Wednesday, March 12, 2008

もっと話そうよ。

言わなくてもわかるっていう 「あ・うん」 の呼吸、なんだか変な風に解釈されてるような気がする。 本来、言わなくてもわかるっていう状態に達するには、言わなきゃわからないっていう状態を何年も過ごさなくてはいけないのにね。 

ある日突然、出会ってすぐの頃に、「私たちってスゴクない? お互いの思っていることが大体わかるのよねぇ」 なんてありえない。 「もぉ、何回言ったらわかるのよ」 「何でこんなこといちいち言わなくちゃわからんないの?」 「は?どうしてそういう風に受け取るわけ?」 「だから違うっていってるじゃん」 「全然ポイントがずれてる。 全く当たってない」 みたいなことを繰り返して、それもイヤっていうほど繰り返して、長い年月の中で、こういう時にはこういう風に動くみたいな、お互いの状況に対する反応の仕方、が微かに見えてくる。

それでも ハズレを何度も引いて、「やっぱり他人だから分からん」 って思い、諦め、それでも苛立ち、いやいや実はそう思うことがほとんどだけど、でもそのうち相手の反応の仕方に対しての予測の当たる確率が高くなってくる。 または、「おいそれは違うよ」 って否定するのが面倒になって、「はいはい」 「そうそう」 って言い合ってるだけなのかもしれないけど。

だからその、基礎工事の部分=言い合いの時期は絶対に避けては通れないし、それなしで分かり合えるっていうなんていう勘違いはしたらダメだし、そんなことをしたら最後、絶対に砂の城みたいな結末が待ってるだけだと思うのね。 

だから、もっと話そうよ。

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