Saturday, July 15, 2006

My First Dancing Shoes


木曜日のレッスンは、前回のレッスンで学んだブルースのステップの復習から始まった。さすがに1週間も間があくと、忘れてしまっていることも多かったが、しばらくステップを踏んでいると、セリーヌ・ディオンの曲ではないが、It's all coming back to me、とても嬉しくなった。


今週のダンスはマンボだった。
スタンダード・ダンスには非日常的な動きがあるが、 ラテン・ダンスのそれはある程度想像できるように感じた。それにクラブ(ディスコと呼んだ時代もあった・・・)で踊ることに多少近い感覚もあって、楽しみながら学ぶことがでんだ。1拍の間に、右足、左足、また右足と重心移動をして、綺麗にクルッと回転できた瞬間には、心の中で自分に拍手を送っている私がいた。


その昔、NYのクラブで踊っていたころのダンスは、自分が踊るというよりも音楽に(DJに!)踊らされている感じで、その「流される」感覚は、手放しで快楽を追求してしまうM的な快感だった。いつも神経を研ぎ澄ませて、他人の思考や自分の置かれている状況を把握しようとする私にとって、そういう無防備になれる瞬間はレアだったし、だからこそ踊りに行って、音楽に(DJに!)身をゆだねてしまうことが心地良かったのだと思う。

でも現在学んでいるダンスから得られる快感は、それとはまったく別のものだ。
基本的な動き自体、とても緻密に計算されて確立されたものだし、自分の動きも相手の動きを予測しつつコントロールしていなくてはならないので、一瞬でも、自分や相手に「流される」ことを許さない、カラダだけでなく、アタマもとても疲れるダンスだ。しかし全てが思うとおりに動いていることを確認したときに得られる快感というものがあって、これはまた格別だ。

どんなダンスにせよ、快楽があるから、人は踊るんだ。

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