Monday, November 03, 2008

SCAPES

ずっと想い焦がれているホテルがある。 そのホテルのコンセプトは、「美しいランドスケープへ、その日わたしたちはエスケープする」

SCAPES

チェックインは16時だから、待ち合わせは14時くらいに渋谷駅。 逗子駅で、出迎えの車に乗り込み、細い道をくぐりぬけて、海沿いのホテルへ。 

窓を開けれると、潮風が部屋いっぱいに注ぎ込む。 エンドレスに続く寄せては返す波の音と選び抜かれたスタイリッシュな音楽がBGM。 わたしの目の前に大好きなあなたがいる。 あなたの肩越しに、ピンク色に染まる夕暮れの空がある。 切なく落ちていく夕日が、水面に光のラインをつくってる。 わたしは、ディナーの前に、ジャグジーに入ろうと、あなたに提案する。 生まれたままの姿で、わたしたちは、屋外のバスタブに身を沈める。 シャンパン・バブルのような繊細な水の泡が、わたしたちのカラダにまとわりつく。 あなたもわたしも、自然の作り出す美しい映像に、言葉を失って、ただ、そのまま、刻一刻と沈んでいく夕日の行方を見つめる。 


私たちを待ち受けているのは、言葉にできないほどの贅沢。 ああ、だからお願い。 あなたの24時間を、私にください。 

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