Sunday, November 30, 2008

大切なお人形

私たちだけの遊びがある。 あなたは私の大切なお人形。 

待ち合わせの駅前にあなたを見つけた瞬間、 今までの小走りから猛ダッシュになる私。 だって、あなたは、私の大切なお人形なんだもの。 他の女の子に触られたり、さらわれたりしたらイヤだもの。

「お人形発見!」って、私があなたをギューっと抱きしめると、あなたはお決まりのように「怖いよー」っていう顔をする。 その顔を見るたび、胸がキュンってなる私。

バスソルトを入れたお風呂に、あなたをジャプンって入れる。 キランキランした瞳の可愛いお人形がお湯につかってる、その光景に萌える私。 その横で、洗顔フォームを顔全体に伸ばして、真っ白な顔でニヤンって笑いながら、「八つ墓村みたいでしょ」って言うとあなたは、「怖い、怖い」っていいながら、本気で怯えてるから、私はつい、ププって笑っちゃう。

私の好きな遊びは、時にとても子供っぽくて、バカバカしいことかもしれないけど、それを一緒に楽しんでくれるあなたみたいな人は、広い世の中あっちこっちくまなく探しても、きっといないから、だから、どうかお願い、キレイなお姉さんに触られたり、さらわれたりしないでね。 いつまでも私だけの可愛いお人形でいてね。

Friday, November 28, 2008

A Little Pick-Me-Up




ピラティス40分はいい感じ。 でもその後の、パワーヨガ40分はやりすぎだった。


あまりの辛さに、ポーズの途中に、呼吸が、意識しないと、止まっちゃう。 普段はかかない場所から、汗が吹き出て、止まらない。 ヘトヘトになりながら、やっとのことで、シャワーブースへ。 

髪を洗おうとして、愕然。 ああ、腕が上がらない。 気合を入れて、肩の上までなんとか腕をあげていると、数秒もしないうちに、プルプルと震えてきちゃう。 ああ、この感覚、学生の頃の、部活で腕立てをしすぎたとき、以来だわ。 

服を着るのも、一苦労。 髪を乾かすのも、容易じゃない。 なんとか、着替えを終え、ジムを後にして、近所のスーパーへ、夕食の食材を買出しに行った。 

ああ、空の買い物カゴが、ダンベルみたいに、重く感じる。 一つ、商品を放り込むたびに、あまりの重さに、ひいーっと小さく悲鳴を上げる私。 なんとか、どうにか、家に辿りつかなくちゃ。 

ココロもカラダも、へこたれそうになった瞬間、店内のBGMが変わった。 ああ、サザンのこの曲。 そうだ、彼が、何度も何度も、歌ってた曲。 

ああ、神様、ありがとう。 やっぱり、運命、感じちゃう。 そう、これよ、これ、私を励ますのは! だって、彼が、私の、pick-me-up なんだもの。 

(ちなみに、Pick-me-up とは、ココロとかカラダとかをアゲアゲにしてくれるもののことです)

Thursday, November 27, 2008

学ぶって素晴らしい


今週は、火曜日から木曜日までの3日間、終日パソコン教室に通ってます。

いやー、学ぶって素晴らしい。

「世の中には知らないことがたくさんあるんだ」っていう当たり前のことを、大人になるとどうしても忘れちゃって、「何もかも知ってる」みたいな高慢な意識にオートで入っちゃって、子供のころの、新しい発見の驚きや喜びを忘れちゃってるんだよね。 

他人から物事を教えてもらうっていう感覚って、いいよねぇ。 幼いころ、自転車の乗り方を教えてもらったこと、小学生のころ、バスケットボールのドリブルの仕方を教えてもらったころ、中学生のころ、英語の授業でLとRの発音の違いを教えてもらったこと・・・。 教えてくれる人に対する尊敬の念を思い出す。 期待の眼差しで見つめられていたことを思い出す。 愛情をたっぷり注がれていたあのころの感覚、懐かしいねぇ。

こうして、学ぶ機会を与えられると、自分はまだまだ発展途上!もっともっと精進しなくちゃ!という思いが沸いてきて、自然と頭が下がります、腰が低くなります。 いつまでも、こんなキモチで、いたいものです。 仕事に対しても、人間関係に対してもね。

Wednesday, November 26, 2008

「くらくら」と「くるくる」

「少しくらくらする」って彼が言った。 

「(また)眩暈がするの?」って私が聞くと、「いや、二日酔いでくらくらする」って彼が答えた。

そっか、眩暈の時は、「くるくる」って言ってたもんね。 「くらくら」とは違うんだ。

二日酔いはもちろん心配だけど、眩暈に比べたら心配の度合いが違う。

「良かった、くるくるじゃなくて」って安堵しつつ、「くらくらでも、くるくるでもいいから、彼をベッドに縛りつけて、ずっとずっと介抱してたい」っていう想いが、ほんの一瞬でも、フラッシュしちゃう私って、ダメなヤツね。

Monday, November 24, 2008

マイブーム

最近のマイブームは、入会したばかりのジム通い。 主に、ヨガで柔軟性と集中力を強化、ピラティスでカラダの内側の筋力(コア・マッスル)を強化、サウナで発汗&デトックスに精を出しています。 ジムまでは自転車で5分の距離なので、ビュンビュン飛ばして、風を切って走って、せっせと通ってます。

昨日は、夕方2時間ほど、ヨガ&ピラティス、今朝は1時間ほどピラティスを満喫。 カラダを鍛えると、ココロも強く&優しくなるような気がするから、不思議です。  今日のジムの後は、カラダに良いものを食べようということで、代官山にあるベジタリアンレストラン「
asuka」へ。 

ランチタイム終了ギリギリに入店したせいで、「ベジタリアンハンバーガー」は品切れ(泣)。 お店のお勧め、「今日のお昼ご飯」を注文しました。 玄米ご飯、お味噌汁、お新香、主菜1品(ベジタリアンチキンフライ=大豆から出来てるフェイクチキン)副菜2品(青菜のおひたし、春雨サラダ)にオーガニックコーヒー。 玄米ご飯はそのままでももちろん美味しいけど、黒ゴマをかけて食べると食感が変わって2倍楽しめます。  食べ終わった瞬間は、お腹一杯になるんだけど、全て植物性の食材で作っているので、胃もたれゼロ。 そして20分もすれば、チョコっと胃に隙間が出てくる感じがします。 (かなりの食いしん坊ですねぇ 苦笑)

ニューヨークで生活していた頃は、それはそれはヒドイ暴飲暴食の毎日だったので、1週間に1回はベジタリアンレストランで食事をして、1週間に1回はヨガ教室に通って、なんとなくココロもカラダもリセットした気分になってました。 今は、ニューヨーク生活の頃ほど、カラダに負担はかけていないけど、そこそこ暴飲暴食の日々なので、自分に言い訳をするように、ジム通いをスタートしました。 ベジタリアンの食事は、なんとなく気が向いた時にしようと思ってます。  


asuka ランチメニュー

Sunday, November 23, 2008

信じられないオファー

祝日の午前11時半、渋谷駅でのこと。

「あの、JR乗り場はどっちですか?」

声をかけてきたのは、50代後半の男性。茶色の革のブルゾン、青いジーパン、グレーのタートルネックにグレーのハンチング帽子というルックス。

「ずっと上がっていったらありますよ」

私がそう言って、トイレに向かおうと歩きだした直後、男性は私の前に回り込んで続けた。

「あの、怒らないできいてください。 私、熊本から単身赴任で最近越してきて、もしよかったらお友達になってもらえないかなと思って。 月に1回デートしてくれるだけで、20万お小遣いあげますから。 今夜空いてませんか? 今夜20万持ってきますから。 あなたみたいな人、タイプなんです。 お願いします。」

男性のまわりには、デスパレートな重いオーラが漂っていて、それはジリジリと迫って、今にも私の身体にのしかかろうとしている。

「すみません、私、そういうんじゃないんで。」

投げつけるように、ふりはらうように、そう言い残して私は、その場を走りさった。

そして私の頭の中には、たくさんの「なぜ?」が、今もぐるぐる渦巻いている。 その中でも一番大きなとぐろは、「なんで20万なんだろ?」

私とのデート1回が20万だなんて、馬鹿にしてる! 私を誰だと思ってるのよ! ふんっ (怒)

Tuesday, November 18, 2008

ごめんね。 

彼がくらくら目眩がするってときに、私はふらふら遊び回ってた。

彼が夜中にげーげー吐いてるときに、私はぐーぐー寝てた。

私が風邪で寝込んでるときに、彼は風邪薬を持って駆け付けてくれたのに。

二日酔いで動けないときに、彼は胃薬とガス水を持ってきて看病してくれたのに。

ごめんね。 私って何の役にもたたないダメなやつだわ。

Sunday, November 16, 2008

Happy Birthday!

今日は父の65回目の誕生日。

これからも変わらず、心身ともに健康で、周囲が圧倒されるくらいの、そのものすごいエネルギーを放ち続けていてください。 いついつまでも、家内の絶対君主として、神々しく君臨していてください。

あなたは私の理想の男性です。 あなたの娘として生まれた私はホントにラッキーです。 あぁ、あなたが注いでくれた愛に、どうやって報いたらいいんだろう・・・。 

こんなに好きななのに、照れくさくて、いつもはなかなか言えないけど、トクベツな日の今日は、かならず言葉で伝えなくちゃ。 

「あなたが大好きです。」 

Saturday, November 15, 2008

Today's Song - キセキ by GReeeN

あなたが、この広い世界のどこかで生きているっていう、ただそれだけでわたしは、今日も1日、生きていこうと思えるのです。 いいときもわるいときも、貧乏でもお金持ちでも、病気でも元気でも、ああ、どんな状況にあっても、あなたを想うキモチは変わりません。 だから、一緒に、生きていこうよ。



♪♪明日、今日よりも好きになれる 溢れる想いが止まらない
今もこんなに好きでいるのに 言葉に出来ない

君のくれた日々が積み重なり 過ぎ去った日々2人歩いた「軌跡」
僕らの出会いがもし偶然ならば? 運命ならば? 君に巡り合えた それって「奇跡」

2人寄り添って歩いて 永久の愛を形にして
いつまでも君の横で 笑っていたくて
アリガトウや 愛してるじゃまだ足りないけど
せめて言わせて 「幸せです」と

いつも君の右の手の平を ただ僕の左の手の平が
そっと包んでくそれだけで ただ愛を感じていた

日々の中で 小さな幸せ 見つけ重ね ゆっくり歩いた「軌跡」
僕らの出会いは大きな世界で 小さな出来事 巡り合えた それって「奇跡」

うまく行かない日だって 2人でいれば晴れだって!
強がりや寂しさも 忘れられるから
僕は君でなら 僕でいれるから!
だからいつも そばに居てよ 「愛しい君へ」


2人フザけあった帰り道 それも大切な僕らの日々
「想いよ届け!!!」と伝えたときに 初めて見せた表情の君
少し間が空いて 君がうなづいて 僕らの心 満たされていく愛で
僕らまだ旅の途中で またこれから先も 何十年続いていけるような未来へ

例えばほら 明日を見失いそうに 僕らなったとしても・・・

2人寄り添って歩いて 永久の愛を形にして
いつまでも君の横で 笑っていたくて
アリガトウや 愛してるじゃまだ足りないけど
せめて言わせて 「幸せです」と

うまく行かない日だって 2人で居れば晴れだって
喜びや悲しみも 全て分け合える
君が居るから 生きていけるから!
だからいつも そばに居てよ 「愛しい君へ」 最後の1秒まで

明日、今日よりも笑顔になれる 君がいるだけで そう思えるから
何十年、何百年 何千年 時を越えよう 君を愛してる ♪♪
幸せ太り

ぶっちゃけ、「幸せ太り」の私。 


好きな人と上手くいっていると、良く眠れるし、ご飯は美味しいし、ベッドでダラダラする時間が多くなるし、洋服なんかは勝負服じゃなくて、部屋着みたいなユルい感じのものばかりになっちゃう。  今朝、久しぶりに、鏡の前で裸体をチェックしたら、怠けモードになっている、崩れた体型に、愕然!   

というわけで、
東急スポーツジムオアシス に入会を即決。 今日はその事務手続きへ行ってきた。

結構年配の人たちが、かなりガッチリエクササイズしてるってことにビックリ。 
「じゃあ、3時にロビーでね」なんていいながら、それぞれのスタジオへと消えていくご夫婦の多いこと! 

カラダをしっかりメンテしてる人たちって、ものすごく格好いい。 自己管理が出来ない人間に、他人のことなんて動かせないってことを、痛感。  よーし、明日からしっかり通って、脂肪燃焼しなくちゃ。 

大好きな彼は優しいから、今のままのメタボ体型の私でも、たぶんきっと、「好きだよ」って言ってくれると思うけど、それに甘んじてちゃ、ダメダメ。 

キレイな女の子にさらわれないように、さわられないように、キレイなカラダを取り戻して、彼の気持ちをキューっとひきつけておかなくちゃね。

Friday, November 14, 2008

Ask What You Can Do For Your Country (Or Company)

悶々とする日々に決別しようと決めた!

紙(契約書)の上での(部内)異動日は10月26日だけど、後任者がまだ決まっていないので、事実上の異動日はまだ未定。 新旧の業務を兼任する日々はしばらく(2ヶ月くらい?)続きそう。 仕事量は2倍、お給料は変わらずという現状に、ストレスがたまる、イライラが募る日々。 う~ん、このままでは精神衛生上よくない。 状況は変わらないんだから、その状況に対する自分の見方を変えなくちゃね。 モヤモヤした私にサヨナラ~。

ケネディ元大統領のスピーチを繰り返してみる。
"Ask not what your country can do for you - ask what you can do for your country."

そうそう、まさにその通り! 上司や同僚や組織が何をしてくれるかじゃなくて、自分が上司や同僚や組織に対して何が出来るかってことを考えながら仕事しなくちゃね。 

何年も(いえ、私の場合は、まだ4年ですけど・・・)、同じ組織で働いていると、どうしても傲慢なキモチが湧き上がってくる。 自分がルール・ブックみたいな錯覚に陥ってしまう。 自分以外の全てがアホみたいに感じて、自分を評価してくれない上司・同僚・組織に、噛み付きいたい衝動が生まれる。

でも、そういうときこそ、謙遜な姿勢を取り戻さなくちゃいけない。 仕事をする機会を与えられているってことに感謝しなくちゃ。 今の状況の全ては自分の選択、そして自分の責任だってことをリマインドしなくちゃ。 そして、試練はチャンスってこと、忘れちゃいけない。 それをありがたいって思えなくちゃ、ダメだ。 みんなの幸せのために自分が何ができるか、それをいつも意識して、仕事しよう!

そうそう、私の、前職での貢献が評価されて、シドニー会議で表彰されたらしい。 前の上司が、来週、表彰状と粗品を持って、私に会いにきてくれるらしい。 見てる人は見てるんだから、今すぐの評価を求めなくていいんじゃないかな?

感謝、感謝です。

Wednesday, November 12, 2008

携帯から

最近、ブログ更新が滞ってる。書きたいし、書くためのネタもたくさんあるんだけど、時間がない、体力&気力がない、と言い訳をしつつ、その状況に甘んじてる。

木曜日の今年初・鍋(水炊き)のことも、土曜日のベビーフェイスのライブのことも、日曜日のプラネタリウムバーのことも、月曜日の神保町ばる&自由が丘餃子センターのことも、火曜日のIKEAツアーのことも、今夜の代官山のカフェ飯のことも、あれもこれも細部までこだわって書いたら、きっとムチャクチャ面白いのになぁ。

ちなみに、この、ぐずぐずしたエントリーは、携帯から。ベッドにごろごろしたまま、アップ。

でもさー、こうして、ちまちま携帯から打つよりも、パソコンからちゃちゃって打ったほうが、ずっと楽だったかも?

Tuesday, November 04, 2008

わたしの左がわ

同僚たちとの飲み会でのこと。 

個室にとおされ、大きなテーブルを目の前に、私たちはしばし、席順に悩んだ。 

アヤコ、真ん中にいきなよ、お誕生日席、スキでしょう、スポットライトも当たってるよ。 みんながそうやって、私をテーブルの中央に座らせようとする。 

イヤ、イヤ、私はここがいいの。 私はこの、一番端の席に座りたいの。 だって、心理学的に言うとね、誰かが私の左がわに座ると、私はその人にコントロールされやすくなっちゃうの。 

誰もそんな私の言い訳を聞いてくれようとしないし、今まさに、私の両側に男の人たちが座ろうとしてる。 

イヤ、イヤ、だって、左がわに誰かが座ると、タマシイが抜かれるって、おばあちゃんが言ってたんだもん、と苦し紛れなウソを言いながら、私は泣きそうになる。

ホントは違うの。 わたしの左がわは、大好きな彼が座る場所なの。 お箸を持つ手がぶつからないように、私が右がわ、彼が左がわ。 そういう風に決まってるの。

Monday, November 03, 2008

SCAPES

ずっと想い焦がれているホテルがある。 そのホテルのコンセプトは、「美しいランドスケープへ、その日わたしたちはエスケープする」

SCAPES

チェックインは16時だから、待ち合わせは14時くらいに渋谷駅。 逗子駅で、出迎えの車に乗り込み、細い道をくぐりぬけて、海沿いのホテルへ。 

窓を開けれると、潮風が部屋いっぱいに注ぎ込む。 エンドレスに続く寄せては返す波の音と選び抜かれたスタイリッシュな音楽がBGM。 わたしの目の前に大好きなあなたがいる。 あなたの肩越しに、ピンク色に染まる夕暮れの空がある。 切なく落ちていく夕日が、水面に光のラインをつくってる。 わたしは、ディナーの前に、ジャグジーに入ろうと、あなたに提案する。 生まれたままの姿で、わたしたちは、屋外のバスタブに身を沈める。 シャンパン・バブルのような繊細な水の泡が、わたしたちのカラダにまとわりつく。 あなたもわたしも、自然の作り出す美しい映像に、言葉を失って、ただ、そのまま、刻一刻と沈んでいく夕日の行方を見つめる。 


私たちを待ち受けているのは、言葉にできないほどの贅沢。 ああ、だからお願い。 あなたの24時間を、私にください。 

Sunday, November 02, 2008

自転車のお医者さん

雨風が吹き付ける自転車置き場に、1年くらい乗らないままずっと放置していた自転車。 

昨日の朝、ふと乗ろうと思ったら、なんと、後輪がパンクしてた。 応急処置に、数分もてばいいからと、とりあえず空気を入れて、近所の自転車屋さんへ走った。 

自転車屋の店主は70代の男性。 パンクしたので今すぐ直してほしいと言うと、パンクだけじゃなくて、そのほかの悪いところも調整しておくから昼すぎに取りにいらっしゃいとのこと。

家までは自転車で3分。 徒歩7分。 見上げれば秋晴れの空。 足元には積み重なる落ち葉。 カラダにまとわりつくのは木枯し1号。 私のクルクルした茶色の髪は、風に弄ばれるがままになって、不規則に動き回る。 まるでメデューサの頭のように。 

午後2時すぎ、再度、自転車屋へ。 待ち構えていた店主は、パンクの理由を説明した。 

「このね、金属のところ、あるでしょう。 空気が甘いと、この金具がチューブに当たって傷をつけるんだよ。 だからね、週1回、空気を入れる習慣をつけてください。」 

いくらですか?と私が聞こうとする間もなく、店主は続けた。 

「チェーンね、油をさしておきましたから。 ダメだよ、さびちゃったらどうしようもないでしょう。 それから、ブレーキも調整しておきましたから。」 

確かに、ブレーキはキーキーと耳障りな音を出していたし、チェーンはカバーがないタイプだから、雨風ですぐ酸化しちゃうのね。 

お会計を済ませ、自転車にまたがり、ペダルを踏み込む。 その瞬間に、「あ!」と思った。 乗り心地が明らかに以前と違う。 買った当初の、あの感触が蘇ってる。 

自転車屋の店主は、自転車のお医者さん。 パンクしたり、チェーンが外れたり、あちこちがさびたり、バランスが崩れたり、そういう時に、救急で駆け込めば、キッチリ直してくれる。 でも大切なのは、そういう風にならないように、日ごろからしっかりメンテしておくことなんだよね。