Thursday, April 10, 2008

Bunny, Key And Bridge

「うさぎ・鍵・橋という3つのキーワードを使って どんなのでもいいので ぱっと心に思い浮かぶ短いストーリーを披露してください あまり考えすぎず 作りこまず 作ってみて!」 と同僚Kに言われ 「うさぎの形をしたキーホルダーのついた鍵を橋の真ん中で拾った」 と回答した私

どうやら巷で流行っている心理テストらしく お酒の席だとかなり盛り上がるらしい 今月末にふたりでリッツのドンペリ・ブランチに行くから その時に試そうと思ったらしいけど 待てなかったって(笑)

種明かしは後日 お楽しみに♪♪
Addicted To You

ここ数日 眠れなくて 食欲もなくて でもお酒の量が異常に増えて 朝は目のしたにクマ、ボロボロの肌 ひどい二日酔いで目が覚める

1、2週間さかのぼって思い出してみても 別に何か一大事が起きたわけではないし 大幅な心境の変化もないし なんでだろうと思ったところで ハッとした

そういえば 元彼と小旅行に行った後もこんな風だったっけ

プールサイドで1日中過ごして 日が暮れる少し前に部屋に戻って 火照ったカラダをシャワーで冷やして いつもの1.5倍の時間をかけてゆっくりディナーをとって ライトアップされたホテルの敷地内を散歩して 部屋のバルコニーで海風に当たりながらワインを飲んで 日付が変わったころにパリっとした真っ白のシーツに滑り込んで 眠るのがもったいないから朝方までいろいろな話をして 空が白々としてきた頃になってやっと抱き合って眠った

そうやって過ごした数日後 じゃあねって言って車を降りた瞬間に それまで交じり合ってたオーラと一緒に ココロもカラダも引き裂かれて もう永遠に手が届かないところまで彼が離れてしまったように感じた瞬間 吐き気がするほど大きな眩暈がして その場に倒れて込んでしまいそうだった 

それはまさに 長い時間一緒に過ごした後の副作用
 
あぁ そうか 
「一緒じゃない」ってことに慣れることが出来なくて こんな風になってるんだ 
参ったなぁ 

今回は大丈夫だと思ったけど やっぱりどっぷりはまってるじゃん 私

Wednesday, April 09, 2008

Thank You For The Flowers!

「あのカシータのこと書いたブログに間違えてるところあるって言ったっけ?」 

私が聞いてないというと、昨日飲んでるときに酔っ払って言ったのかな、それともその後に言って、酔っていて忘れちゃったのかな、とあなたは独りごとのように小さな声で言ったり来たり、そして「あれ、俺からだったんだよ」と言った。

席に戻ってきた時、テーブルの上で待っていた花束、お店からだと思ったけど、あなたからだったのね。 ごめんね、それなのに、お店からだと思い込んでしまって。

かなり遅れちゃったけど、お花、ありがとう。 あなたが私のために、忙しいスケジュールの中で時間を作って、お花を選んだり、プレゼントを買いに行ったりしてくれることが嬉しい。 ホントにありがとう。
Losing Control

I can't believe what I did this morning - I raised my voice in front of my boss and colleague!!

It was not small stuff, but definitely not the end of the world. So, normally I would've loved the situation like this. I should've not reacted the way I did.

To me, problem solving is like a good game. It's challenging, and I love it. By taking the situation under control, I get excited. While doing it, I get to test my ability to go beyond my limitation and expand it, and that's what I love about solving problems!

The same reason is for why I can never be a masochist. I never get to be excited by being submissive. I need to take charge. I need to feel I hold a key. I consider myself, proudly, a sadist aka a people-pleasing person who's satisfied to fulfill other people's needs and wants.

Anyway, what I am trying to say here is...I don' know...I guess I am trying to say...I was not the normal "me" this morning. Why did I get panicked, frustrated, irritated, and lost my control over little things? I can't forgive myself doing that. And I hate letting people see me being that way.

Yes, those "little things" were looking terrible, out of shape, and undoable. But if I were the normal "me," I could've said to my boss and colleague, "I'll take care of it" or "I can handle it with no problem." And they would've felt relieved.

Why did I lose control over myself? Does it have something to do with the fact that I can't stop thinking about him?

Every day and night, all I can think about is him. It's not normal to fall for someone so quick, is it? I can't be in love with this guy as I've known him only for a few months, can I?

Moreover, it doesn't make sense that, because of this guy, I lost my young, gorgeous, 26-year-old boyfriend, does it? It's not right, is it? What's wrong with me lately? What's this feeling inside that I have for him?

I am losing control...

Tuesday, April 08, 2008

Love My Princess

やっぱり好き 一緒にいたいわ
側で いつも 彼女が笑っているのを 
ずっと見ていたい

ねえ そういうわたしだから だから 
うまくいかなくなったって思ってよ
ねえ それでいいじゃん

彼女のいうこと全て いいんだよ
マントラみたいに心に響いちゃうんだよ

傷ついた心のオアシス
彼女は私のマリア

だから 赦してよ
彼女を愛してるってことで 
どうかお願い
ゆるがない私

昔、その昔、元彼との関係に悩んでいた頃のブログを読んでみた。 そしたら、今も昔も、同じこと言ってるのね。

“私はね、愛されたいだけなの。車もいらないし、ましてや大きな家など! 素敵なお洋服や靴も時計もいらないわ。だだ、愛されたいだけなの。そして愛されているって、いつも、感じたいだけなの。

私には、1日の終わりに、伝えたいことが山ほどあって、それを彼には聞いてほしい、すぐ側でね。 ハードだった1日の終わりに、抱きしめてキスして「よく頑張ったね」って言ってほしいし、手抜きしている仕事の時には、「お前はもっとできると思ってた。ちょっとがっかりしたよ」って言ってほしいし、ドレスアップしてちょっと綺麗になった時には、一呼吸した後に、「すごく綺麗だよ」って言ってほしいし、あまり美味しくない料理に仕上がったときでも、しかめっ面でもいいから、「ありがとう」って言ってほしいし、妊娠したかもっていう時には、私の不安をよそに、わくわくしていてほしいし、「怖い夢を見たよ」って言って揺り起こしたときには、「うん、うん」って夢うつつでいいから私の夢の話を聞いて欲しいし、今晩洗濯しようかどうしようかって悩んでるときは、じゃんけんで決めようよっていったりしてね、夜中に明日の朝食べるパンがないからって二人してコンビニへ出かけたりね。そういう小さな、どうでもいいことから、もっともっと人生の大きな悩みまで、全てシェアしていきたいのよ”

さっき、BFと話して、オトナな自分を装って対応した。 「私の何がいけなかったの?」って聞いたりしてね。 でも、別に、私も彼も、何も悪くないわ。 だって、会いたい人に会いたいって、普通の感情でしょう? それが出来ないっていう、タイミングの悪さだけなの。 

だから今も、愛してる。
Delete & Delete


ありがとう

短い間だったけど幸せだったよ

あなたみたいに オトナじゃないから

最後にもう一度だけ会って それでさよならなんて

心で泣いて でも精一杯の笑顔で じゃあねなんて

私にはできないから


振り分けしてたあなたからのメール

あなたの名前のついたフォルダー

受信も送信も 消去するね



さよなら 大好きだった人

恋することの楽しさ 嬉しさ 切なさを 思い出させてくれた人

誰と出会っても これから何度 恋をしても 

きっと ずっと 忘れないよ

(・・・なんて 流行らなかった懐メロの歌詞みたいね)

Monday, April 07, 2008

To My Dearest Princess



「アヤコはズーレーだからな」 と周りはちょっと心配しているけど、私はいたってストレート(だと思います 笑)。 そりゃ、可愛い子は好きで、それが男の子だろうと女の子だろうと関係ないけどね。

今夜は大好きなプリンセスから気弱なメールが届いて、ああ、まったく、ジュリエットに恋するロミオみたいな私。 今すぐ飛んでいきたい。 でも飛んでいったらドン引きされちゃうよ、きっと。 

グッと気持ちを抑えて、プリンセスへのラブレターを書いた。 でもそれだけじゃ気持ちが収まらなくてつい電話までしてしまった。

ヨワヨワしい声のプリンセス。 ああ、抱きしめたい。 今すぐ飛んでいって、ハグしたい。 でもズーレー疑惑がこれ以上リアルになったら、プリンセスに嫌われちゃう。 だから彼女が少しでも落ち着くように、彼女が少しでも笑ってくれるように、必死に言葉を選ぶ私は、やっぱり恋するロミオ・・・っていうか、Dirty Old Manだわよ。

「今日はゆっくり休んでね。 明日の朝、また電話するね」っていいながら電話を切った後、ああ、やっぱり今夜は側にいて、ずっとその髪を撫でて、彼女が眠りにつくまで、見つめていたかった、と思う私は、やっぱりただのエロおやじ。

Sunday, April 06, 2008

Casita IV

ファッションショーのランウェイを歩くような感じで、私たちはメインダイニングをくぐりぬけた。 通路の両脇のテーブルでは、それぞれのドラマを演じている人たちが、私たちにチラっと視線を送る。 それはまるでカメラのフラッシュをあちこちでたかれたような感覚で、私たちはその興奮を味わいながら、メインダイニングを後にした。

エレベーターに乗り、案内された地下の奥には茶色の大きなドアがあった。 看板はどこにもなく、ドアに取っ手はなく、たぶん初めて訪れたらそこに辿りつくことは出来ないだろうということが瞬時にわかった。

空間の一番奥のソファーに通された瞬間、目に入ったのはテーブルの上で待っていたキレイな花束。 あら、これ、あなたから? と聞く前に彼の驚いた表情を見て分かった。 いえ、これはお店からね。 黒人のウェイターが何にしますかとぎこちない日本語で尋ね、彼はビールを、私は相変わらず、どんだけ飲むんだよと彼が言う前にシャンパンを注文した。 オーダーしたドリンクと共に、黒人のウエイターはポラロイドを持って登場。 せっかく髪の毛をキレイにセットしたし、記念写真をとってもらうのは当然でしょ。 写真撮影となると、つい営業笑いをしてしまう私だけど、シャンパンの酔いですっかりそういう攻撃モードにならなくて、素のままの顔でポーズした。 写真の中の私は、ありあえないくらい純粋な表情で笑ってる。

グラスでシャンパンをどれくらい飲んだんだろう。 ボトルでオーダーしたほうが安上がりだったんじゃないかなと思うくらい飲んだところで、トイレに行くために席を立った。 先にトイレの場所を確認していた彼が言った。 「そこの先、トイレの入口は本棚になっているから、秘密のボタンを押して入るんだよ」 その頃にはシャンパン、シャブリ、またシャンパンで、新橋のオヤジみたいに千鳥足になっていた私は、メリーさんの羊を頭の中で歌いながらトイレまでの短い通路を歩いた。 SATCのキャリーがランウェイでこけたみたいなことになりませんように、と心の中で唱えながら。

トイレから戻ると、ローテーブルに小さな箱が置いてある。 あら何これ? という私に、彼はハッピーバースデーと言って笑った。 箱を開けると、ピンクゴールドとダイヤのピアス。 ああ、携帯ストラップだけじゃなくて? もうそんなにいいのに。 これで十分なのに。 ありがとう、ありがとう、ありがとう、ありがとう、ありがとう。 私の耳には左右合計6個のピアスホールがあるから、空いている場所に入れればいいのに、どうしてもトクベツな感じにしたくて、今までしていたパールのピアスを外して、そこに新しいピアスを入れた。 どう? 似合ってる? と聞くと、俺のセンスっていいよな、と彼。 キレイだよって言ってもらえなかったことがちょっと悔しくて、え? それもそうだけど、私が着けてるからキレイに見えるのよ、とちょっと高飛車なことを私は言った。
 
その後のことは、実はぼんやりとしか覚えていない。 たぶん彼にいろいろな話をしたんだと思う。 たぶんきっと言ってはいけないようなことも話してしまったような気がする。 シャンパンを飲むとどうしても告白してしまう。 だから親密な人としか飲めない、飲みたくない。 もしかしたら彼は、私のBFよりも、ずっとずっと私の過去について知っている。 今までの告白の数々、そのたくさんのピースを継ぎ合わせて、私が私である所以を知っている。

案の定、デザートにはほとんど手をつけられなくて、「女の子はデザートが大好きで、残したりしないんだよ、ちょっとは食べてよ」と言う彼の気分を損ねない程度に、シャンパンにはいちごが合うよね、なんて言いながら、果物嫌いな私がいちごを数個口に運んだ。 それがどんなに奇跡的なことなのか、彼にはわからなかったと思う。 食べず嫌いは良くないという彼のいうことを、私はいつも真に受けて、嫌いなものも頑張って食べる。 あなたが食べろって言ったから頑張って食べたのよ、ねえ、褒めてよって心の中で思いながら。

気がつくと彼がチェックを終えていた。 フラフラする体をなんとかコントロールしながら席を立ち、お店のスタッフが同行してくれる絶対的な安心感に甘えながら、私たちは地上に出た。 地下からエスコートしてくれていたスタッフは外で待機しているスタッフに私たちを託し、外のスタッフは道の真ん中まで出て私たちのためにタクシーを止めてくれた。 いつものように私が先に乗り込む、スカートのすそがはだけてしまわないように、気をつけながら。 私の夜の記憶はいつもそこまで。 その後は彼に任せて、家までの短いライドは安心して爆睡。 たぶんきっと無事に家に辿りついたはず。


The end.



Casita III

高橋社長が私たちのテーブルに登場した瞬間、彼はまるで少女のように椅子から飛び上がり、どんなに彼に憧れていたかを伝え始めた。 私も席を立ったほうがいいのかしら? ここで感動して一緒に飛び上がったほうがいいのかしら? そう思いながら私は冷静に、とりあえず席をたち、カバンの中をごそごそと名刺を探り、高橋社長が私に視線を移す瞬間を待った。 私はミーハーだけど、人に憧れるという感情はない。 それはもしかしたら寂しいことなのかもしれないけど、だから私が大成しないのかもしれないけど。 でも彼が恋焦がれている人に敬意を払うことが大人としてのマナーだということはわかっているから、お会いできて光栄です という表情を作り、彼と名刺交換をした。 高橋社長は、日本人だというのに、悔しくなるくらい格好よかった。 色黒で、シャツのボタンを思いっきりあけていて、東南アジアに旅行する中近東の大富豪みたいな甘い香りをつけていた。 そして自分をプレゼンする術をよくわかっている人がそうするように、私たちに語りかけながら、私たちではないもっと大きな群集に語りかけるように、遠い目をしながら、今日はカシータに来てくれてありがとう みたいなことを言った。 その圧倒的な存在感のために、彼が言った言葉は覚えていない。 稀にみるオーラのある人だった。 高橋社長と一緒に旅行をしたら面白いことがたくさんあるんだろうなと、生意気な想像をしている私がいた。

高橋社長が去っていった後、彼はようやく私に意識を戻し、ああ今日は私の誕生日のためにここへ来たんだと思い出したような顔をした。 そしてカバンから小さな包みを取り出し、ハッピーバースデーと言った。 リボンをほどき、包みの中から出てきたのは、メッセージが刻印されてある白い携帯ストラップ。 「これ、おそろいなんだよ」 と言いながら、彼は自分の携帯をテーブルの上に出した。 赤い携帯についている赤いストラップを眺めながら、あ、ほんどだ、同じだね、と私は涙ぐむ。 こういう、小さなことが嬉しい。 このストラップを見るたびに、彼を思い出すだろう。 そういう、高校生みたいな、「つながってる」感じが、私は好き。 

普段はお肉をほとんど食べない私だけど、「このお肉美味しいよ。 それにこのソース、すごいよ」という彼の話術に乗せられて、細かく刻んでくれたお肉に手を伸ばす。 「口まで運んだりはしないよ」という彼を見つめながら、いやきっと口まで運んでよって言ったらしてくれるだろうなと内心ニンマリしていたら、そのお肉はあっという間に口の中で溶けて消えてしまった。 

その頃、私たちは白ワインを飲んでいた。 シャブリはいつも裏切らない。 美味しいレストランも、美味しくないレストランも、今まで散々こなしてきた私がたどり着いた定説。 それは、白はシャブリ、赤はメルロー。 お料理を殺さず、引き立てる素晴らしいワインはそのふたつ。 

食事が終わり、そろそろデザートというときになって、スタッフが声をかける。 もしよろしかったらデザートは別室でいかがでしょうか? 女の子にとってデザートはメイン同様大切なディッシュ。でも、私みたいな大酒飲みにとっては、甘いものはお酒だけでいい。 デザートと聞いても心が動かない私だったが、別室という言葉が彷彿させるもの、それが好奇心に火をつけた。 ええ、行きましょう。 

To be continued...
Casita II

抜栓が無事終わって妙な達成感に包まれながら、私たちはメインダイニングのテーブルへと案内された。 それはお店の一番奥のコーナー席で、これがアメリカだったら なんでこんな目立たない席に案内するのよ。 私たちってそんなに見栄えのしない客なの? と怒りたくなるところだけど、ここは日本、奥座敷が上座。 窓の外には車のテールランプがバースデーキャンドルのように輝いている。 ニューヨークのペニンシュラホテルの最上階にあるルーフトップバーから5番街を眺めているような不思議な気分になった。 スタッフも全員日本人、周囲のお客様も日本人だというのに、ここって日本だよね。 海外のホテルのレストランじゃないよね、って思わず彼に確認してしまった。 気がつくとテーブルサイドにはお店のスタッフがスタンバイしていて、それは、あら、いつ来たの?って思うくらい静かな登場だった。 ギャルソンはその存在を気づかれないようにサーブするのがいいんだと昔のBFが言っていたのを思い出しながら、そのスタッフの差し出すおしぼりを手に取った。 その瞬間、温められたおしぼりの湯気と一緒にフワっと香るレモングラスの匂い。 テーブル上には私たちに宛てたメッセージカードが置いてあった。 私のカードには、お誕生日おめでとうございます。 今夜のひとときを存分におくつろぎください。 最上級の演出をしようというお店の意気込みが伝わってきた。 と同時にこれから始まる数時間に対する期待が一気に高まった。 

まるで一冊の本のようなメニューを手に、彼はオーダーに戸惑っていた。 黒いジャケットをスマートに着こなす20代後半のスタッフがお勧めの説明をする。 お酒を飲むことがメインで、パスタとかそういう重い食べ物を食べる習慣がない私たちは、彼の薦めるアサリのパスタには一切興味を示さず、お肉だと40分くらい焼く時間がかかりますので今オーダーしておいたほうがよろしいのではと言う彼のサジェスチョンも無視して、でも彼のイチオシの白アスパラガスのフリットには胃袋が反応したのでそれと、そのほかのアペタイザーを数品、オーダーした。

私たちは信じられないスピードでお酒を飲む。 お店の人たちが気づくころには、私たちのグラスは空っぽになっているので、いつも彼がサーブしなくてはならなかった。 その日も、先ほど抜栓したばかりのシャンパンがクーラーに横たわっている時間はほとんどなくて、でもスタッフは私たちのグラスが空くか空かないかの絶妙なタイミングでリフィルしてくれた。 隣の席では 明日出国してしばらく帰ってこないんですよ というカップルが最後の東京の夜を思い出深いものにしようとしていた。 後ろの席ではスリーブレスのドレスを着た女性と初老の男性が静かに会話していた。 彼が 「最近めずらしいよね、ああいう服を着てる女性って」 というのを、ふーんと軽く流しながら、あら私なんてディナーっていえば、お店とエスコートしてくれる男性にリスペクトして、いつもちゃんとシャワーを浴びて、服を着替えて、香りを付け替えて、お客様の中で一番大切にされようとものすごい神経を張り詰めて椅子に腰掛けているのよ、いつもそうやって臨んできだけど、ここは日本だから今日は手加減しているのよ って言いたかったけど、それをグっとこらえて、窓の外の夜景を見ながら一口シャンパンを飲んだ。

オーダーした料理が次々と運ばれてくる。 それを運ぶのは、その料理を作ったであろうシェフだった。  「お待たせしました、アヤコさま。 こちらは・・・」 で始まる料理の説明を聞きながら、私はどこかの小国の王族にでもなったような気分になっていた。 シャンパンの酔いは、そのほかのお酒の酔いと比べて、圧倒的に気持ちよさが違う。 ビールは最初の一杯くらいならアッパー系みたいに働き気合が入る。 ワインは一口くちに含んだ瞬間からどんどん体が重くなっていく。 日本酒は、あれ、きかないな、全然酔わないな、と思っているうちに腰がくだけてしまう。 ウォッカはビールと日本酒の混合みたいな酔い方で、ついつい飲みすぎてしまって翌日ひどい目に合う。 ジンはビールの100倍元気になる。 その他茶色のお酒は体に合わないので飲まないけど、たぶんきっとシャンパンの酔い方とは違うだろう。 シャンパンは、ホントに今までたくさん飲んだけど、少しずつ少しずつ緊張がほどけていく、その酔い方がたまらなく好きだ。 夕暮れ時に空がオレンジから紫に変わるように、ゆっくりと崩れていく。 Xみたいな明確な境界線は見えないけど、ある瞬間から多幸感でいっぱいになる。 この世に存在する飲み物の中で、一番美しい酔い方が出来るものだと、私は信じている。 ・・・みたいなことをホントは彼に伝えたかったけど、かなり短縮してしまったから、きっと彼には私のいわんとしていることは伝わっていなかっただろう。 相変わらず、酔っ払いのアヤコが、支離滅裂なことを言い始めた、と思ったに違いない。

「お料理、いかがですか?」 と黒いスーツのスタッフが声をかけた。 その頃には私も彼もほろ酔いで、普段の饒舌さに拍車がかかっていた。 「あのバーカウンターにいるの、高橋社長ですよね。 彼の本を読んでこのお店に来たいと思って、今日は来ました」 と彼は言った。 あら、私の誕生日だからじゃなくて、結局そういうことなのね。 なんだ、お仕事だったのね、と私は酔いがさめるくらいガッカリしたけど、それは彼には言わないでおこうと思った。 黒いスーツのスタッフが席を離れた瞬間から、彼の視線は、バーカウンターで静かに飲んでいる高橋社長に釘付けだった。 私と高橋社長どっちが好きなのよ? という私に、彼はアヤコに決まってるじゃん、といいながら、でもまるで女子高生みたいに目をキラキラさせて、高橋社長を見つめていた。 そして数分後、私にとっては想定内だったけれども、その、彼の尊敬してやまない高橋社長が私たちのテ-ブルに挨拶にやってきた。

To be continued...
Casita I

それは、「え? カシータ行ったことないの?」 から始まった。 それから1週間後、私はカシータで、この店がなぜ「愛と感動のレストラン」と言われるのかを存分に体感していた。 まるで大玉の打ち上げ花火のようなサプライズの連続は、お店の入っているビルの前に立った瞬間から始まった。

その日は18時に表参道で待ち合わせ。 私たちにとっては思い出の場所、初めてのデートの時に待ち合わせしたところ。 いつも必ず10分から15分遅れて登場する私を予測して、お店の予約は18時半だというのに、彼は30分ものクッション・タイムをもうけていた。 しかしその日は彼の読みは見事にハズレて、私は10分も早く到着。 18時シャープに現れた彼は、予約時間までどうやって過ごそうかと数十秒考えた後、周辺のお店探索に行こうと言った。 外はまだかなり明るかった。 私たちは、今までそんなに小さな歩幅で歩いたことはないくらい、そんなにノロノロした速度で歩いたことはないくらい、ゆっくりゆっくり歩いた。 大通りから少し入ったその小道にはサクラの大木があった。 風に誘われはらはらと散るサクラの花びらを全身に浴びながら、まるで結婚式のライスシャワーみたいだなぁと幸せな妄想をしながら、私は彼の15cm隣を歩いた。

飽きっぽいところは私たちの共通点で、10分も歩いたら探索に飽きてしまった。 じゃあもういっか。 お店 いっちゃおうか。 お店の入っているビルの前に到着したのは18時15分。 まだ15分もあるけど大丈夫かな。 あらウェイティング用のラウンジとかきっとあるから大丈夫よ。 そういいながらお店の案内板を眺めていたら、「どちらのお店をお探しですか?」 と若い男の子が声をかけてきた。 「カシータです」 と彼が答えると、その男の子は 「お待ちしていました。お荷物お持ちします」  と言った。 彼が 「いや、そんな、いいですよ」 と言うと、「カバンを持って逃げたりしませんから」 とその男の子は笑顔で言って、それがアイス・ブレーカーとなり、初めて訪れるお店を前に少々緊張している私たちを和ませた。 男の子は、ホテルでチェックインを済ませた後、部屋まで案内してくれるスタッフのように、私たちのカバンを持って、私たちに対して若干斜めに体を向けながら、私たちの数歩先を歩いて、エレベーターに誘導した。 

エレーベーターを降り、お店のエントランスに立つと、南国のお香が漂っていた。 ウェイティングのラウンジに着くまでの数秒間、一体何人のスタッフとすれ違い、そのたびに 「いらっしゃいませ」 と言われただろう。 全員、満面の笑顔。 彼らの 「いらっしゃいませ」 には、私たちに対する愛情が溢れていて、まるでこの店にはずっと昔から通っているような錯覚に陥った。 

テラスがキレイに見えるその椅子に腰掛けた直後、若くて可愛い男の子がシャンパンボトルを持って登場した。 そのラベルには私の名前が・・・。 コテコテの演出に弱い私は照れてしまって、フランス人と結婚したらこんな名前になるんだねなんて思わず茶化してしまった。 シャンパンの抜栓をしましょうとその男の子に言われるがまま、テラスへ。 どうやら牛刀のようなナイフでシャンパンの口を切り落とすセレモニーらしく、一回でできたら願いが叶うとのこと。  そのhow toについてのレクチャーをうけ、キルビルみたいな男前なサングラスと手袋をして、シャンパンの空き瓶で、何度も何度も練習をさせられた。 私は別に抜栓のセレモニーなんていいから、早く座ってシャンパンを飲みたいのよ。 そういう邪心のせいか、本番ではなかなかコルクが抜けなくて、これはまずいと思っただろうその男の子は、じゃあサポートしますね、と言って私の背後に回り、ゴルフのコーチみたいに私を抱え込み、勢い良くナイフを降り抜いた。 



To be continued....
夢のまた夢

あなたと一緒に、バンみたいな白い車に乗っている夢を見た。 眠くなってしまったあなたは仮眠しようって言って、かわら横にある民家の入り口、急坂になっているところに停車した。 シートを大きく倒して寝始めたところで、窓を激しく叩く女性に起こされた。 「あなたたち、ここで何やってるの、公共の場なのよ。」 女性は恐ろしい形相で、続けた。 「あなた、名前は何ていうの。 愛子さん? 優子さん?」 私は自分の名前を知られるのがイヤで、女性の問いかけには答えなかった。 すると女性はあなたに詰め寄った。 「彼女の名前は、愛子さん? 優子さん?あなた彼女の名前を知らないんじゃないの?」  あなたが何て答えるのか、私は少し不安になった。 もしかしたらあなたは私の名前を女性に言ってしまうかもしれない。 いやそれより、もしかしたら私の名前を答えられないかもしれない。 するとあなたは女性に向かってハッキリとした口調で言った。 「彼女の名前は愛子でも優子でもないですよ。 だけどあなたには教えない。」  そう言うあなたの横顔を見つめながら、私は安堵した。

というところで目が覚めて横を見ると、あなたがいた。 夢の中でもあなたと一緒で、夢から覚めてもあなたと一緒だなんて、私はなんて幸せなんだろう。 まだ眠っているあなたの腕に軽くキスすると、あ、アヤコ、起きてたの? とあなたが目を覚ました。 そして握っていた指をほどいて、私を抱きしめた。

というところで夢から覚めた。 横にあなたはいなかった。  

Friday, April 04, 2008

FLOW

ランチに行く途中 春のぽかぽかした日差しを浴びながら こう思った。


「俺の人生、今が絶頂期だな」
(まるで 新橋で飲んでるオヤジみたいね)


そういえば 昔読んだ 『人生の転機』 という本の中に 
「FLOW --- 流れに乗るための10の法則」 というのがあった。

F -- Fun (楽しさ) Focus (焦点)
L -- Love (愛) Listen (聞く) Learn (学ぶ)
O -- Open (心を開く) Opportunity (機会)
W -- Willing (意思) Wit (機知) Wonder (驚き)


「今までの人生もずっと幸せだった。

でも去年より今年、昨日より今日が輝いている」

そう思う私は どうやら FLOW を無意識に実践してるみたいね。
Night Before My 39th Birthday

「明日着ていく服がないから買い物にいかなくちゃ」

「今着てるのでいいじゃん」

「いつもパンツばかりだからたまにはワンピースとかいいかなと思って」

「あ、俺スカート好きだな」

「じゃ、やっぱり買い物いかなくちゃ」

「いっぱい持ってるから買わなくていいじゃん、だって明日は和民だよ」

えー? 誕生日に和民なのー? とあの時は大げさにリアクションしたけど、ホントは和民だってすかいらーくだってどこだっていいと思ってた。 あなたと一緒にいたい。 だたそれだけ。
Boy With A British Accent

新しい(イケメン)スタッフが流暢な英語を話しているのを聞いた。

英国なまりってどうしてこんなにもキュートなんでしょ。
同じことを米国なまりで言っても何とも感じないのに。

彼の書く「英国流」の
文章は、「米国流」と違って、なんだか外国語の雰囲気。
スペルが違う、呼び方が違う、センテンスの長さが違う、 表現が違う・・・。
英国の文章に慣れていない私は、彼のメールの中に溢れてる「英国流」に

いちいち驚き、そして感激してたりして。

"Ta for now!"
彼のメールのしめくくり。
あー、こんなの米国人は絶対書かないわぁ。
キュート、キュート、キュート。
そういえば映画『ハンニバル』で、ドクター・レクターが
クラリスに宛てた手紙の最後には Ta-ta とあったっけ。

影響を受けやすい私だから、彼と仲良くなったあかつきには
英国なまりで話したり、英国流で書いているかもなぁなんて

単純、お気楽な私。
そういえばマドンナも英国人のダンナと付き合い始めたばかりの頃には
米国なまりをすっかり隠して英国なまりで話していたっけ。

米国風で軽いノリの私が、どーんと重い雰囲気の英国風にな
るって
ちょっと想像できないっしょ?

お楽しみにー♪

Thursday, April 03, 2008

Birthday Celebration Has Just Started

1. 同僚でお友達のEIさま CMさま KIさまが akasaka sacas にあるポルトガルレストラン 『カステロ ブランコ』 ででバースデー・ランチをしてくれました。 若い酸味のある白ワインをちょこっとだけテイスティングさせてもらって かわいらしい盛り付けのアペタイザー ミネストローネ お肉(豚)&お魚(カジキマグロ)をいただいて 最後にはお花畑のようなデザートプレートが登場。 「みなさまの1年が素晴らしいものでありますように・・・これからの1年間 若い子から年配の方まで 幅広く愛され(続け)ますように・・・」とお願いして そっとキャンドルを吹き消した。
akasaka sacas
カステロ ブランコ









2.同僚でお友達のKOさんは 昨日『Le Petit Tonneau』でバースデー・ランチ(w/ white wine) をトリートしてくれたというのに 今朝はお花までくれました。 ピンク系のお花を中心に、真紅のお花を利かせて、キュートだけどシックな感じ。 いつもオトナ&時々コドモの私にぴったりなブーケです。 こんな美しいものを 週末(誰もいない寂しい)オフィスにおいておくわけにはいかないから さっそく今晩のうちに家に持ち帰ってしまいましょう。
Le Petit Tonneau

"38 Going On 39" Girl In Love

いつもは私のベッドタイム(22時半!)を邪魔しないようにと、私からのおやすみメールのすぐ後に仕事の手を休めて電話をくれる彼。 そんな彼なのに、昨日の電話は0時半、何か一大事が起きたかと思って少し緊張しながら出た。

「おつかれさま」 の一言の後、しばらく沈黙が続いて、「誕生日に一緒にいてあげられなくてごめんね。週末に会ってあげられなくてごめんね。さみしい気持ちにさせてごめんね」 と震える声で彼が言った。

「ううん。去年も一昨年も誕生日は一人だったから慣れてるし、最初から週末は会えないってわかってたし、だからさみしくなんかないよ、大丈夫だよ」 と私が言うと、

「大丈夫じゃないでしょ。 じゃあ、誕生日にひとりでいられるの? 約束全部断ってひとりでいられる? できないでしょ。 そんなの慣れなくていいんだよ。 女の子はそういうものなんだから。 俺が悪い。ごめんね。」 と彼。

ここ数日、なんだか情緒不安定だった。 花見で浮かれてる人たちを見てほのぼのとした気分になったかと思ったら、冷たい雨に打たれてせっかくの桜が散っているのを見てもの悲しくなったり。 あっという間に気分がアップ・ダウンして、尋常じゃなかった。 
そんな時はディープ・メディテーションでもして、すぐにベッドに入っちゃえばいいのに、一昨日はワインを1.5本も空けて泥酔して、自分勝手に妄想して自分勝手に結論づけて、

「なんだか最近通じ合ってる感じがしないなぁ。 しばらく連絡しないでいたほうがいい? 負担になりたくないし。 私も好きじゃない人からのメールのうざさは分かるからさ。」 なんて幼稚すぎるメールを書いてしまった。 毎日ものすごく忙しくて心身ともに疲れてる彼を困らせてしまった。

恋愛は数を重ねても楽にならない。 好きな人の前ではこの私(もうすぐ39歳!)が、高校生みたいにシャイになっちゃうんだから。 「いつも心配してるんだよ。 もてるってわかってるから。 でも心配してもきりがないから・・・」 と彼。 


私のことホントに好きなの? って聞こうと思った瞬間、彼が言った。 「自分が思うより相手は思ってるんだよ。」 うん、そうだね。

Wednesday, April 02, 2008

X

その日私は仕事がなくて、家で彼の帰りを待っていた。 「夕飯は食べないでいるように」 っていう約束を守り、ビールは夕食にカウントされないよなあと思いながら、散々ビールを飲みながら彼の帰りを待ってた。 

12時過ぎ、彼が同僚Nとその彼女Cを連れて帰ってきて、これからブルックリンへ行くってことになって、何を着ていこうとか、マジでやばいんじゃないとか、他に何かとっていったほうがいいのかなとか、今日はもうお酒を飲んじゃったけど大丈夫とか、えー、だってお腹すいてるんですけどとか、そういうことを言い合いながら、ワイワイ、ヤイヤイいいながらタクシーに乗り込んでブリックリンへ向かった。

Tの家のちょっとしたパーティーだというから、普段着で行ったのに、Tの家に着いたら、キャンドルやら、お香やらがすごいことになっていて、あらじゃぁもっとしっかり準備したほうが良かったかもね、と思ったけど、すでに手遅れで、居間の奥にはもうすでに若いKがリラックスしていて、彼はすでにおかしな表情だった。 

到着と同時にKが、「姐さん、大好きですぅ」って駆け寄って、いつもはそんな子じゃないのに、私の手をとって撫でまくった。 「姐さんの手、気持ちいいですぅ」 彼の手はかなり汗ばんでいて、瞳孔は開きまくっているし、あきらかにおかしな様子だった。 そしてそんなKをTとその彼女のKは静かに眺めていた。

私も彼も同僚Nもその彼女Cも、かなり身構えてしまって、そしたらTが、「ひとり20ドルね」といって、パーティーにかかるお金を集金した。 まあ、ビールをしこたま飲んだって、安いワインを飲んだって、20ドルでいつも収まるようなメンツじゃないから、みんなすんなり20ドルを支払った。 安いよねって言いながら。

Tは、私たちひとりひとりに錠剤を手渡して、「たくさんお水を飲んでね」 と言った。 私と彼の同僚の彼女Cは 「負けないようにしましょうね」 と変な同盟を組んで、錠剤を飲み干し、その後しこたまお水を飲んだ。

それからしばらく、Tと彼女のKは相変わらず静かな視線のまま、ソファーで落ち着いているようだった。 若いKは相変わらず落ち着かないようで、ふざけんなっていうくらいに饒舌に、あれやこれやを話していて、あらKちゃんどうしたのって私は何度も聞いたけど、Kはそのたびに 「姐さん、大好きですぅ」 って言って、それはちょっと怖いくらいだった。

BGMはかなり早いテンポ。 セリーヌのリミックスだったような気がする。それがエンドレスにかかっていた。

そして彼が あーきたぁと言って、「俺、踊ってくるわ」 と急に踊り始めた。 私と彼の同僚Nとその彼女のCはわけの分からないまま、空間に取り残された。 でもその状態は長くは続かなくて、すぐ後に私が、あーっと言って倒れ、そのすぐ後に同僚Nがあーっと言って倒れ、その後に同僚Nの彼女Cも同じようにあーっと言って倒れた。 その後3人はアゴを食いしばって、何かに耐えるようにして、しばらく時間を過ごした。 

そうしているうちに、Tの彼女Kがトイレに駆け込み激しく吐いた。 長い時間がたったように感じたけど、もしかしたら10分未満のことだったのかもしれない。

私と同僚Nの彼女Cは、たくさんお水を飲んだせいで、トイレに行きたくなってしまって、まずはCが先に、その後に私が続いた。 

トイレから出た瞬間、Cはあり得ない言葉を吐いた。 それは彼女のボキャブラリーには絶対にない言葉で、私は耳を疑った。 あらCちゃん、何てこと言ってるの? それに対してCは 「だって、気持ちいいんですもん」 ってそう繰り返した。 そしてその後、私はトイレに入ることが怖くなったけど、我慢ができなくてついにトイレへ。 そして私もC同様、トイレから出た瞬間、あり得ない単語を、それも大きな声で、そこにいる全ての人に聞こえるように叫んだ。 

部屋の湿度はどんどん重くなっていった。 Tは彼女Kをソファーに寝かせ、介抱するふりをしながら、私たちに対してプレゼンをしはじめた。 いや、もしかしたらそれは幻想で、私たちの意識が可笑しくなっていただけかもしれないけど。

相変わらず私の彼は踊っていた。 残された私たちの唯一の頼りは同僚Nだった。 彼が崩れたら、私たち全員が崩れてしまう。 そしてそれでもいいと思っている私たちがいた。 そんな状況を把握していた同僚Nは、私と彼女Cを両脇に抱え、「お前たちはいい子たちだよ」と繰り返した。 それ以上何も、後悔するような、ことが何も起きないように、私たちをしっかり抱きしめた。

Tはその後も、あらゆるものを出してきて、悶々としている私たちを誘惑して、私たちはあと一寸で理性が壊れてしまいそうになっていたけれども、「信頼」とか「友情」とかいう確かなものにすがって、なんとか誘惑に打ち勝っていた。

そして気がついたら、朝の11時になっていて、Tはようやく諦めたように私たちを解放することにして、「車を呼んだよ」と言った。

外に出ると、太陽の光がまぶしすぎて私たちは目を開けることが出来なかった。 やっとのことで薄目を開けて前を見ると、白いストレッチ・リムジンが私たちを待っていた。 逃げるように乗り込み、そしてBQEを走った。 リムジンの中は鬼のように広いというのに、私たちは捨て猫のように丸くなって小さくなって一箇所に固まって縮こまっていた。

私たちの家、クイーンズの家に着き、リムジンを降り、私と彼はマスターベッドルームへ、同僚Nと彼女Cはゲストムームへ。 その後、私たち数時間眠れないままただベッドで丸くなっていて、多分それは同僚Nも彼女Cも同じだったと思う。

目が覚めると夕方だというのに、夏のせい、朝方の青々とした空と同じ様な空が窓の外に広がっていた。 私たちは全員腰が痛くて、喉が異常に乾いていて、でも昨夜の話をする気力・体力がなくて、向かいのチャイニースでオーダーしたパサパサのフライドライスとグリーシーなフライドヌードルを飲み込みように食べて、じゃあね、と別れた。

何か重大なことが、後悔するようなことが、起きたわけじゃない。 でも危うい場所に近寄ってしまって、そこに行ってしまいたいと思ってしまったことをみんな認識していて、それがとても恥ずかしくて、言葉にならなくて、でも無事に夜を過ごしたことに安堵していた。 

Tuesday, April 01, 2008

Getting Married!
Happy April Fools' Day!

You're invited to my wedding ceremony at St. Patrick's Cathedral, New York, at 7:00 p.m. on Saturday, June 7, 2008!