Tuesday, July 30, 2013

Act of Caring

土曜日、BFと一緒に、金沢まいもん寿司 たまプラーザ店へ行ってきました。

というのも、先日、二子玉川店へ行った際、いつもお世話になっていたヤング&イケメンシェフ・高橋さんが、移動したということを、聞いたからです。

同僚さんたちの話では、新しいお店が今年10月に幕張にオープンするらしく、彼はその新店舗の「店長さん」に抜擢されたそうですが、それまでの間、たまプラーザ店で「副店長さん」として勤務することになったそうです。

律儀にも彼は、携帯番号とメールアドレスを描いた名刺を、「◯◯さん(←BF)が来店した際にお渡してください」と同僚さんたちに渡していて、その名刺をいただきました。すぐにBFがメールを送信したところ、すぐに返信をいただきました。文面からは、新しい職場と慣れないポジションで苦労されている様子がひしひしと伝わってきました。

彼は板前さんです。お寿司を握ることが大好きです。お客様に彼の握るお寿司を「美味しい!」って食べてもらうことが喜びです。そんな彼の、職人としてのセンス、高い技術、そしてお客様に対する真摯な姿勢に魅了されていた私達は、今回の移動のニュースに大きなショックをうけました。彼が、新しいお店では板場に立つこともなく、慣れないホールを走り回っているなんて・・・わたしたちは居ても立ってもいられず、彼に会いに行くことにしたのです。

「今日、お店に伺いますよ」とBFが電話して伺ったのですが、私たちは予定時間より少々早く到着してしまったので、彼の姿が見えません。お店のスタッフに聞いたところ、なんと、外でビラ配りをしているとのこと!

しばらくすると彼が店に戻り、挨拶に来てくださいました。そしてその数分後、メニュー上の一番高価なお造り(あわびと貝の盛り合わせ)を、「(自分からの)サービスです」と持ってきてくださいました。「自分が作ったんではないですけど・・・」と小さく言って、その申し訳なさそうな、そしてちょっと悔しそうな彼の表情が今も忘れられません。

私たちにできることは、彼の「顧客」として、彼の顔を立てること。そう思いましたので、他のお客様よりずっと多くのお料理を注文しました。他のお客様の単価はたぶん2000円くらいでしょう。私たちは胃袋の限界に挑戦し、一人5000円くらいを注文しました。

その夜、彼からBFへ、「ありがとうございます」というメールが届きました。はたして行ってよかったのかしら、もしかしたら彼に余計な負担をかけてしまったのではないかしらという疑問が浮かんだりしましたが・・・やはり来店して良かったんじゃないかなと思います。わたしたちの、「WE CARE」というメッセージはじゅうぶん伝わったと思いますし、たぶん今の彼にはそれが励ましになるんじゃないかなと思います。

誰かが自分を応援してくれている

それはとても嬉しいことで、いい時はもちろんですが、わるい時ほどそれが心に染みると思います。

さて、下記はいつもの写真家(=BF)の作品です。

お店の前でパチリ。
(BFに手伝ってもらって、大汗をかきながら浴衣を着ましたとさ)


店内はこんな感じです。
(二子玉のお店と比べるとかなり庶民的ですね。単価が低いせいか、賑わってます)

 















席に案内される前、ちょっとオスマシです。


板場はこんな感じ。
(本来、ここに高橋さんがいるべきなんです)


お刺身盛り合わせ。
(ありがたくいただきましたよ。でも、高橋さんのものと比べると、残念ながら見劣りしちゃいますし、お味もまったく違います)




さて・・・

自分が辛い状況にあっても、それでも他人を思いやることができるBFには頭が下がります。そんな人に出会えたこと、一緒に歩くことができること、心から感謝しています。Thank YOU!


“Too often we underestimate the power of a touch, a smile, a kind word, a listening ear, an honest compliment, or the smallest act of caring, all of which have the potential to turn a life around.”
 ― Leo Buscaglia

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