Friday, December 24, 2010

Dream

I had a dream last night.
(What does that mean?)

宴の後、わたしはひとり、駅のホームにいた。
イヤホンからは、Frontsideの『Evol』が流れていた。
耳が凍るように冷たい。



数分後、電車がホームに滑り込み、わたしは乗り込んだ。

その車両には、約10人が乗っていた。
女子高校生、サラリーマン、子供連れのママ、老夫婦、
派手な化粧の女、ホームレス風の男。
わたしは、ヨレヨレのスーツを着た男の横、ひとつ席を空けて、座った。

暖房がききすぎている車両。
窓の外を雪景色が流れていった。

気がつくと、ヨレヨレのスーツの男が、わたしのすぐ横に、席を移動してきた。
彼のスーツからは、古いたんすの臭いがして、その臭いを嗅いだ瞬間、
わたしはとてもイヤなキモチになったので、
電車が駅に滑り込んだタイミングで席をたち、
隣の車両に移動した。

振り返ると、ヨレヨレのスーツの男がわたしを睨んでいた。
わたしは、ココロの中で、「F$&k U!」といいながら、
(悪意のある)笑みを彼に送った。

隣の車両には、30代前半の女性がひとり、ボックス席に座っていた。
パープルのアイシャドウと蛍光ピンクのリップスティック。
念入りに巻かれたロングヘアー。
胸の大きく開いたワンピース。

ガラガラの車両の中、どこに座ってもいいというのに、
わたしは彼女の横に座った。
彼女の視線を頬に感じながらも、
それに気づかないふりで、
わたしはiPhoneをカバンから取り出し、
Twitterをチェックしはじめた。

音楽が変わった。
Radioheadの『Everything in its right place』。



あまりにもおかしいツイートがTLに並んでいた。
笑いをこらえようとすればするほど、おかしさは増し、
奥歯をかみ締めながら、こみ上げる笑いを押さえた。
笑いたいのに笑えないつらさ。
その笑いは、ついに涙となってあふれた。

すると、隣の女性が、タオル地のハンカチを差し出した。
ハンカチからは、彼女の香りと同じ、
エスティー・ローダーの『Pleasures』みたいな香りがした。
彼女のほうを向き、軽く会釈しながら、
「大丈夫です」とサイレントモードで伝えて、
またTLに視線を戻し、笑いをこらえるわたし。
涙が止まらない。

すっと彼女の手が伸び、わたしの頬を流れる涙を拭う。
わたしは、それを、そのまま、されるがままにしている。

曲がまた変わった。
『Vide Cor Meum』。



彼女がわたしの顔を覗き込む。
わたしの視線が彼女の視線と交わる。

次の瞬間、彼女の唇がわたしの唇と重なる。
わたしたちは、しばらく、そのまま、
お互いの温かさを味わった。

曲がまた変わった。
その瞬間に、わたしたちの唇も、離れた。
そしてわたしはイヤホンを外し、
彼女を見つめた。

「わたし、まだ工事してないの」
そう笑いながら、彼女は、スカートをめくり、
小さな下着をほんの少しずらして、
局部をあらわにした。

「あ・・・」
思わず声が漏れてしまった。

彼女は、女性でありながら、
男性でもあった。

そっと彼女の局部を触る。
しだいに触れる手に熱がこもってくる。

そしてわたしは、神聖なものに触れたときのように、
敬虔な思いで、彼女のそれを口に含んだ。

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