Friday, August 16, 2013

Pay Forward

これは、聖書の中、ルカによる福音書の15章にある、「放浪息子のたとえ」です。

15:11また言われた、「ある人に、ふたりのむすこがあった。 15:12ところが、弟が父親に言った、『父よ、あなたの財産のうちでわたしがいただく分をください』。そこで、父はその身代をふたりに分けてやった。 15:13それから幾日もたたないうちに、弟は自分のものを全部とりまとめて遠い所へ行き、そこで放蕩に身を持ちくずして財産を使い果した。 15:14何もかも浪費してしまったのち、その地方にひどいききんがあったので、彼は食べることにも窮しはじめた。 15:15そこで、その地方のある住民のところに行って身を寄せたところが、その人は彼を畑にやって豚を飼わせた。 15:16彼は、豚の食べるいなご豆で腹を満たしたいと思うほどであったが、何もくれる人はなかった。 15:17そこで彼は本心に立ちかえって言った、『父のところには食物のあり余っている雇人が大ぜいいるのに、わたしはここで飢えて死のうとしている。 15:18立って、父のところへ帰って、こう言おう、父よ、わたしは天に対しても、あなたにむかっても、罪を犯しました。 15:19もう、あなたのむすこと呼ばれる資格はありません。どうぞ、雇人のひとり同様にしてください』。 15:20そこで立って、父のところへ出かけた。まだ遠く離れていたのに、父は彼をみとめ、哀れに思って走り寄り、その首をだいて接吻した。 15:21むすこは父に言った、『父よ、わたしは天に対しても、あなたにむかっても、罪を犯しました。もうあなたのむすこと呼ばれる資格はありません』。 15:22しかし父は僕たちに言いつけた、『さあ、早く、最上の着物を出してきてこの子に着せ、指輪を手にはめ、はきものを足にはかせなさい。 15:23また、肥えた子牛を引いてきてほふりなさい。食べて楽しもうではないか。 15:24このむすこが死んでいたのに生き返り、いなくなっていたのに見つかったのだから』。それから祝宴がはじまった。 15:25ところが、兄は畑にいたが、帰ってきて家に近づくと、音楽や踊りの音が聞えたので、 15:26ひとりの僕を呼んで、『いったい、これは何事なのか』と尋ねた。 15:27僕は答えた、『あなたのご兄弟がお帰りになりました。無事に迎えたというので、父上が肥えた子牛をほふらせなさったのです』。 15:28兄はおこって家にはいろうとしなかったので、父が出てきてなだめると、 15:29兄は父にむかって言った、『わたしは何か年もあなたに仕えて、一度でもあなたの言いつけにそむいたことはなかったのに、友だちと楽しむために子やぎ一匹も下さったことはありません。 15:30それだのに、遊女どもと一緒になって、あなたの身代を食いつぶしたこのあなたの子が帰ってくると、そのために肥えた子牛をほふりなさいました』。 15:31すると父は言った、『子よ、あなたはいつもわたしと一緒にいるし、またわたしのものは全部あなたのものだ。 15:32しかし、このあなたの弟は、死んでいたのに生き返り、いなくなっていたのに見つかったのだから、喜び祝うのはあたりまえである』」。


父の赦す心、寛容さ、に胸を打たれます。もし自分が親で、このような状況におかれた場合、こんな息子(弟)を赦すことができるでしょうか。寛容さをもって「おかえり」ということができるでしょうか。

兄のキモチ、これは多くの人が共感できるのではないでしょうか。「なんで!」と思うはずです。「俺は、父を助け、日々まじめに仕事をし生きてきたというのに・・・どうして、好き勝手してきた弟が、ある日突然帰ってきたら、父は弟の帰宅をこんなに喜ぶんだろう。俺には何もくれたことのない父が、親孝行ひとつしたことのない弟に、こんなに与えるんだろう・・・」

親不孝をして、父の元に帰ってきた弟のことです。彼のその後の人生は、どうなったのでしょうか。

で、思いました。もしかしたら、この弟、この後の人生、多くの人に多くを与えたんじゃないかな、と。こんなに多くを赦され、与えられたんですから、このままではいられない、とおもったのではないでしょうか。

先日、「Repayment」と題して、Blogを書いたのですが・・・訂正したいと思います。あれは、私の過去の負債に対する支払いではなく、過去に私が受けた御恩を未来へつなぐという風に考えればいいのではないかなと思いました。今回は、たまたま家族へと、その御恩をつなぎましたが、私が、「私への返却はいらないですから、誰か他の人へ、その人が必要なタイミングで、手助けしてください」と言えば、良い「波」が外へと波及していく、と思うのですが、どうでしょう。

3 comments:

carrie said...

I love you, too!

graphium sarpedon said...

You are so right. True love never begs payback. 愛の同義語は恩赦で反対は私欲だね。

carrie said...

Right! 天皇陛下のお姿をみていると、Jesusと重なります。←右翼! 

顔もみたいことのない誰かのために心から「祈る」、そしてそんな誰かが例えば罪を犯したとしても、それを「赦す」ってこと、なかなかできないことです。わたしはこれからの長い人生(たぶん40年くらい)、そこを目指していきたいです。