Sunday, November 24, 2013

今日は、日本テレビ開局60年 特別展「京都―洛中洛外図と障壁画の美」@東京国立博物館へ行ってきました。

朝早く行ったのですが、館内は満員! 国宝・重要文化財に指定されている下記7点が展示されていました。これらが一堂に会する展覧会は、本邦初ということです。

・国宝 「洛中洛外図屏風 上杉本」狩野永徳筆(山形・米沢市上杉博物館蔵)
・重要文化財 「洛中洛外図屏風 舟木本」岩佐又兵衛筆(東京国立博物館蔵)
・重要文化財 「洛中洛外図屏風 歴博甲本」(国立歴史民俗博物館蔵)
・重要文化財 「洛中洛外図屏風 歴博乙本」(国立歴史民俗博物館蔵)
・重要文化財 「洛中洛外図屏風 福岡市博本」(福岡市博物館蔵)
・重要文化財 「洛中洛外図屏風 勝興寺本」(富山・勝興寺蔵)
・重要文化財 「洛中洛外図屏風 池田本」(岡山・林原美術館蔵)

館内には巨大スクリーンが2つありました。1つ目のスクリーンでは、「洛中洛外図屏風 舟木本」の高精細画像を拡大投影。圧巻! 2つ目のスクリーンでは、一年かけて超高精細映像4Kで撮影した「龍安寺の石庭」をほぼ実寸大(幅約16m)に再現。春は、桜が咲き誇り、夏は緑の鮮やかさ、秋は紅葉、冬は雪の降り積もる様子が美しかった!

わたしは(1年ぶりくらいに!)着物(塩沢・御召)を着ていきましたよ。だって、京都でしょう! 国宝、重文でしょう! でも、来場者のほとんどは洋服。それもとてもカジュアルな装い。ものすごくたくさんの方とすれ違ったのですが、着物を着ていらっしゃったのは、3名だけでした。まぁ、着物は持ってらっしゃらない方も、持っていても着られない方もいらっしゃるとは思いますから、仕方ないのかしらね。でも、せっかく国宝、重要文化財に指定されている日本の美を鑑賞するのだから、敬意を払って、せめてちょっとドレスアップしてくれてもいいのになぁと思いましたよ。

「着物」は、日本の民族衣装であり、日本の伝統文化ですが、残念ながら、年々着物を着る人口は少なくなってきている現状があり、いつか消えてしまうのではないかしらという危惧の念を抱いています。わたしたちが着物を着なければ、生産者さんたちの生活は成り立ちませんし、後継者は生まれないし、育ちません。生産者さんたちがいなくなってしまえば、着物は絶滅してしまうのです。日本の民族衣装が、伝統文化が絶滅するなんて! そんなことは決してあってはならない! ということで、これからもたくさん(買って?)着ますよ。


久々に着たのですが、我ながらきちんと着れました。長襦袢がうまく着れたので、衿のところがピシっと決まりました。改善点は、せっかくの紬なので、もうちょっと上前の裾を粋にあげれば良かったかも。


紅葉が美しかった!


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