Monday, January 15, 2007

My Stolen Purse

土曜日の夜、久しぶりに友達と六本木へ繰り出した。外国人バーを幾つかはしごして最後のスポットMotown House 1にたどり着いた。店内は人、人、人でごった返していて、もちろん空いているテーブルなどない。カウンターになんとか割り込み、とりあえずビールを注文した。バッグをカウンター上に置き、とりあえず一息つく。友達は2人のコートを壁にかけに行くといいカウンターを離れた。とその瞬間、ハエまたはカラスが生ごみに群がるようにカウンターにいた者、テーブル席にいた者、狭いスペースで踊っていた者たちが次々と声をかけてきた。カウンター隣で飲んでいた男性2名は紳士的に彼らが飲んでいたワインをオファーしてくれた。しかし中にはとても無礼な態度で寄ってくる男性もいて、開口一番、「ホテル行きましょう」なんて言う人や、私の手をとり強引にダンスフロアーに引きずり出す人や、頭の先からつま先まで視線で舐めまくるような人もいた。あまりにもしつこく私の体に触れる男性にそろそろ怒りが爆発しそうになっていたとき、やっと友達が戻ってきて私を救ってくれた。

"They were touching me all over my body, and I didn't enjoy. Do you think they can get girls like that easy? One guy just opened up his mouth and said, 'hey, let's go to a hotel' What's up with that? Do I look so easy, huh? Do I look so cheap? Am I a whore now? Man, I hate those guys. Foreign guys. They're losers. So losers. But Roppongi girls are all over them. I hate those girls. Mother-F**kers. I hate them all."

友達は分かる、分かると相槌を打ちながら、私の怒りが収まるのを待っていた。友達の泣きそうな青い眼を見ていたらなんだか申し訳ない気持ちになってきて、私は話題を変えた。さてと・・・。

次の瞬間、私はカウンター上にあるはずの私のバッグがないことに気づいた。Hey, where's my purse? Guys, did you see my purse? 足元を見てもない。周囲の人たちもバーテンダーたちも探してくれたがどこにもない。My purse is stolen. Someone took my bag. It had everything in it. My IDs, credit cards, bank cards, my cell phone, oh my NY and Japanese driver's lisence, heath insurance card, oh my God, my key to my aparment! And my mankeup thing.....F**k, It had everything!

友達は、とにかくここを出よう、交番で盗難の届けをしようと言い、私たちのコートをとりにいった。数分後戻ってきた友達の手には私のコートがない。Where's my coat? It was Max Mara, my ex-fiance bought for me in NY. Where's my f**king coat? I put my iPod nano in its pocket. They stole it, too, you think? What's happening here? What kinda bar is this? I lost my purse that has everything in it and I also lost my Max Mara coat with my iPod nano in it. What the f**k is going on here?

店を出たのは午前2時。もう地下鉄も走っていない。それ以前に地下鉄の切符を買うお金もないし、家に着いたところで鍵がない。自分の国で置き引きにあうなんて、それが悔しくて悲しくて、1月の外気は冷たくて、これからどうしたらいいのか分からなくて怖くて、六本木の交差点の真ん中で私は崩れた。
I lost everything, you know.... I'm homeless. I don't know who I am anymore 'cause I have no IDs. I have no money....What if those mother f**kers who stole my purse use my credit cards?
God, I'm so scared. What am I gonna do now?

友達は私の涙をぬぐいながら大丈夫、大丈夫と繰り返した。Hey sweetheart, you didn't lose everything. It was just things, you know? I've got money. I'll take care of you. 友達は私のためにホテルの部屋を取ってくれた。そして酔いを醒ますためにお茶を買ってくれた。I'm gonna get you home, sweetheart. Just go to sleep now. Everything's gonna be OK. そして私はいつもよりもずっと深い眠りについた。

翌朝、軽い二日酔いで目が覚めた私にはすべきダメージ・コントロールがあった。アパートに戻ること。全てのカードをとめること。携帯のサービスをとめること、等々。大体が落ち着いた時、こんな酷い目に合っていることを誰かに伝えたいと思ったけれど、携帯がなければ誰にも連絡できないと知った。今の私は、IDを失い私であることを証明することもできない。一時的ではあるけど、お金もない、そして家もない。全てをを失った今、確かなものは、目の前にいる友達が私を「知っている」ということ、そして面倒をみてくれているということだけだ。

失ってみないと分からないことはたくさんあるんだなぁと思った。失う前に分からないとダメなんだけどね。

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