Sunday, May 09, 2010

タトゥー2個目

2個目を入れるなら、何か意味のあるコトバを入れたいと思ってた。
例えば、ステキな格言とか、キレイな単語とか。

でも、英語とか日本語とかじゃなくて、
サンスクリットとかヘブライ語とか、
万人に分からないコトバがいいなと思ってた。

【Faith】
【Hope】
【Love】

わたしが好きなコトバ3つ。
これを、昔から憧れているヘブライ語で入れようって決めた。

で、今日、入れてきた!

前回もお願いした彫師さんのところに、
13時のアポにちょっとだけ遅れて、到着。

まずはデザインの打ち合わせ。 
文字を少し大きくして、文字列の間隔を狭くしましょう、
ということになった。

彫師さんが微調整を行ってるとき、
どかーんと横に揺れる地震が!

民放からNHKにチャンネルを変えて、
地震速報を待った。

都内は震度3。
震源地は23区。
深さは40キロ。
マグニチュード4。

「これでどうですか?」

彫師さんが、デザインをプリントアウトして、最終チェック。
タバコの箱みたいな大きさだったものが、真四角になって、
遠くからみたらちょっと大き目のQRコードみたい。

「あ、かわいいです。 これでお願いします」

そして、同意書にサイン。
「刺青は一生残るもので…
自らの意志で刺青を彫る事に同意します」
了解しましたということで、拇印を押して、
下絵が仕上がるのを待つ。

前回、右足首の内側に入れたときの予約は19時だったから、
大きな窓は真っ黒のカーテンで覆われていて、
ちょっと怖い雰囲気だった部屋が、今回は、
真昼間だから、黒いカーテンは開け放たれ、
レースのカーテンの向こうに目黒通りの緑が見えていて、
まったく違う空間のような感じがした。

彫師さんはとても無口。 
でもカラダ全体から放っているオーラはとても優しい色。

そして、黒いカーテンが閉じられ、照明がつけられ、
スタートしたのは、14時少しすぎ。

「じゃ、始めますね」

たまに、「あっ」と思わず声が漏れ、
無意識に、軽く足が痙攣するくらいの痛みがあった。
それは、かならずしも骨の上というわけではなくて、
多くの場合、肉厚の場所であることに、驚いた。
きっと痛点があるとか、その下には大切な臓器があるとか、
なにか理由があるに違いない。

1時間くらいで、外枠が彫り終わり、
その後、内側に色を入れていく。

狂言ファミリーのドキュメンタリー番組と、
イモリの食いだおれ番組をぼんやり見つめながら、
痛みに耐えた。

「すこし休憩してから、薬を塗って、終わりです」

彫り終わりを告げられ、時計をみてビックリした。
16時だった。
彫り始めから、約2時間が過ぎたというのに、
わたしの体感時間は、30~40分くらいだった。

彫師さんは、タバコに火をつけて、少し離れたところに座った。
わたしは、お尻丸だし、ベッドに横たわったまま、
そのまま談笑した。

約15分ほどたったあたりで、彫師さんは席を立ち、
局部に軟膏(ボラギノール)を塗り、サランラップを貼り、
テープで何箇所も止めた。

施術が終わってしまえば、痛みはまったくない。
ただ、緊張から解放された安堵感と、
成し遂げた達成感と、
キレイに仕上げてくれた彫師さんへの感謝の気持ちで、
いっぱいだった。

家に戻って、一息ついたら、右足親指の付け根にある、
マメが気になって、その薄皮を破ったら、血が滲んできて、
じんじん痛みだした。
それが、タトゥーよりも痛いなんて、アホっぽくて、
ひとりで、笑ってしまった。

そして今、シャワーを浴びようと、
テープをはがしていたら、
その痛みが、マメの痛みよりも、
タトゥーの痛みよりも大きくて、
思わず、「ああ・・・」と小さく叫んでしまった。

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