Wednesday, October 11, 2006

「幸せを測るものさし」

ここ数日、なぜかとても気分が暗くて、嫌なことばかり考えてしまう、軽いうつ状態だ。次々と浮かぶネガティブな思考は、どうにもこうにもポジティブに変えることはできず、全てがダウンワード・スパイラルをたどっているように感じる。そんな状態に耐えかねて、信頼できる友達に 「私の幸せについて考えています。あなたにとって幸せとはなんですか?」 というメールを送ってみた。すると・・・。 

ある人は、ニュージャージーへの移転、娘さんとの同居を始めたこと、高層階のアパートとその窓から見える景色、新しい生活の様子を、生き生きとした表現で伝えてくれた。懐かしい「マンハッタン」や「ベラザノ・ブリッジ」などの文字を見つけるたび、心がじわっと温かくなった。

ある人は言った 「今は、あなたの心と体のバランスが崩れてしまっていて、それが脳に間違ったシグナルを送っているので、落ち着かない状態にいると感じるんだと思う」 また、こうも続けた 「あなたのような女性は幸せになるべきだ・・・あなたは知的な女性だからどうしたらいいか分かっているはずだ」 そして結びの言葉 「またいつかみたいに色々な話をしたいね」 を読んだころには、私の硬かった表情も緩み、ほんの少しだけ笑顔がこぼれた。

またある人はこう言った 「あなたの不満は、毎日同じ仕事をしていること自体よりも、あなた自身の将来像が見えてこない事にあるのではないでしょうか? 半年後にしろ、十年後にしろ、目標設定ができていない事が、目に見えるべき結果が見えてこない原因で、それを不満に感じているような気がします」 核心をつかれたようで、はっとした、と同時に、ほっとした。あぁ、やっぱりそうんだんだ。仕事やその人間関係などといった外部からの影響で心が落ち着かないのではない。私の内部にある、SELF が、行き先を見つけられず、立ち往生している、という感じなのだ。その感覚をきちんと言葉にしてもらえたと思った瞬間、胸のつかえがすーっと落ちていった。

20歳からの親友は、「あなたにとって幸せとは?」という問いに、こう答えた。 「○自分のチームが勝ったとき、または良い試合をしたとき、○納得できる良いプレイができたとき、○今までより重いウェイトを持ち上げられたとき、◎家族や友達との関係がうまくいっているとき、etc.」 こんなにもはっきりと自分のとっての幸せを認識しているこの親友が、とてつもなく羨ましい! いつか私も、こんな風に明言できる日がきてほしい・・・いや、そんな日が来る・来ないは、私しだいだ、ということが分かった!!

とりあえず、今まで使っていた「他人の幸せを測るものさし」は捨ててしまおう。そして明日からは、心から幸せだと感じる瞬間を、ひとつひとつしっかりと見つめてみよう。そしてそれを集めて、「私の幸せを測るものさし」を作ろう。

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