Sunday, December 02, 2007

卒業

「酔っ払った勢いでそういうことになって、翌朝すごく後悔、自己嫌悪っていうのは、昔はあったけど、もう今は、そういうのは『卒業』したよ。」 12歳年下の子が言った。

38歳の私は、言葉に詰まっている。 いつまでも、学習能力欠如のため、ここ数年、後悔と自己嫌悪を繰り返している。 一体何してるんだろう? 何が欲しいんだろう? どこへ向かいたいんだろう? いつになったら、この後悔と自己嫌悪の繰り返しから「卒業」できるんだろう? 

「だからわかるから、そういうこともあり得るってことが、だから心配してるんだよ。でも大丈夫だとも思ってるよ。 信じてるから。」

ガツンと頭を殴られたような感じ。 あぁ、恥ずかしい。 あぁ、情けない。あぁ、どうしよう。 どんな言葉も出そうにない。

好きな人に会えないからって、独りでいるのは寂しいからって、お酒の勢いを借りて、好きでもない人に甘えて、好きな人に言ってもらいたい台詞をGETして、なし崩し的に好きな人の信頼を裏切るようなことをしてしまう。 そして迎えた朝、ヒドイ二日酔いと、後悔と自己嫌悪で、ものすごく気分悪くて、目が覚める。 またひとつココロに消えない「染み」をつけてしまい、またさらに「汚れた」という感覚から逃げられなくなる。 目を閉じた瞬間に始まるフラッシュバックは、それから数日も続き、髪に残るタバコの匂いも、見知らぬ香水の香りも、もう忘れたと思った瞬間に、また生々しく思い出すことになる。 

眩暈でクラクラしながらも、やっとの思いで言う私。
「好きな人がいたら、他の人なんて、あり得ないよ。 気持ち悪いし。」
私のその言葉に、安心したように、笑う彼。

ホントに、好きな人以外は、気持ち悪いって、あり得ないって、思うのに、どうして繰り返しちゃうんだろう? どうしていつも、自分の弱さに負けちゃうんだろう? ホントに、いつになったら、「卒業」できるんだろう? 

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