Sunday, January 03, 2016

訃報

今朝起きてすぐ、ニューヨーク在住中にお世話になったMさんの誕生日(12月31日)にメッセージを送るのを忘れていたことに、ふと気づいた。

軽いトーンで、短いメッセージを送った。

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Happy belated birthday! Wishing you a joyful and healthy year!! Please let me know if you have time to chat over lunch or dinner.
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数分後、返信があった。

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This is his daughter writing on my father’s account. Sadly, my father passed away suddenly in December. On behalf of his family, I thank you for your friendship with my father while he was alive. I will continue to monitor his accounts until I eventually close them at some point.
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びっくりした。Mさんの娘さんからの返信で、Mさんが亡くなったことを知った。

「Mr. バドワイザー」と周囲から言われるほど、バドワイザーを愛していた。カラオケやダンス(特に社交ダンス)が大好きだった。「Life is beautiful」が口癖だった。

NYでは本当にお世話になった。当時の若い私では見ることのできなかった世界を見せてくれた。ペニンシュラホテルのルーフトップバー、ロッカフェラーセンターの65階にあるレインボールーム、ウエスト・ヴィレッジにあるOne if by Land, Two if by Sea、セントラル・パーク内にあるTavern On the Green等の高級レストランでのディナー。ミュージカル「RENT」、オペラ「カルメン」。(私がインフルエンザにかかりキャンセルすることになったが・・・)カリブ旅行も用意しれくてた。

私の若い頃を支えてくれたのは、両親だけではなく、Mさんのような人たちだった。私の「可能性」にかけて、投資しれくてたおかげで、今の私が形成された。

すぐにMさんの娘さんに返信した。

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お父様のご逝去を知り、大変驚いております。本来なら直接お悔やみに伺いたいところですが、このような形になり申し訳ありません。 

お父様にはニューヨーク在住中に大変お世話になりました。ニューヨーク大学を中退した後、アルバイトをしながら生計を立て帰国を渋っていた私に、「早く帰国して就職しなさい」と助言を下さいました。お父様の助言がなかったら今頃どうなっていたかと思うと末恐ろしく、感謝の気持ちでいっぱいです。 

お父様の「社交ダンス」に対する情熱に触発され、2年前から社交ダンスのレッスンを受けております。いつの日か私の通う教室のパーティーへご招待し、一緒に踊っていただければと思っておりました。それが叶わなくなった今、ご招待するのを先延ばしにしていたことが無念でなりません。 

お父様には人生の先輩として多くのことを教えていただきました。特に「Life is beautiful」という口癖と共に常にポジティブな志向を持つことの大切さを学びました。これからも教えていただきたい事が沢山ありましたのに、本当に残念でなりません。 ご生前のお父様の優しい笑顔ばかりが思い出され、胸が痛みます。心よりご冥福をお祈りいたします。 

心身共にお辛い時だと思いますが、どうかご無理をなさいませんようご自愛ください。
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Mさんに教えてもらった「Life is beautiful」をいつも心に刻み、これからの人生、美しい瞬間ををたくさんあつめていこう。

Mさん、RIP。

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