Sunday, April 12, 2020

エッセイ『コロナの時代の僕ら』

イタリアの小説家パオロ・ジョルダーノによるエッセイ『コロナの時代の僕ら』の全文を本日12日(日)19時まで読むことができます。

章が進むにつれ、後半に向かい加速していきます。まるでウイルスの感染が広がる速度のように。

全章面白いのですが、「著者あとがき」と、その前の27章「日々を数える」は特に面白くて、その中の以下が響きました。

日々を数え、知恵の心を得よう。この大きな苦しみが無意味に過ぎ去ることを許してはいけない。
これは詩篇第90篇の12節です。

「われらにおのが日を数えることを教えて、知恵の心を得させてください」

この騒動に気を取られて、私たちは鈍感になって、自分で考えることを放棄し始めて、これまで抵抗していた色々なことを許容し始めて、大きな力に操作されているかもしれないと疑うことを忘れてしまっているように感じます。

騒動が収まった時、私たちは全く違う生活スタイルや価値観や人間関係やらになっているだろうけど、それは私たちが選択したことではなくて、日々やんわりとじわじわと強制された結果なのだから、騒動中の今、自分に問いかけ、立ち位置を確認し、生きる喜びを味わいつつ、日1日1日を大切に生きていくことがとても大事なんだと思います。

愛する人たちが(そうでない人たちも!)どうか安全に健康に過ごせますように。

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