Saturday, February 03, 2007

Today's Song II - 十人十色 by 大江千里




もう何を探しているのか、何が私を幸せにするのか、
そんな簡単なことも分からなくなってしまった。


誰かとの比較じゃないし、いつも真剣に、

愛する人と向き合っていきたつもりだけど
それなのに、誰と出会っても、何かが足りない。
どうしても心が十分に開かない。

計算なんかじゃない、かけひきなんてするつもりもない。
それなのに、伝えたい気持ちが伝えられない。
私は愛されていて幸せなのに、

それなのに、いつも独りで寂しくてたまらない。

毎日会えないからじゃない。
朝起きた時に横に誰かがいる、いない、じゃない。
結婚なんかじゃ、まして、ない。
心が繋がる瞬間が、もてない。

それがないこと、それがもてるかもしれない、
と思うことがこんなに怖くて、怖くて、たまらないだなんて!!

もしまた、心を開いて、分かり合ったと思えた時、
その相手を失ってしまうかもしれないと思うと、
心が閉じてしまう。

「40歳になってもお互い独身だったら一緒になろう」

何があっても、あの小さな約束があったからこそ
乗り越えられた。

でもその小さな約束は粉々になってしまった2001年。
あぁ、でも、それからもずっと、私は私を保ちつつ、
なんとかやってきたし、
きっと、きっと、いつかまた、愛する人に出会える日がくる、
そう信じて、なんとかやってきたのに。
なのに今、躊躇する私がいる。

やっぱりあの約束は大きかったのかもしれない。

あぁ今、私は何を信じて生きていけばいいの?
目の前にいる誰かの言葉を信じてそして
どうするの?どうなるの?
あのトキメキは?積み上げてきた信頼は?

培ってきた歴史は? 語り合う将来は?
また誰かを、こんなに誰かを信じることはできるの?


「きみなしじゃ生きていけない」」って真顔で言うことができるの?
そしてその人は、
「ずっと僕だけのシンデレラでいてください」って言って
ガラスの靴を誕生日にプレゼントしてくれるの?
「僕を選んだことを後悔させない。
きっと世界一の幸せにさせる」って言ってキスをしてくれるの?
「愛なしじゃ生きていけないよ。でも愛なしじゃ悲しすぎるから」
あれは中学3年生の頃の歌。
なんで私たち、あんなに急いで大人になってしまったんだろ?
あのころも誰もかれも、後ろにいたけど、
今はもう誰も追いついてこれないよ。

参ったね、こりゃ。

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