Wednesday, February 06, 2008

地震、雷、火事、『おやじ』じゃなくて『年下の男の子』

ここ最近、怖いものがない私。 色々なことが在りすぎて、色々な感情を消化して、「タイムズアップだったら仕方ない」って思っている今日この頃。 でも、年下の男の子とデートするようになってから、そんな私の心がグラグラすることが多々ある。 

彼と出会ってから私の視点が大きく変わった(気がする)。 今までは、素敵な「おじさま」ばかりを目で追っていたのに(=若い子なんて眼中になかったのに) それなのに今は、電車に乗っても街を歩いても、若い子ばかりに目につく私がいる。 

今日も帰りの電車の中、隣にいたヴィヴィッドな緑のコートを着た20代前半の女の子の色白の手の肌理細やかさに釘付けになってしまった。 彼女がバッグから『午後の紅茶』のペットボトル小を取り出し、キャップをあけ、柔らかでふっくらとした薄紅色の唇に運ぶ。 クリーム色の液体が口の中に流し込まれ、喉を降りていく。 一飲み、二飲み、皺の刻まれていない首が静かに波打った。

うん、分かってる。 いくら自己中、自信過剰、ナルっぽい私だって、競争相手じゃないことくらい。 でもね、どうしても心が騒いでしまう。 

年下の男の子は、彼女みたいなピチピチ(古っ)した娘と一緒にいたほうが間違えなく絵になる。 私みたいな、「顔周りにちらほら目立つ白髪、目尻の小じわ、口元の乾燥、首に現れた年輪、胸元の染み、全体的に重力に完敗している肉付き」 を持った38歳の女とはどう考えてもつりあわない。

あぁ、世の男性のメンタリティーには頭が下がる。 彼らは、若かろうが年寄りだろうが、自分よりも1回り、2回り、3回り年下の女性に挑むことを躊躇しないんだからね。

「サッカーワールドカップ公式予選、一緒に燃える?」っていう年下の男の子からのお誘いメールに気がつかないふりして数日が過ぎた。 実はサッカーなんて興味はないけど、彼と一緒に観たかった(いたかった)。 なのに、「もっと早く言ってくれればよかったのに・・・残念」 なんて、悶々と考えた末、そんな白けたバカバカしい返信をしてしまった。 

彼に会うたびに緊張で心臓の鼓動が高まる。 触ってほしいのに、いつものこなれたポーズが決められなくて、しかけられなくて、妙にぎこちない表情で固まってしまう私。 高校生じゃないんだから、経験を積んだ大人の女性なんだから、って思うけど、未知な領域(=年下の男の子とのデートです)に足を踏み入れたばかりの私は、お恥ずかしながら、かなりビビってたりする。 

でもね、そんな私を、部屋の天上から見下ろすもう一人の私がいるから、困るんだよなぁ。