Sunday, February 22, 2009

脱皮

同僚たち数十人と一緒に、
六本木・プロパガンダへ。

カウンターには30代前半と思われる女性2人組。 さっそく同僚数人が声をかけに行く。  

しばらく話しているのを横で聞いていて気がついたんだけど・・・

何かに対して怒ってるっていうか、社会と戦ってるっていうか、怖いんだよね。 2人とも帰国子女らしく、英語はネイティブ並みで、頭も回転も速くて、会話のキャッチボールも上手いんだけどね。 「こうでなくちゃいけない」っていうのが多すぎて、まるで重い鎧を身に着けてるみたいで、まったく隙がない。 話していても楽しくないし、誘う側からすれば、落とそうっていうモチベーションが下がってしまう。  要するに、可愛げがないんだよね。 

「わたしたちはそこらへんにウヨウヨしてる頭の悪い女たちとは違うのよ。 ああいう女たちは大嫌い。  男と女は対等だと思うわ。 結婚したからって仕事をやめようなんて思わないし。 軽薄な誘いを仕掛けてくる男たちはお断り。 そういう男、多いよね。 既婚者たちなんか論外。 話をするだけでも時間の無駄だわ。」

楽しい会話を酒の肴にして飲もうと思っていた同僚たちは、あっという間に玉砕。 彼らを蹴散らしてしまった彼女たちを見ていて思ったのは、「あぁ、わたしも、彼女たちくらいの年齢のころは、そうでした(苦笑)」ってこと。 

留学して帰国したら、友達たちはみんな結婚してました。 学生時代は彼氏なんかいなかった子たちまでもが、生涯の伴侶を見つけ、子供まで出来ちゃったりしてました。 比較じゃないって分かってるけど、なんか負けた気分になりました。 羨ましいっていう気持ちを認めたら、それまでの自分のチョイスを否定るすみたいで、でも、どうしたらいいかわかりませんでした。 

それで、いつもなぜか戦闘モード。 誰かが、「結婚は?」なんて打ってきたもんなら、「結婚? そんなの社会が決めたルールでしょ?」って議論スタート。 社会の基準から外れている自分を守るため。 周囲の「哀れみ」の視線を浴びて傷つかないようにね。

彼女たちもいつか、気がつくんだろうね、理屈っぽかったり、かまえすぎて隙がないのって、いいことないって。 周囲からは、近寄りがたいって思われちゃうし、やってる本人だって、面倒くさいなって。 そのうち、戦うのを、やめるんだろうね。 鎧も、脱ぎ捨てる。 剣も、捨てる。 かつてわたしが、そうしたようにね。 

老若男女・既婚未婚問わず、どっか抜けてる印象で、でもホントはものすごく賢くて、ニコニコしてて、触りたくなる雰囲気をかもし出してる感じ、放っているオーラがポワーンってあたたかい感じがする人って、いいよね。 

早く、脱皮しよ。

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