Sunday, June 01, 2008

宅急便配達員AとBの違い

宅急便の配達員A(50代・男性)の場合。


代引きで、代金は1260円。 お財布の中の小銭入れを何度も探って小銭がないことを確認して、「申し訳ないんですが、細かいのがなくて。 1万円でお願いできますか?」って言った私に、「困ったなー。300円ないっすか」ってちょっとイラっとした表情で言った配達員A。 おいおいその口調と態度はおかしいでしょう。 そうくるならこちらだって容赦しないわよ。「えー、お釣りももってないのー? ありえなくない?」 やりとりを後ろで聞いていた妹が慌ててお財布を持って出てきた。 「きゃべ、300円あるよ」 いや、だからそういう問題じゃなくてさ。 もし彼が、「すみません。お釣りがないので両替してきます」って言ってたら私だって鬼じゃないし、外は雨降りなんだし、他の配達もあるだろうし、妹に、「ねー300円持ってる? 持ってたら貸して?」って言ってたよ。 でもこの態度じゃね。 「フツウありえなくない? お釣り持ってないのって」ってブツブツいいながら、配達員Aから、9000円と60円のお釣りをもらった。 配達員Aは、終始下を向いて、私みたいな生意気な女に文句を言われる屈辱に、じっと耐えている様子だった。  彼はこれから、同じような失敗をしないように気をつけるだろうね。 私の家に配達に来るときは、絶対に気をつける。 それに、家に帰ったら、奥さんや子供たちに、「今日、信じられないくらいヒドイ客がいてさ・・・」って話せるじゃん? 会話がひとつ増えるじゃん? 人助け、人助け。「いやー、いいことしたわ」って得意気になってる私を、妹はヤレヤレという顔でみていた。

宅急便配達員B(50代・男性)の場合。


今朝、携帯に着信+留守録あり。 聞いてみると、宅急便配達員Bだった。 昨日の2回目の配達は代引きだったのに、配達員Bは代金を請求するのを忘れたようだ。 夜だったし、雨だったし、早く荷物を渡して引き揚げようとしたのが仇になったのね。 「本当に申し訳ないんですが、代金を頂きに伺ってもよろしいでしょうか?」って言う彼の声は震えてるようだった。 もし私が支払いをしなければ、彼の負担になってしまうんだろうか? それともそういうケースのためには予算がとってあって、事故として処理できて、彼の懐は痛まないんだろうか? 「お電話していただければ幸いです」 彼のメッセージはそこで切れていた。  彼に非があるんだし、私の手元にはもう納品書もレシートもあって、支払ったことになってるんだから、このまま無視しちゃってもいいんだけど。 でも、彼の丁寧なメッセージとそこから滲んでくる「人となり」が気になって、電話した。 「何時でも、ご都合の良い時間を言っていただければ」って言う彼の下手な態度についこちらもつられて、「午前中だったら何時でもいいですよ」って言って、その直後、あ、やっぱりそれじゃダメだと思いなおして、(だって、私、悪くないもん)、「あ、やっぱり、11時に来てもらえますか?」って言い直した。 「はい、11時に伺います。 ありがとうございます」って言う、電話の向こうの彼の声は、弾んで、その声を聞いた後、「いやー、今日もまた、いいことしたわー」ってひとりニンマリした。

・・・で、世の男の子たちに言いたいんだけど、女の子の気持ちを動かすには、理論じゃなくて感情なんですよ。 上から目線じゃ絶対にダメだね。 子犬のように潤んだ瞳で、上目遣いで、可愛くね♪ 

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