ってきてしまったんです。もしかしたら私は愛されていないんじゃないかと。もしかしたら私は必要ではないんじゃないかと。もしかしたら私は捨てられてしまったんじゃないかと。

そんなモヤモヤを抱えながら、一週間くらいを過ごした後、BFもダンスパートナーも、何事もなかったかのように、私のところに戻ってきて、私がモヤモヤした気持ちでいたことなんて気づきもしないで、一緒にいても楽しくないのは私に原因があるみたいに、まるで私が全部悪いみたいに、そんなメッセージをカラダ全体から出してきて。そうなったらもう、私は戦いに負けた選手みたいに、唇を噛み締めながら、涙をこらえながら、背中を向けるしかなくて。

でも、BFの励ましどおり、ボランティアへ向かいました。途中、電車の中で、ずっと神様に祈っていました。「ありがたい」と思えることを数えて、それを延々と感謝しました。そして家族や友人、BFやダンスパートナーや、同僚や、ボランティア先の助産師さんや、私に関わる全ての人、そして彼らの家族や友人たちが、元気で幸せな気持ちで一日を過ごせるように、お願いしました。

そしてボランティアたちの控室につくと、目に飛び込んできたのは以下の写真です。医師や看護師たちから、ボランティアたちへの、感謝の言葉の数々。涙が溢れてきました。私、そして他のボランティアも、たぶん、当たり前のことだと思って、活動しています。ただボランティアをしたいから。誰かのために自分を捧げたいから。感謝されようなんて思いもせず。それなのに、「ありがとう」だなんて。こちらこそ、「ありがとう」です。私を必要としてくれて、ありがとう。待っていてくれて、ありがとう。



ボランティアを始めてはや1年7ヶ月。初めて赤ちゃんを抱っこしました。「谷口さん、ちょっと15分でいいから、抱っこしていてもらっていいかな」と、30代の助産師さんに言われ、おくるみされた小さな赤ちゃんを手渡されました。ぎこちなく抱えている私を見かねて、同年代の助産師さんが、「ほら、ここに座って!」と私をソファー席に座らせ、私の両膝の上に授乳クッションをおいて、私の腕の中の赤ちゃんのポジションを変えてくれました。「15分だけなら大丈夫かな・・・」と思っていましたが、15分たっても、30分たっても、助産師さんは戻ってきてくれなくて、結局45分間、ずっと赤ちゃんと抱いていました。時折、伸びをしたり、おならをしたり、おじいちゃんみたいな顔になったりしましたが、赤ちゃんは泣くこともなく、ずっとすやすや寝ていていました。赤ちゃんの重みとカラダの温かさを感じていたら、私まで眠くなってしまって、最後の10分くらいはうとうとと寝てしまいました。とても幸せな時間で、たぶん後にも先にも、こんな幸せな気持ちになれる時間はないんだろうなぁと思いました。神様がくれた素敵な時間でした。

やっと助産師さんが赤ちゃんを迎えにきてくれて、手放すときはちょっとキュンと切なくなったけど、「赤ちゃんは居心地のいい腕の中かどうかってわかるのよ。ずっと寝ていたんだから、谷口さんの腕の中はとても居心地が良かったのね」と言われて、なんだかくすぐったい気持ちになって、幸せな気持ちがさらに大きくなりました。

いつもポジティブでいるなんて神業は、私にはできないかもしれないけど、誰かが辛い想いを抱えている時、心を慰め、ポジティブなエネルギーが入り込めるように、心の扉を開ける手助けができるような、そんな人になりたいと思いましたとさ。