Saturday, May 08, 2010



某フィットネスクラブCの無料体験コースへ行ってきた。

カラダのあちこちを測定され、いろいろな質問をされ、
現実を直視させられた。

「もし今、戻れるとしたら、いつのどの体重がいいですか?」
そう聞かれてわたしは、しばらくのポーズの後、
「32歳くらいの頃の53キロですかね」と答えた。

「もし明日、目覚めたとき、その理想体重になっていたとしたら、
何をしたいですか?」
そう聞かれてわたしは、答えにつまった。

トレーナーが必死にアイデアを出してくれる。
「今とは違う洋服を着てどこかへ出かけたいとか・・・?」

わたしは今、このぶよぶよのカラダでも、
好きな服をきて、好きな場所へ出かけるし、
痩せたから何をしたいという願望がないことに気がついた。

トレーナーはキラキラした瞳でわたしの答えを待っていた。
そしてわたしが苦し紛れに、
「カラダに張り付くような服を着てみたいです」と答えると、
トレーナーは嬉しそうな顔でうなづいた。

その瞬間、彼との会話を思い出した。
「(オレは)あやこのタイプじゃないんでしょ?」

そのときわたしは、「うん」と答えたと思う。
でもそれはウソで、ホントは、彼のすべてがわたしの理想だった。
ただ彼は、結婚していて、わたしの手が届かないことがわかっていたから、
自分にリマインドするように、
そして彼との距離がこれ以上近くなって、後で苦しくならないように、
そう答えた。

「もし明日、目が覚めたとき、何かひとつ願いがかなうとしたら、
何がほしいですか?」と聞かれたとしたら、わたしは間違えなく、
「彼と一緒になりたい」と答えるだろう。

わたしは今、あれもこれもそれも、
そんなに欲しくないものをトライしたりゲットしたりしてるけど、
ホントに欲しいものは、実は1つしかない。

いつの頃からか、それはたぶん、
欲しいものが始めて手に入らなかった瞬間からだと思うけど、
わたしは、欲しいものを欲しいといわない癖が
ついてしまったようだ。

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