Monday, November 13, 2006

You Are Beautiful Inside and Out!

先日、E省長官が来日。
日曜日に都内入りし、今日終日&明日お昼すぎまで
いくつものイベントをこなし、明日午後韓国へ向かう。

こちらの受け入れ体制は万全。
数百通りの"what if"に備えていた。
しかし・・・。

なんと昨日、長官に合流するため来日した国務次官補が
飛行機内に忘れ物をしてしまった!
それも化粧ポーチ!!

昨夜その事実が発覚。今朝オフィスは大騒ぎ。

朝一番でM省大臣との会談があり、その後はランチョンが待っている。
ランチョン後は新聞記者たちとのラウンド・テーブルがあり、
すぐに大使主催のディナーがある・・・。
そんな大事な日だというのに、愛用している化粧品一式がないだなんて!
同じ女性として、事の重大さが分かるだけに、腰が砕けそうになる。

結局、公用車を使って成田空港まで取りに行くことになった。
片道1時間10分の道のりがこんなに長いなんて感じたことはなかった。
早く化粧ポーチをGETして、次官補の元へ届けなくては!

やっと成田到着。航空会社の担当者に会えたというのに、
委任状がなければお渡しすることはできません」だなんて言って
なかなかポーチを渡してくれない。
分刻みでイベントをこなしている次官補に委任状を書いてくれなんて頼めません。
私が責任を負います。名刺を置いていきます。
次官補の荷物を確かに受理しましたと署名します。
だからどうか化粧ポーチをください・・・。
早く化粧ポーチを届けたいんです・・・。

ランチョン会場までの道のりは渋滞もなく、
成田空港を出発してからなんと45分で到着した。
B1のバンケット・ルームへと走る。
上司の携帯を鳴らす。
部屋から上司が飛び出してくる。
どうやらランチョンが始まって数分のところのようだ。
上司に化粧ポーチを手渡し、私のミッションは完了した。

夕方、上司から「その後」の話を聞いた。
次官補は上司がポーチを持って部屋に戻った瞬間、それに気づき、
挨拶したがる群衆をかきわけ、上司のところへやってきた。
「ありがとう。本当にありがとう。
これを届けるために働いてくれた人たち全ての名前をちょうだい。
ぜひお礼を言いたいの」と次官補は言ったらしい。

若干30代前半の次官補は頭脳明晰、外見はモデルなみの美人。
でも、化粧道具一式を忘れちゃったりする人間臭いところは高感度UP。
そして、周囲の人たちにありがとうと言える心の美しさはとても素敵。
外見と内面の美しさは正比例するのね、と思った今日。

Special thanks to:
ドライバーのWさん、成田往復、ありがとう。
同僚のOさん、的確な指示をありがとう。
上司Nさん、Mさん、あなたたちのthank youは嬉しかったです。
Last but not least, N航空会社のみなさま、
ポーチを見つけてくれて、保管してくれて、ありがとう。

それにしても、N航空会社のみなさんは、
どうしてそんなに「外資系」って感じなのでしょう?
みなさん対応がちょっと怖かったですぅ。

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