Saturday, June 14, 2008

山城屋庄藏

アメリカ人2人と日本人2人でたらふくビールを飲んだ後、タクシーに飛び乗り、道玄坂『山城屋庄藏』へ向かった。 

山城屋庄藏 オフィシャルサイト

狭い階段を上がり木の引き戸と開けると、作務衣を着た女性が出迎えてくれた。 広い石の玄関先で靴を脱ぎ、柔らかい間接照明の光でぼんやり照らされた廊下をわたり、メインダイニングへと向かった。 

広々としたオープンキッチンの目の前に伸びるカウンター。 その中央あたりに、彼が座っていた。 約束の時間を20分も遅れてしまったというのに、飲み物も注文せず、私を待っていてくれた彼。 その紳士的なジェスチャーに、すでに酔っ払ってしまっている自分が恥ずかしくなった。

いつものように彼にワインのチョイスを任せる。 乾杯した後、ワインを一口飲み、グラスを静かにテーブルに置く。 それがコース料理のスタートの合図。 間髪いれずに、20代半ばの板前さんが先附を運んできた。 お料理の説明を淡々とした後、私たちからスッと離れ、少し離れたところで、私たちの食事のペースを見守っている。 その着かず離れずの距離が、なんとも心地よい。 

すでに酔っ払っていた私には、せっかくの京料理のその繊細な味があまりよく分からなかった。 でもそのディスプレイの美しさには感激。 毎月、献立が変わるらしいので、また来月(6月16日~)のコースが楽しみだ。 次回は、あまりお酒を飲まないようにしよう・・・。


~先附~
刺身湯葉と生節の胡麻酢かけ 空豆の鞘焼き

~煮物椀~
蚕豆真蒸 田芹 依り独活

~向附~
真鯛 槍烏賊 鮪トロ 煎りちりめんじゃこ醤油

~お凌ぎ~
唐辛子と梅肉の出し巻きをお寿司で

~強肴~
鴨ロース チェリーソースで

~油物~
とうもろこしの掻き揚げ 浅利のあんかけ

~食事~
蛸ご飯 雲丹 牛蒡醤油で

~香物~
胡瓜古漬け 葉山葵 椎茸と昆布の伽羅煮

~デザート~
ほうじ茶アイス 柚香豆腐 蓬麩の甘田楽

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