Sunday, November 29, 2009

Please Me!

最近、よく立ち寄ってる店、「ZAZIE」で買い物。

いつも対応してくれる店員さんは、たぶん23歳くらい。
ギスギスに痩せてるタイプじゃなくて、
ほどよく肉がついていて、でも若いからたるんでなくて、
エビちゃんを代表する今時のモデル系の美人じゃないけど、
大沢あかね似の、色白で、肌がきれいな女の子。

「いつもありがとうございます」
そう言って彼女が駆け寄ってきてくれたのに、
あまのじゃくなわたしは、なんかそういう「当たり前」な感じがいやで、
「ああ、どうも」ってボソっといいながら、
彼女を避けるようにして店内を歩いた。

すると、セール品のコーナーに立ち止まっていたわたしに、
わたしと同年代の女性店員が近づいてきた。
「それ、ものすごく人気で、もうここにあるしか残ってないんです。 
すごくお洒落ですよね」

わたしのまゆがピクっとあがる。
お洒落だと? 今、テメー、お洒落だって言ったよな??
心の中でそうつぶやきながら、彼女に視線を向けた。

彼女は、40歳くらい。
上から下までお店の服を着ていたけど、
なんだか顔とか髪型とか体型とか雰囲気に統一感がなくて、
どこか(どこも?)チグハグな感じ。

想像するに、コドモが2人いて、
きっと彼女に相応しい(同等な?)旦那さんがいて、
子育てに手があまりかからなくなったから、
昔も販売員をしてたし、アルバイトしようかしらと思って、
それで面接したら受かっちゃったので、
1週間前から働きはじめました、という感じ。
話し方もタドタドしいし、言葉選びが古めかしい。
清潔で誠実な感じだし、嫌味がない話し方だし、
きっといい人なんだろうけど、
でも、彼女に接客してもらっても、
購買意欲はわいてこない感じなんだよな。

わたしの場合は、買い物するときは、
別にそれがどうしても欲しいわけじゃない。
ただ、なんとなく、暇だからって感じ。
だから、お店の人との会話とか、
商品を試したりしてる瞬間が楽しいわけであって、
その部分が満たされないんなら、
買い物じたいがつまんなくなっちゃう。

彼女から逃げるようにして、
いつもの店員さんのところへスリスリ寄っていって、
前回の会話の続きをしてみた。
「これ、買おうかどうしようか、迷ってるんだよね」
すると、彼女もそれにスっと乗ってた。
「わたしも買ったんですけど、やっぱり黒だと思いますよ」
「この前、買っていただいた黒のワイドパンツとすごく合うと思います」
「ジャケットの下に着ても可愛い感じになりますよ」
「冬だから、白もいいんですよね」

気分が乗ってきたので、試着室へ。
「これ、お客さまにゼッタイに似合うと思うんですよ」
そう言いながら彼女が、フワフワしたゴージャス系のニットを持ってきた。
「これは、お客さまみたいな、背の高い人じゃないと似合わないんですよ」

ああ、いい!
そうよ、それなのよ!
ようゆーのに、弱いのよ!

結局、ただ見るだけのつもりが、6点も購入してしまった。
ああっ!

家に帰ってきて、買った服を再度試着しながら、
ひとり反省会。

ホントは、40歳の新人店員をサポートしてあげるべきだったんだよね。
だって、彼女、もしかしたら、幸せな家庭があるわけじゃなくて、
もしかしたら、最近離婚して、シングルマザーで大変かもしれないし、
もしかしたら、わたし同様、シングルなのかもしれないし、
もしかしたら、借金がたくさんあって、
昼はあの店で、夜はスナックでバイトしてるかもしれないし。

でもね、だとしてもね、お仕事してるからには、
そのお仕事のプロにならなくちゃダメだし、
他のお客さまに対してはあれでいいかもしれないけど、
わたしにはダメなのよ。
わたしより、格好悪い人のアドバイスなんて、
聞きたくないんだもの。

次にあったとき、彼女が大変身を遂げてくれてたら、
嬉しいんだけどな。

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