Thursday, January 14, 2010

運命の人

わたしの高校の時のトモダチYからのメール。

「引っ越します。 彼と住みます。」

え、もしかして結婚?
 
「まだ日取りは決まってないけど、誠実な人なので、
このままいけば、そういう風になると思います」 

彼女は、この20年間くらい、出会い系サイト=現・『婚活サイト』を利用して、
「運命の人」に出会うための努力を続けてきた。
いくつものデートを重ね、そのうちの何人かとは恋愛関係になり、
そして残念ながら別れ、そして傷つき・・・。

でも彼女はあきらめなかった。
いつか必ず、「運命の人」に出会えると信じて。
「運命の人」とのハッピー・ウェディングを夢見て。

そして去年の今頃、彼に出会った。
彼女は当初、こう言っていた。

「いい会社(某G会社)につとめていて、英語ぺらぺら。
趣味(ゴルフ)も合うし、嗜好も合うと思う。
でもビビっとくる感じじゃない。」

それを聞いていたわたしは、
「長続きはしないんじゃないかな」と思ってた。
でも、昨夜のメールで、
「これはゴールインするんじゃないかな」と思った。

今月末、彼女と彼は、K杉町の高層マンションの17階で
一緒に住み始める。

しばしメールを交換した後、わたしはつぶやきはじめた。

「おめでとうというキモチとやきもちとがグルグルして吐きそう。」
 
「すごく「おめでとう♪」なんだよ。 
なのにどうしてイヤな思いも沸いちゃうんだろ。 
そういう自分がイヤ・・・(泣)」

「ゆれる、じめんが、たってるあしもとが、ゆれる・・・。 」

「だって、わたしのトモダチ、『SATC』でいえば、
シャーロットなんだもん。 
すごく頑張って、辛いこともたくさんあって、
だから、「You deserve it!」って、
心の底からシャウトしたいくらいなのに・・・
イヤだ、わたし。」

そして「嫉妬心」を全部吐き出した後、思った。
「おめでとう」

女の子にとって、「結婚」とか「出産」って、
ものすごくセンシティブなトピック。
意識しててもしてなくても、なんかカチってスイッチが入っちゃう。
自分より先にそれをゲットした人に対して、
大なり小なり嫉妬心が生まれちゃって、
それが近い関係の、例えば家族とかトモダチだったりすると、
素直に喜べなくて、悶々としちゃうような気がする。

でも、少し時間をおけば、霧のように漂っていた感情が、
スっと晴れて、心は、静かな水面のように落ち着いてくる。
そして、ようやく、素直な気持ちで、
「おめでとう」って思えるようになると思うのよね。

「運命の人」に出会えてよかったね。
ホントにおめでとう。

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