Thursday, November 14, 2013

Food is Culture

先週末(日曜日)のランチは、BFが、兵隊家@田園調布へ連れていってくれましたよ。
Thank YOU!

入店すると、店内のテーブル席は全て埋まっていました。わたしたちが入店した直後に、家族連れが2組、座敷席にはいりましたので、30名くらいのお客様がいらっしゃったんじゃないかしら。

フロアーを担当しているのは、女将さん(60代)、もうひとりの女性(40代)、そして白い割烹着を着た若い男性(20代)で、フル稼働していました。

着席してしばらくしても、注文をなかなか取りに来てくれませんでした。でも、それは仕方ないよねぇという、わたしたちの暗黙の了解で、特に声を掛けることはしませんでした。

わたしたちは、たくさんのお店で食事をしてきた経験と、実際にお店で働いた経験があるので、一生懸命やっているか、そうじゃないのかがすぐにわかります。このお店は、一生懸命やっていて、でも回っていなかったので、じっと座っていましたよ。

でもしばらくして、女将さんが近くにいらっしゃったので、「あの・・・注文お願いします」と小さく声をかけました。すると、「あら、ごめんなさい! 注文をうけたとおもっていて・・・本当にごめんなさい」と言って、本当に丁寧に対応してくださいました。

いろいろなお客様がいらっしゃいました。

特に気になったのは、となりのテーブルの家族連れ(父、母、息子)で、悪いお客様の典型。お料理が運ばれてくるまで、3人共、無言で、それぞれの電子機器をいじっていました。食事の時は、テレビを見ちゃダメとか、ゲームをしちゃダメとか、そういう「昭和」のしつけをうけてきたわたしたちにとっては、衝撃的な光景でした。天ぷらが運ばれてくると、母親は、レモンを、お皿のはるか上から、片手で絞りかけていて、それにも驚かされました。レモンやかぼすや、そういうものを絞りかけるときは、お皿のすぐ上で、そっと左手を添えて、汁が飛ばないようにするでしょうっ! この親から学んだ、いや、何も学ばなかった息子は、きっと大人になっても、母親と同じようなことをすることでしょう。食事はただ空腹を満たすだけではないというのに・・・なんと情けないことか・・・

いやしかし、朗報は、良いお客様が二組いらっしゃいました。

一組は、わたしたちの左後ろのテーブルにいらっしゃった初老のご夫婦です。奥様はまるでバレエ・ダンサーのよう、首が長く、すっと背が伸びた姿勢で、コバルトブルーのセーターを着ていらっしゃいました。そのお召し物が、シニオンにまとめた白髪にとてもマッチしていて、ステキでした。二人が注文したものが運ばれてきて、また、ビックリ! おふたりとも、余計なものは何一つない「せいろ」だったんです。ご主人は、「大盛り」、奥様は、「普通盛り」。「美味しい蕎麦を食べにきました」という粋な感じ。

もう一組、ステキだなぁと思ったのは、わたしたちの右後ろのテーブルにいらっしゃった50代のご夫婦。テーブルには、肴がたくんさん! おふたりともお酒を召し上がっていらっしゃいましたよ。これぞ、正しい蕎麦屋での振る舞い! きっと、美味しい肴をあてに、たんまりお酒をいただいた後、サラッと「せいろ」を召し上がるのでしょう。粋でしたよ。

さて、わたしたちは、まだまだ修行が足りなく、良いお客様の二組に学べ!という感じす。あと10年ください! その粋な域にたどりつけるよう、修行を重ねます!「食文化」を若い世代に継承していきたいものですね。

今回注文したのは下記のとおりです。

撮影はいつもの(努力家の)BF=素晴らしい写真家です。
注: (努力家)については、後日アップする予定のカラオケBlogをご覧ください。

たまごやき。
(お砂糖なしでお願いしました。お出汁がきいていて美味しかった! でも夜の来店で、お酒を飲むときには、お砂糖ありでお願いしたいなぁとおもいましたよ)



鍋焼きうどん。
(天ぷらはサイドで、後入れです。BFが注文)


天ざる。
(海老が2本もついています。天ぷらのおつゆと、おそばのおつゆは別。おそばを食べ終わった後は、そば湯をゴクゴク・・・わたしが注文)


昼から美味しく生ビールをいただきました。
(瓶ビールのほうが粋なんですけどね・・・まだまだ修行がたりません)



兵隊家 (へいたいや)
 TEL:03-3721-3406
 住所:東京都大田区田園調布3-14-10

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