Friday, May 25, 2007

(ブス)女性専用車の行方

「東横線って、可愛い女の子の乗車率が高いよね」  数年前付き合っていた『年下大好き』男が言った台詞。 当時は、私以外の女性に眼を向けている彼が気にくわなくて、 その台詞は即、私の頭の中のゴミ箱へ移動してしまった。  しかし今日、ふとそれが、ゴミ箱の中にまだあることに気づき、リトリーブしてみることにした。

確かに、いつもは、可愛い女の子が多い。  みんな、綺麗に着飾っていて、化粧も完璧で、雨の日でさえも髪の毛に乱れなんてなくて、 彼女たちからはいつも良い香りと良いオーラが漂っている。

しかし今日、金曜日、渋谷発18時の電車に乗り込んだ女の子たちは、例外だった。  誰一人として可愛い子はいない。  特に女性専用車に乗り込んだ女の子たちは酷く、 「あえて男性から隔離されなくても問題なんて起こりそうもない」 だろう、男性とは無縁の、(ブス)女性ばかりだった。

結婚指輪をして以来、一気に老け込んでしまった子。
性欲よりも食欲を選んでいるだろうと思われるフル・フィギュアな子。
「愛してるよ」といわれたことがなさそうなライク・ア・ヴァージンな子。
とにもかくにも、不満だらけの毎日を送っていそうな表情の子。

きっと可愛い女の子たちは、都内のあちこちで、キャーキャー言いながら、 金曜日の夜をエンジョイしているんだ。 イケテるお店に連れて行かれて、「これ、すごく美味しいですねぇ」なんて、舌足らずな声で同席している(アホ)な男を惑わし、高価な食事&ワインをご馳走してもらっているんだわ。


あぁ、それなのに、女性専用車両に乗り込んだ女の子(人)たちはといえば、 誰からも誘われることなく、寂しく家へと向かっているんだ。 そして家に着いたら、庶民的な食事を、いつもどおりのディナーを作って(または買って)食べるのね。

(ブス)な女の子たちに囲まれながら、電車に揺られる私。
週末前の夜だというのに、まっすぐ家路に着く私。
あぁ、今夜の私は、彼女たちと「同類」なのね。
でも、でもさ、言い訳がましいけどさ、
私の場合は、チョイスだからね。
実際、ありがたいお誘いを2件も断ってきたんですってば!

・・・と書きながら、同乗していた寂しい女の子(人)たちも
もしかしたら、私と同じかもしれないわな、と思ったさ~。
ブス=寂しい、ではなくて、ブスはブスなりに、いろいろあるさ~。

もしかしたら、きっと、高価な食事&お酒を(アホ)な男と共有するよりも、
独りで過ごす時間のほうが、イケテるっていうことも、きっとあるさ~。

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