Sunday, November 20, 2011

ヴァイオリンコンサート


今日は母と一緒に天満敦子さんのヴァイオリンコンサート@利根町公民館に行ってきました。お恥ずかしながら、クラッシック音楽には疎いです。ヴァイオリンのコンサートも初めてでしたし、天満敦子さんがどれだけすごい方なのかということも知りませんでした。

(下世話な話で申し訳ないのですが、今回のコンサートは利根町区民館ということで、チケットは破格の1500円でしたが、通常は、例えば東京だと、紀尾井ホールでは6000円、オークラホテルでドリンク付きではなんと18000円なのだそうです!)

会場は満員御礼!オーディエンスの平均年令はちょっと高くて、たぶん60歳くらい。みなさん、煌びやかではありませんが、アーティストに敬意を表するに相応しいお洋服を着ていらっしゃいました。

彼女のヴァイオリンの音色ですが、これがものすごくいいんです。わたしはまったくの素人なので、ヴァイオリンの音色やその技術についてもわからないので、多くを語ることはできませんが、彼女の音色はものすごく感情に迫るのです。自然と涙がこみ上げてくるんです。

コンサートのプログラムは下記のとおり。クラッシック音楽に詳しい方たちは、タイトルを見ただけで、「ああ!あの曲ね!」とわかるものばかりだと思います。わたしのような素人でも、曲が始まれば、「ああ!あの曲ね!」と思う、かつてCMやら映画やらで聞いたことのあるものばかりでしたから。

アダージョ(バッハ)
ロンディーノ(クライスラー)
たいすの瞑想曲(マスネ)
アヴェ・マリア(カッチーニ)
アヴェ・マリア(シューベルト)
祈り(ブロッホ)
ホーム・スイート・ホーム(ビショップ)

―(トーク・休憩)―

愛のあいさつ(エルガー)
愛の讃歌(モノー)
トロイメライ(シューマン)
ルーマニア民族舞曲(バルトーク)
望郷のバラード(ポルムべスク)
ジュピター(ホルスト)

―(アンコール)―
見上げてごらん夜の星を
チャルダッシュ

「アヴェ・マリア(カッチーニ)」は、どこかから流れてくると条件反射で涙が出てしまうとても大好きな曲なので、ものすごく感激しましたし、今回初めて聴いた「ルーマニア民族舞曲」と「望郷のバラード」については、心を揺さぶられた!というか、大きなエネルギーの塊のようなものが体の中にどーんと入り込み、それが次第に大きなうねりのようなものになって、体の中を駆け巡るような感覚に陥り、震えました。

アンコールの「見上げてごらん・・・」の時にはヴァイオリン・ソロ。会場のライトを絞って、ほぼ真っ暗な中での演奏。会場のあちこちからすすり泣きの声が聞こえてきました。そして、ピアノ伴奏での「チャルダッシュ」では、たたみかけるような演奏に、会場はどんどん盛り上がってきて、最後は大興奮の拍手の嵐でフィニッシュ。ああ!

コンサートの後は、母と一緒に長い列に並んでCDを買い、天満さんにサイン&握手をしていただきました。「(このCDは)部屋を暗くして聞くと涙が止まらなくなるわよ。」と言って笑った天満さん。彼女の首の付け根の少し下は真っ赤に腫れ上がっていました。きっと長年弾き続けているので、ヴァイオリンの当たるその位置の皮膚はタコのようになってしまっているのかもしれませんね。

購入したばかりのCDを聴きながら、今これを書いています。オルガン伴奏で奏でる天満さんのヴァイオリンは、ピアノ伴奏のコンサートのものとはまた違った雰囲気ですが、ふくよかで感情がいっぱいつまっているように感じるその音色には、同じように感動させられます。

今日のコンサートに誘ってくれた母に心から感謝です。

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