Sunday, June 22, 2008

Money Is Not Everything

「もしオレが1日1000円しか使えなくなって、コンビニでビールとおつまみ買って家で飲むようなことになったとして、3000円を握りしめて、『今日は贅沢してファミレスでご飯食べよう』ってことになったとしたら、どうよ?」ってあなたは言って、「きっと大丈夫、あなたと一緒ならきっと楽しいし、私はムチャクチャ幸せよ」 って私が言ったら、「そんなの1週間しかもたないよ」ってあなたは言った。

お金でつながってる関係じゃないけど、私もいい年だし、ここまでいろいろ経験して(させてもらって)生きてきちゃったし、今のライフ・スタイルに馴染んじゃったし、10代後半みたいなデートとか、20代のNY貧乏生活に逆行しちゃって、それが全てでそれ以外のオプションがないっていう状況になったとしたら、もしかしたら、あなたのいうとおり、私はキツイのかもしれないな。 

もちろんそれで愛が壊れるとは思わないけど、それがきっかけで関係がおかしくなるわけないって言い切る自信はなくて、あぁなんて私は強欲なんだろうって思って、でもそれは自然な動きなのかもしれないなって思って、でもまぁ、そういう自分を「ヨシ」とすることにした。 (相変わらずテキトー♪)

久しぶりに外で待ち合わせをした。 駅前であなたの姿を見つけて駆け寄って、あなたの表情をみたとき、チラっと不安になった。 いつもはものすごく、それもあつかましいくらいに自信満々なのに、その日のあなたは、いつもよりずっと「気」が足りない感じで、オーラが弱くなっていて、私はそれに影響されて、思わずテンションが下がってしまった。 そんな私の心の動きにあなたは敏感に反応して、「前回とテンションが違うよ」って言って、私はちょっと焦ってしまった。 

前回の待ち合わせの時には、『レストラン難民(=行く先々で入れない)』になっちゃって、あてもなくあちこち歩き回ったから、今回はそんなことないように、あなたの好みを聞いたらすぐに行けるようにと、何件か電話して空席を確保していた。 でも、あなたを見た瞬間、選んだどの店もなんだか「騒がしい」気がして、あなたの「状態」に相応しくない気がして、ふと思いついていつもはひとりで立ち寄るシャンパンバー『4C』に行くことにした。 

落ち着いた店内に入ってからもあなたはしばらく元気がなくて、余裕なそぶりをしながらも内心は「あぁどうしよう」と心細くなっていた私。 でもさすがにシャンパンはアゲアゲのお酒。 ひとくちふたくち飲んだ後、シャンパンがジワジワと浸透してきて、あなたにいつもの饒舌さが戻ってきて、私はこっそり安堵した。 

あなたの視野が狭まったり、心が縮んだりすることが、私は一番心配。 あなたの最大の武器は、(私同様)そのもともとの素材のよさはもちろん、年輪とともに膨らんできた懐の大きさや、今もなお未知数の秘めた可能性と、コドモ顔負けの無邪気さなんだもの。 あなたの探している「答え」は、実はあなたの「内側」にあるのに。 それを忘れちゃって、迷っちゃって、もがいちゃって、あちこち探している姿を見ているのは、とても心配。

シャンパンを飲みほし、もう帰ろっかって言ったら、あなたは、もう一杯飲みたいって言って、それを聞いたときに、あぁちょっとは元気になったのね、って一安心して、おかわりをした。 

お店を出て、まっすぐ家に帰ろうかと思ったら、「餃子、食べたい」ってあなたが言って、それはそれで、あなたが元気を取り戻した証拠だから嬉しいんだけど、こんな時間に餃子なんか食べたらカラダに悪いし、微妙な心境の私。 踏み切り側のラーメン屋に入ったら、餃子は品切れだって分かって、あなたも私も、落胆を通り越して、笑うしかなかったけど、狭い店内、カウンターに並んで座って、あなたが(餃子をあきらめて)つけ麺を食べている姿を見ながら私は、あぁ、涙が出るほど嬉しい。 

あなたが元気じゃないのは不安。 あなたが元気なら、私は安心。 お金は・・・もちろんあればいいけど、それは全てじゃないって、いい年して思っちゃってる私。

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