社交ダンスを始めて、10年になる。
いろいろな人と組んできた。固定パートナーと競技会にも出たし、ヘルプで急に組むこともあった。
「誰とでも踊れるよね」と言われることがある。
たしかに、相手が変わっても、その人に合わせて踊ることはできる。リードの仕方も、テンポも、身体の使い方も、人それぞれだから。
でも、
「誰とでも合わせられる」と「誰でもいい」は、まったく違う。
「この人とまた踊りたい」と思う人もいる。
「踊りづらいなぁ」と思う人もいる。
でも、そういうことは、なかなか口には出さない。だから、踊り終われば「ありがとうございました」で終わる。
10年踊ってきて、誰とでも合わせられるようになったからこそ、誰と踊りたいのかも、誰と踊りたくないのか、よくわかるようになった。
そして、たぶん私だけではない。ただ、言わないだけ。
社交ダンスって、身体ではいろいろなことを伝えられるのに、言葉になると、意外と不器用なのかもしれない。
誰とでも踊れる。
でも、誰でもいいわけじゃない。