Wednesday, August 23, 2006

継続は力なり(だと信じて・・・)

今日はダンスレッスンの日。7月7日に初めてレッスンを受けてからもうすぐ2ヶ月が経とうとしている。最初は週に1回、30分だったレッスンが、最近では週に2回、1時間になった。上達したから頻度を上げ時間をのばしたわけではない。難易度が増すにつれ、間隔をあけてしまうとステップを忘れてしまうからそうなった。

最近の定番。まずは「ジルバ」でウォーミングアップ。1、2曲踊ったところで、「チャ・チャ」に入る。軽くおさらいをした後、音楽に合わせて踊る。テンポはまだ通常の速さより-10遅い。これを1、2曲踊った後、先生が細部の「矯正」をする。ウェイティングの姿勢、足の引き寄せ方、ステップのひとつひとつ、手の動き、視線、腰のゆらぎ、軸がぶれないように回転、回転・・・。それが終わると私にとって苦手ともいえる「ルンバ」に入る。私はどうやらゆっくりなダンスに弱いらしく、パートナーのリードを待つことなく、勝手に動いてしまう。今日はかろうじて先生のリードを待つことはできたが、足運びには色気が足りないらしい。先生が叫ぶ。「ひざをつけるように!」 「くるぶしをぶつけるように!」 体の線をよじりながら、なおかつ頭と足は上下にストレッチしなくてはならないとは、どういうこと? 一体どうやったらそんな風に体が動くのっ?? ヨガで柔軟になっているはずなのに、私の体はルンバの動きに戸惑っている。先生が定位置を教え込むために私の体をひねる。そのたびに私の体は悲鳴を上げる。

「継続は力なんですよ」と先生はいう。10年後、私の体は今よりずっと美しくなっているはずだと先生はいう。努力が苦手、忍耐力・持久力にかける私には先生の声が遠くに聞こえている。

私が四苦八苦している姿を、「ダンス教室のアンジョンファン」が見ている。今日も彼は美しく存在している。バーを使ってストレッチをした後、シャドウステップを始めた。2ヶ月前初めて彼をみたとき、彼は肩に力が入りすぎていてステップもたくさん間違えていたというのに、今夜の彼は別人だった。ステップは軽やかで動きの全てがとてもスムーズで色気がある。相変わらずのフワフワな長髪は軽く束ねられている。私の意識は「アンジョンファン」から動かない。フロアーには3組のダンサーたちが自由自在に動き廻る。どんな場所に移動しても、私の視線の先には「アンジョンファン」がいる・・・。

レッスンが終わった。先生が私から離れ、次の生徒「アンジョンファン」の元へ移動する。そして彼の前でお辞儀をし、彼の手をとる。先生のその手は数秒前まで私の手を握っていた。その手を彼が握る・・・。彼の手のぬくもりと私の手のぬくもりが重なる。先生の手は「矯正」のとき私の体のあちこちに触れていた。その先生の手に彼の手が重なる・・・。あぁ・・・。

まだ「アンジョンファン」のことは知らない。彼も私のことは知らない。でもいつか、もしかしたら彼と踊る機会があるかもしれない。それまでに美しく踊れるようになっていたいから、努力を重ねることにしよう。彼の手に私の手が重なるとき、今よりずっと挑発的に踊れるように。継続は力なり、だと信じて・・・。

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