Friday, June 18, 2010

From New York To Europe

20代後半から30代後半までの頃のわたしは、
「ニューヨーク」と共に生きていたといっても過言ではなかったな、
と思います。

ファッションも本もレストランも音楽もインテリアetc.も、
それはヨーロッパからであれ、インドからであれ、アフリカからであれ、
中南米からであれ、アジアetc.からであれ、
「ニューヨーク」というフィルターを通ってなければダメだ、
と盲目的に信じていました。

今おもえば、「なんて無知で(そして傲慢な)考えなの!」
と笑ってしまうけれども、 あの頃のわたしは真剣そのもので、
いつもこう言っていました。

"There's no place like New York."
(ニューヨークに似た街なんでどこにもないわ)

今も変わらず、そう思っているけど、
当時のわたしが言わんとしていたのは、

"New York is the best city in the whole world!"
(ニューヨークは世界で一番すばらしい街!)

ヨーロッパにも、アフリカにも、中南米にも、
行ったことのないわたしが、よくもそんなことを言えたものです。

恥ずかしい思いでいっぱいです。
出来ることなら発言のすべてを消去したい。
そうしみじみ思います。

そして今、41歳のわたしはというと・・・

「ヨーロッパ」に対する思いがフツフツと沸いてきました。
「ニューヨーク」に対する思いも、健在ですよ。
その愛情はそのカタチを変えて、表面的には穏やかですが、
内側には熱い思いが脈々と流れています。

そうそう、SATCのエピソードの中で、
アレックがキャリーに、 「一緒にパリに行こう」
と誘うシーンがありました。

"I'm done with NY.
It's time for Paris."

キャリーはこれに対して、
「でもわたしはまだニューヨークとは終わってないの」
と答えます。

きっとわたしも、キャリー同様、
「ニューヨーク」とは一生終わらないと思います。
でも、キャリーも、そう思いつつ、
「パリ」を(一時的でしたが)試したように、わたしも、
「ヨーロッパ」を(一時的かもしれないけど)試してみたいな
と思うのです。

これからの10年間、「ヨーロッパ」との関係がどう展開していくのか、
自分のことながら、とても楽しみです。
当時のわたしと「ニューヨーク」とが築いた関係以上のものになったら、
と思うと、ドキドキがとまりません。

No comments: