Tuesday, December 19, 2006

優しいアニキ

昨日、職場で、セクハラ&パワハラに合ってしまった私。
誰にも言えず、家に帰ってから、1人で悶々とした後、
ビールをたらふく飲み、独り言を繰り返し、
はちゃめちゃな電話をかけた後、パタッと眠りについた。

翌朝、二日酔の私にのしかかるのは「消化不良」の思いと
それが今日1日を重くするだろうという予感。

8時間後、仕事を終えた私は、アニキにメールした。
「今日、遅番ですか?ご飯とかいけないですよね?」
アニキは優しい。すぐに返事を送ってきた。
「行く行く。19時でいい?」

職場からあまり離れていない路地で待ち合わせ。
夜になると冷え込みがきつい。
たった5分くらい外にいただけなのに
体の芯まで冷えつく感じだ。
そこへスーッとアニキの車が横付けした。
アニキは助手席のドアを軽く開けてくれ、
私は静かに滑り込んだ。

「何食べたい?寿司だったら新橋。
しゃぶしゃぶだったら近所の目黒通りのやつ。
とんかつだったら駒沢までいくか?」

どうしても腑に落ちない気分の私は
会話さえもどう運んだらいいのか分からず、
無言の間をもてあましている。

「俺は運転するからさ。でも遠慮しないでどんどん飲みなよ」
そういってアニキはウーロン茶をがぶ飲み。
私は綺麗な色のお肉をしゃぶしゃぶしながら
ビールをがぶ飲み。
1人で食べる夕飯は美味しくないね。
やっぱり誰かと一緒に食べるご飯は美味しいね。

アニキは優しい。
私が一言こぼすまで、何も聞かずにいてくれる。

「明日の朝、面倒だから、どうせビール3杯くらいだから、
自転車乗って帰ったほうがいいんじゃない?」
アニキの提案どおり、私は駅に近い駐輪場で
車から降り、自転車で家に帰った。

風を切って走る私の、耳も鼻の頭も指先も冷たい。
でも、心の中にある穏やかで優しいアニキの残像を思い出すと
体の周りに温かい膜が張り巡らされたようになって
寒さなんて感じなくなる。

ねぇ、私はいつまでアニキの生意気な妹でいられるのかな?
このバランスのままでずっといられればいいのにね??

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