Sunday, October 21, 2012

吉野間道 藤山工房見学

今日は、某日本和装企画「吉野間道 藤山工房見学」@大井町へ行ってきました。 

日中は25度を超える暑さでしたけど、袷の着物(塩沢紬)を着ていきましたよ。 (暑いし、汗だくだし・・・苦笑)

作家・藤山千春先生は、現在68才! 「織」を始めてから今年でもう50年になるそうです。途中、「草木染め」に出会い、今は化学染料を一切使わず、植物や鉱物などの「色」で糸を染めています。 

先生曰く、才能とかセンスとかより大事なものは、「コツコツと丁寧に日々同じ事を続けること」だそうです。才能やセンスが(あると思っている)人は、「もっといいもの」を探して、途中で投げ出してしまうんだそう。

「わたしには才能やセンスがないから、そして子供二人を自分ひとりで育てなければならなかったから、今日まで続けてこれたんだと思います。」と先生。そして、「頭で考えて計算していても、出来上がったものがそれとは違うものになることがたくさんあります。ずっとそれを失敗と思っていたけれど、実はそれが、自分の経験や力量以上のものだったりするって今は思います。可能性は無限なのです。」ともおっしゃっていました。思わず涙しちゃいましたよ。(←すぐ泣く!)

 イベント後半、他の参加者の方々が先生の作品に夢中になって、あれこれ試着・購入していた際、わたしはちょっと疲れちゃって居間でお茶を飲んでいたら、先生とふたりっきりでお話する機会がありました。アラフォーの娘さんたちふたりの将来(結婚)の心配をなさっていました。「仕事が楽しくなってくると結婚が遠のくのかしらねぇ・・・」先生、わたしも今43才なんですけど、まだ独身なんですと言ったら、そこから話が盛り上がっちゃいましたよ。

週末、ゴロゴロしていることが多いわたしですけど、今日みたいに外に出て、新しい世界に触れると、今までものすごくたくさんのことを見逃してきてしまったんだなぁって思います。これからはできる限り外へ出て、もっともっと知らないことに出会いたいと思いました。

ちなみに、イベントに参加された方々の9割が50代後半以降。皆様、とても素晴らしい(=高価な!)お着物+帯をお召しでした♪ ・・・上を見たら、きりがないですね(苦笑)。

先生の作品の一部。

今日の着物。




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