Thursday, January 31, 2008

1+1=X

12歳も年下の男の子から学ぶことが多い最近。 彼はいつも、私に会うたびに、「ありがとう」って言う。 私は何もしてないのに。 ただ一緒に笑ってるだけなのに、それだけのことなのに。 

私の周りには、優しい人たちがたくさんいる。 その彼らに対して、私は、どれだけ「ありがとう」って言ってるんだろう。 「ありがとう」って、「あなたのおかげで、すごく元気になったよ」って、彼らに、ちゃんと伝えているんだろうか。 

人が人と交わるとき、そこには美しい、強い、エネルギーの交換がある。 それは、通常は、ギブ&テイクで、プラス&マイナス=ゼロの数式。 それは通常当たり前のこと。 でも稀に、イレギュラーな数式が生まれることがある。 それが例えば、「ありがとう」を加えたとき。 その数式はドラマティックに変化して、もっと大きな数式、もっと大きな答えになったりする。 それがどんな数式で、どんな答えなのかは、今の私には分からないけど。

初恋のボーイフレンドといつも話していたこと。 「1+1=2だったら、一緒にいる意味ないよね」 1+1の答えを最低2以上にしようって思っていたあの頃は、今よりずっと大人で、もっと純粋で、もっと賢くて、もっと大きな宇宙を眺めていた。 あの頃の私たちには、その数式の答えが分かっていたような気がする。

2001年に彼がこの世を去ってしまってからの私は、ずっと一人で数式の答えに悩んでる。 ねぇ、あの頃のように、基礎解析を教えてくれていた頃のように、私に教えてよ、答えを教えてよ、そう独りつぶやきながら、空を見上げてる。

この数式の答えが分かる人、それが初恋のボーイフレンドを超える人、になるのかな。 12歳も年下の男の子に、この問題が解けるのかな?