Saturday, April 06, 2013

Field Trip

(昨日の誕生日の話は後日にアップします♪)

今日は、元同僚で現在はシアトル在住のSの誘いで、「社会科見学」へ。
行き先は・・・江東区こども家庭支援センター みずべ@南砂町

わたしには子供はいませんし、Sが子供を産むまでは子供のいる友達もいませんでしたので、今まで、子供のいる人たちに対しては、どちらかというとネガティブな印象を持っていました。

例えば、ベビーカーを折りたたまずに通勤ラッシュの電車やバスに乗り込む姿を見れば、「なんてKYなんだろう! なにも通勤ラッシュの電車に乗らなくてもいいのに!」と思ったり、高級レストランに中学生以下の子供を連れてきたり、周囲の視線も気にせず、テーブルで授乳を始めたりする姿を見れば、「なんて強欲なんだろう! 子供が大きくなるまでは家でご飯を食べればいいのに!」

でも今日、約2時間、子供がいる人(ママやパパ)たちに囲まれて過ごし、ちょっと印象が変わりましたよ。

ここに集う子供たちは、0歳から5歳くらいまでさまざま。首の座らないコたちもいましたし、ハイハイのコたちもいましたし、ようやく歩けるようになったコたちもいました。Sの子供(1歳2ヶ月)や、同年代のコたちが、好奇心いっぱい、目をキラキラさせて、おもちゃで遊んだり、時には隣で遊んでいるコとおもちゃの取り合いでケンカしたり、無言で何かひとつに集中していたかと思えば、急にそれに興味をなくして、次の対象へと興味がかわり、それに集中するのかとおもいきや、数秒で飽きて、また違う対象を探したり。彼らにとっては広い空間をところ狭しと歩きまわったり、駆けまわったり。

ママやパパたちはといえば、子供たちの姿を視野に入れつつ、そこに集う他のママやパパたちと子育ての愚痴やら苦労話で盛り上がったり、久しぶりに大人同士の会話を楽しんだり、社会復帰に対する不安を語り合ったり。疲れているママは、部屋の一角に設けられた仮眠室(というより仮眠ブース)で、お昼寝をしたり。

バリアフリーですし、スタッフさんがずっと全ての子供達の様子を見ていてくれるし、自分がママ・パパ友達と話で盛り上がってるときは、他のママ・パパ友達が自分の子供の相手をしてくれているので、ママ・パパは家にいるよりはちょっとだけ気を抜くことができるスペースです。

わたしとSは、彼女が昨日、ココで知り合ったというママ(推定23歳)と「ガールズ・トーク?」で盛り上がりました。

「おっぱいは搾乳しないと石みたいにカチンカチンになっちゃうの! 服があたるだけでも痛くて、とにかくお願いだから吸って!ってお腹がすいてなくても飲ませた」

「(手動)搾乳機だったから、毎回20分近く搾乳して、腱鞘炎になった」

「歯が生えるのが早かったので、噛んだり歯ぎしりをしたりで・・・乳首がとれちゃった。出血がひどくて、赤ちゃんも血液を飲んでしまって、その後、吐血みたいに、ミルクと血を吐いたときは、ものすごくパニクった! 結局、吐いたものの中に、乳首はなくて・・・ウンチと一緒に出たのかしら? 今、左の乳首はなくて、凹んでる。右の乳首は死守しないと!」

「お風呂であたたまると母乳がでやすくなって、湯船につかったらミルク風呂みたいになっちゃって、この後お風呂に入る旦那に悪いなって思った」

「とにかく泣き止まなくて、辛くて辛くて・・・ベランダに出てひとりで泣いて、子供を泣いたままにして、放置したこともあった・・・それに対してものすごく自己嫌悪に陥った」

「旦那が忙しくて、気がついたら子供以外の誰とも話をしていないっていう日がずっと続いて、鬱っぽくなった・・・」

「ネットに、妊婦の悪口がたくさん書き込みがたくさんあって、『好きで生んだくせに、(電車やバスで)席を譲れとか図々しい』とか見るたびに、ものすごく辛かった・・・」

「バスに乗ろうとすると、ベビーカーが大きいからって乗車拒否を何度もされた。電車だと階段とか大変だし、バスだと家のすぐ近くから乗れるから便利だと思ったのに・・・」

「先日、ベビーカー(10㌔)を抱え、子供を抱いていたら、OLさんらしき女性が、『わたしがベビーカーと荷物を持ちますので、赤ちゃんだけ持ってくださいね』って声をかけてくれたとき、ものすごく嬉しかった」

「たまにものすごくキレイなママを見かける・・・髪もネイルもキレイ。どうしてそんな時間があるんだろう・・・自分はジャージとか、前日にきた服をまたきちゃってたりするという現実・・・」

彼女たちの話を聞き、わたしはびっくり仰天! おもちゃで遊ぶ子供たちのように、好奇心いっぱいで、目がキラキラ(爛々?)として、かつ興味津々で、「他には? ねえ、この時はどうだったの?」と質問をたくさんぶつけて、その回答にまたびっくり仰天! たった2時間でしたけど、目からウロコの、得ることたくさんの、有意義な時間となりました。

今回わかったのは、彼女たちにも目の前の悩みや将来に対する不安がいっぱいあって、内容は違うけれど、それは、子供のいないわたしと同じなんですよね。子育てだってフルタイムの仕事だし、たまには息抜きをしたいっておもう、そのキモチは、子供のいないわたしが仕事にヘトヘトになってストレス発散したいとおもうキモチと、まったく同じなんですよね。

そうそう、子供たちってば、子供のいないわたしにも、ママ・パパたちと別け隔てなく、ままごとを一緒にやろうと誘ってきたり、背中にぺたんとくっついてきたり・・・可愛くて可愛くてたまらん!って思いましたよ。

Sのママ友、若い彼女は2人目のコを妊娠中です。あの壮絶な経験(武勇伝を含む)を、またする決断をしたのね・・・ママは強いなぁとおもいましたよ。あっぱれです。

彼女と別れた後、Sは母親に子供を預けて、わたしたち、ゆっくりと(2時間!)ランチをしました。Sにとっては久しぶりに、子育て以外の話を、例えば、一緒に働いていた大使館時代の話とか、今の世界経済の話とか、安倍内閣の話とか、遡ってブッシュ政権の批判とか(苦笑)。

名残惜しく、駅で別れました。わたしはわたしの独身アパートへ、Sは子供の待つ実家へ。熱いハグをして、再会を約束しましたよ。

今日の体験後、ママ・パパたちに対する印象がだいぶ変わりました。子供たちが大人を見る目に、子供がいる・いないは関係ないと実感した後、だったら、わたしたち大人も、子供がいる・いないは関係なく、共存は可能なんじゃないかしら?と思いましたし、お互い、助けあって、ストレス軽減できるんじゃないかしら?と思いましたよ。

この機会を与えてくれたSにはココロから感謝です。
Thank YOU!

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