Sunday, October 07, 2007

(また)秋の気配

ここ数年、この時期になると、オフコースの「秋の気配」が、頭の中で流れ出す。 スっとした空気の、晴れ晴れとした朝は、特に、だ。

幸せなときほど、不幸なときの想像をする。 昨年も同じような時期に、同じようなことを書いた。 あの頃の私たちは、幸せの絶頂にいて、そして笑いながら、「もし別れたら・・・」という話で盛り上がっていた、と。 カーステレオから、オフコースの「秋の気配」が流れると、2人で大声で歌った、と。 窓の外に見えたのは、初秋の緑と抜けるような青空。 緑は、まるで大きなキャンパスの上に絵筆を走らせた時のように一直線に流れていき、青空は、いつまでもどこまでも広がっていった。 そして私は、私たちの関係も、窓の外に広がる緑や青のように、永遠に続くと思ってた。

あれから、よくよく数えると、もう9年が経つ。 彼に最後に会ったのは、婚約の報告をした秋。 今から3年も前のことだ。 そしてつい最近、彼の夢を見た。 来月彼は53歳になる。 ふと気になり、彼の会社のウェブサイトで彼の名前を探した。 そして今年6月の人事移動で、彼がまたひとつ昇進したことを知った。 どんどん手の届かない人になっちゃうね。 あの頃は、すぐ隣で、大笑いしていたのに。 同じ歩幅で歩いていると思っていたのに、ね。

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