Thursday, February 21, 2008

Can You Lead Me?

千鳥格子のコートをきた20代前半の女の子が電車のドアにもたれてたっていた。 今時流行の、蛯ちゃん系。 小顔の半分を占めるくらいの大きな目は潤んでキラキラ、きゅっと口角の上がったアヒル系の唇はグロスでピカピカ、明るい栗色の真っ直ぐなロングヘアーはサラサラ。

彼女の見つめる先には、これまた今時の、20代前半の細身の男の子。 女装が似合いそうな綺麗な顔立ちをした彼の肌はスベスベ、オン・ザ眉毛で切った前髪で強調された目はクルクル、ちょっと自信なさげな表情が母性にズキューン。

二人は言葉を交わすことなく、ただただ見つめ合っていた。 そして電車を降りる時、二人はそっと手をつないだ。 混雑する駅構内でも、賑わっている街中でも、二人がはぐれないように。 

彼女の手をひいて歩く彼のリードは半歩分、安心してついていく彼女。 横並びでは少し頼りない。 1歩先だと強引すぎる。  だから半歩先のリードがいい。

あぁ、私もそんな風に引っ張ってもらいたい。 あぁでも、私みたいな女をそんな風に扱える男の人っているんだろうか?