Sunday, May 04, 2008

もっと愛を注ごう

若い頃は、自分のことだけにかまけていればよかった。 というより、自分のことにかまけて、周りの状況を見渡す余裕がなかった。 でもこの年になると、マトリックスの映画みたいに、自分の思考は静止画のようになって、自分を取り囲む状況や、周囲の人たちの心の揺れが、スローモーションで動いているように見えてくる。

久しぶりに帰省して思った。 長女である私の、家族の中の立ち位置は、まるで中間管理職みたい。 父、母、妹、弟を別個に呼び出してコンサルをして、それぞの悩みに耳を傾けて。 家族団らんの場ではみんなの笑顔が多くなるように気を配り、みんなの負担が少しでも軽減するように動き、時にはリーダーショップを発揮してみんなを導き、家族が動揺する時にはみんなが落ち着くように余裕の笑顔を浮かべて問題解決の提案をして。

家族みんな、それぞれの立ち位置で抱える悩みは違うけれど、それぞれがそれぞれの大きな悩みに押しつぶされそうになっている。 それだというのに、離れたところにいる私は静観するポジションで、実はちっともまったく役立たず。 私が帰省するということを理由に、家族が集まり、食卓を囲み、同じ話題で盛り上がり、喧々諤々と議論し、結果的には団結し、みんながいつもより少しでも多く笑うことができれば・・・なんて、そんな自慰行為みたいなことでオッケーなんてわけにはいかないでしょ。 


ひとり部屋で反省会をしている最中の母からのメール。「貴重な時間をありがとう。 今日のようにアヤちゃんが帰ってきれくれることで癒されます。 ありがとう。」 あー、親にこんな風に気を遣わせたらダメだ。 つい、家族には甘えてしまって、つい後回しにしてしまって、ホントは一番心をくばらなくてはいけない対象なのにね。 

もっと愛を、もっともっと愛を充電して、私を支えてくれる家族に、もっとたくさん愛を注ごう。 そして、友だち、私を支えてくれる全ての人たちに、もっとたくさん愛を注ごう。 

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