Tuesday, February 20, 2007

Different Dimensions

天現寺交差点にかかる歩道橋を渡っていた瞬間、
ヒールのかかとが吸い込まれていく感覚があって、
思わず手すりにしがみついてた。
速くなってしまった心臓の鼓動が落ち着くまで、
そのまま深呼吸を繰りかえした。

良く晴れた日。
こんなところで心臓発作で倒れるわけにはいかない。
一瞬、いろいろな考えが頭の中を走り回った。
十数秒後やっとのことで、手すりから手を離し、
周囲を見渡した。
穏やかな天気の午後。
道行く人々の足並みもゆったりとしている。
心なしか行き交う車の数も少ない。

いったい、何が起きたんだろう。

気絶したわけでもない。ましてや心臓発作はありえない。
貧血でもない。よくある眩暈とも違った。
ズブズブと地下に引き込まれる感覚なのだ。
よく水を吸い込む土のような、
まだよく乾いていないアスファルトのような、
古くなったゴムの上を歩いてしまったような感覚。

もちろん歩道橋を渡っていたので、本当に引き込まれてしまったら、
歩道橋の下の交通量の多い通りに落ちてしまうのだが、
そんな感じでもなかった。
引き込まれた先は、どこか違う次元へ続いているような、
そんな妙な感じだった。

この感覚があったのは随分久しぶり。

最後にこの引き込まれる感覚があったのは、1年くらい前。
確か、新宿南口の「フラン・フラン」で買い物をしようと、
ウッドデッキを歩いていたときのことだった。
その前は、いつだったかは覚えていない。
でも確か、壁がぐにゃっとなってしまったように見えた(気がした!)

あの「ズブズブ」とした引き込まれる感覚が起きたとき、
抵抗せず、その感覚に身を任せたとしたら
一体どうなってしまうんだろう?
どこへ行くのだろう?

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