遠い約束
1週間前くらいに、同僚Pが言った。
「8年後、もしあやこがまだ独身だったら、結婚しよう」
午後3時くらいのことだった。
彼もわたしも仕事中の休憩時間で、お互いシラフで、
冗談を言い合っていたときのことだった。
そのとき、わたしは、一瞬凍りついたけど、すぐに笑顔に戻って、
「ありえないし!」と大笑いした。
横にいた同僚Dも、「それはないでしょ!」と大笑いした。
でも、わたしのココロの中はザワザワしていて、
背中に冷たい汗が流れるのを感じていた。
「40歳になってお互い独身だったら結婚しよう」と言った
彼のことを思い出してしまった。
わたしの親友aka初恋の彼は、その約束を守れず、
32歳の若さでこの世を去った。
「今度とおばけは出たためしがない」
亡くなった祖母は、 常々言っていた。
そう、遠い約束はするもんじゃない。
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