Friday, August 08, 2008

Grill & Curry Restaurant
~グアム4泊5日 第2日目 ディナーの巻~

アメリカ本土のド田舎に旅行した時にもなかったダイニング経験をしてしまった!

店のお客は、ローカルの家族連れが3組ほど。 フィリピン系、チャイニーズ系、韓国系。 ドアにたっている私にウエイトレスが気がつくまで2分、着席してからメニューが出てくるまで5分、オーダーをとりにくるまでさらに5分。 いくら南国といえども、あまりにもゆったりしすぎてないかー?

やっとオーダーをとりにきてくれて、シュリンプ・フライドヌードルを注文したら、ない! じゃあ、シュリンプ・クリスピーヌードルは? え? これもないの? シュリンプが無理ってこと? 「いえ、ヌードルが全部ないんです。」 というウエイトレス。 彼女はきっと55歳くらい、チャイニーズ系女性。 「じゃあ、フライドフィッシュをください。 ライスじゃなくてフレンチフライと一緒に。 それからビールも、ミラーライトをお願いします。」 

ふと周りを見渡すと、他のウエイトレス2人も55歳くらい。 しばらくすると遠くのテーブルから苦情が出た。 どうやら頼んでだものと違うものが運ばれてきたらしい。 さあどうするの?とジッと見ていたら、驚くことに、そのテーブル担当のウエイトレスは、2種類のソースを小鉢に入れて持ってきた。 「これで味を変えればいいから。」って、えー? そういうことじゃないでしょう?? 驚く私はあいた口がふさがらない。 でもチャイニーズ系のお客はそれで満足した様子。 えー? どういうことなの?  

やっと私の料理が運ばれてきたかと思ったら、私が頼んだものじゃない! そう伝えようと思ったら、ウエイトレスは私の表情から察したのか、後ろの家族連れのテーブルへそのお皿を持っていった。 よかった、彼らが頼んだのね。 

待つこと15分。 私のお皿が運ばれてくる。 え? このまま食べるの? そう思った2分後、タルタルソースの入った小鉢を持ってウロウロするウエイトレス。 あ、それ、私のです。 それと、ケチャップもお願い。 ああ、やっと、これで落ち着いて食べられる。  その後も、なんと2度も、ウエイトレスはお皿をもって私のテーブルにやってきた。 「これ、頼みましたか?」 だーかーらー、もうすでにフィッシュ食べてるし、この私を見てくださいよ。 ロコの超デブの女の子じゃないんだから、これ以上食べると思いますー? そう言いたいところをグッとこらえて、「いえ、頼んでませんよ」 と笑顔をつくる私。

店の奥には、エレキギターの弾き語りのシンガーが! 良く見れば彼も高年齢。 きっと60歳くらい、仕事をリタイアして、趣味の延長で歌っているとしか思えない雰囲気。 コードもどこか外れた弾き語りが、なんとも田舎臭い。 と思ったら、エリック・クラプトンの Wonderful Tonight を歌いだした。 



決して、お世辞にも上手いとはいえない。 本来なら苦笑&同情しちゃうところなのに、つい歌詞に耳を傾けてしまった私は、じーんと胸に熱いものが・・・。 やめてー、このおじさんの歌で涙するのだけは、いかーん! あぁ、さては、これは、もしかして、ホームシックというもの? そうしみじみしたのもつかの間、彼はラ・バンバの前奏に似たメロディーをひいて、その後、エルビスなんかを歌いだした。 ひえー、これでノリノリになれっていわれても。 と思っていたら、その2曲が終わると、彼はギターを置き、休憩に入ってしまった。 高齢だから仕方ないのかもしれないけど、2曲しかやらないってどうよ?

音楽が消えて、周囲のノイズが入ってくるかと思ったら、店内は異常なほど静か。 家族連れはモクモクと食事をしている様子。 彼らにとって外食っていうのは何なんだろう?と考えさせられた光景だった。

注文したフライド・フィッシュは食べきれず、持ち帰り用の入れ物に入れてもらい、チェックをお願いした。 「8ドル99セントになります。」というウエイトレスに、「あ、ビールも頼んだよ。」というと、「ビールの代金はいいです。 だって出すのに時間かかっちゃったから。」 手際が悪くて、十分なサービスを提供できてないってこと、重々分かっているのね。 10ドルを手渡し、逃げるようにして店をでた。 ドアが閉まる瞬間、後ろからウエイトレスの Thank you! っていう声がした。 

No comments: