Saturday, June 23, 2007

デスパレートな既婚男たち

デスパレートな既婚男2人からディナーに誘われていた。 少し前までの私だったら「美味しいものを食べられるわ」と快諾しただろうけど、今の私は「既婚男とデートするくらい非生産的なものはないわ!」と思っているので、しばらく回答を躊躇った。 それにこの2人は、過去何度かディナーをした際に、私に対しての「下心」を堂々と表明したという前科もあり、1対1で会うことは避けたかった。 しばらく考えた後、「そっか、2人一緒にディナーしちゃえばいいんだ!」 と思いついた私は、そう2人に提案した。 渋々ながらではあったが、2人は了解したので、昨夜、金曜の夜、表参道にある酒場den南青山荘に呼び出した。

このお店はなんといっても料理が旨い。 素材を大事にした調理方法で、美味しいものをより美味しく食べさせれくれる。 それに、この店のイケメン店員はあまり頻繁に通わない私でもしっかりと覚えてくれていて、スマートに接客してくれ、いつも非常に心地良く過ごすことができる。 (ありがと~!) 既婚男たちは、私の視線の先に、イケメン店員がいつもいることに少々嫉妬しなていたが、刺身の3点盛り、トロの生湯葉巻き、タラバガニのサラダ、豚トロの炙り、地鶏のから揚げを肴に、フランスのシャルドネ、メルロー、オーストラリアのカベルネを空け、気分も上々のようだった。 そして、男たちは「二軒目へ行こう!」と盛り上がっているので、それなら246を渡ってすぐのところにあるbar den inmuへ移動しようと私は提案した。

地下2階、靴を脱いであがるこのお店は、誰かの家に来たような感覚でリラックスできてしまう。 面白半分で「テキーラ・ショットでもやっちゃうなよ」と言った私に、既婚男2人は大はしゃぎで、次々とテキーラを飲み干していった。 2人のその姿は悲しいくらい滑稽で、その「下心」と魂胆はシースルーの下着をつけているみたいに生々しかった。 一刻でも長く私を引きとめ、一刻でも早くライバルを退散させようと、必死だった。 終電がなくなる少し前、「もう帰ったほうがいいんじゃないの?」と郊外に住む既婚男に声をかけると、「いや、今日は会社に泊まるから、いい」と必死の形相で答えた。 

その後も欲望丸出しの既婚男2人はどちらも一歩も譲らず、結局3時少し前に私がダウン、退散することになった。 恐るべし、既婚者たち。 長年の結婚生活で奥さんに対する欲望は萎えてしまったのだろう。 2人の視線は、店を出て車に乗る瞬間まで、舐めるように私の体を這い回った。 そして極めつけは、既婚男1人が残した台詞。 「近いうちに絶対お前をやるからな」 怖ぇ~っ、一体、何をだよ~っ?? 

種の保存のためにプログラムされているからだろう、欲求不満の男たちが目標達成のために費やすエネルギーは並大抵のものではない。 そのデスパレートな姿は滑稽を通り越して痛々しいほど。 シングルの男たちはその表現方法に恥じらいが見られ、まだ少々可愛いげがあるが、既婚男たちのデスパレートぶりには思わずゲップが出そうになる。 この機会を逃したら次はないという勢いで迫ってくるその姿は、バーゲン会場で商品を取り合いするおばちゃんたちのよう。 まるで色気が感じられなく、ちっともそそらない。 

「そんなやり方じゃイケテル女は一生ゲットできないわよ」と忠告してあげたいけど、そんなやり方でも手に入った「奥さん」がいるわけだし、世の中にはそんなデスパレート男に落ちるデスパレートな女もいるだろうからね・・・。 ま、いっか~。 

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禁酒1日目
since June 23, 2007

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