Sunday, August 22, 2010

Family

昨日のイベントは大成功だった。

用意していた4,500枚のチケットのうち、3,800枚は前売りした。 残りの700枚は当日券として販売することになったが、11時の開場とともに販売を開始して、30分後にはすべて完売した。当日券を購入するために朝8時から並んでいただいたお客さまのうち、約700人には残念ながらお帰りいただくことになった。 これは、予測していたことだし、セキュリティー上仕方ないことだったが、やはり申し訳ない気持ちになった。

17時30分に「閉会」のアナウンスがあると同時に、わたしたちスタッフは列をつくり、ローラー作戦で、お客さまたちにお帰りいただいた。 中には「まだ帰りたくない」といってごねるお客さまたちもいて、わたしたちスタッフは「鬼」の姿勢で、お帰りいただかなくてはならなかった。 (ごめんね)

終日、わたしたちイベント担当スタッフは会場を走り回った。 何しろ暑い1日だったので、わたしたちスタッフは汗だくになり、女性スタッフは化粧がはげ落ちて、足はまめだらけになった。 アドレナリンが出ていたため、わたしたちみんな、食欲もなく、十分な食事を取らずにいたため、ヘロヘロになりながら、1日を終えた。

そして、18時にはすべてのお客さまをお見送りして、スタッフ専用の控え室に向かった。

ドアを開けるとスタッフの子供たちが大声で叫びながら部屋中を走り回っていた。ソファーには、クタクタになっていた同僚Dママ、彼女の旦那、同僚Mママ、元・同僚ママBがぐったりしていた。 騒々しい居酒屋が大嫌いなわたしだけど、子供たちの大騒ぎする姿は、心地よいBGMに聞こえた。

わたしたちはイベントを仕切っていた主要メンバーたちを待った。

18時半になり、同僚Pが戻ってきた。19時になり、同僚Tが戻ってきた。わたしたちは、前もって買っておいた食べ物をつまみにビール・チューハイを飲み始めた。

子供たちが時々、大声を上げながら、大人たちの席に遊びにきて、そしてそれに飽きるとまた彼らは自分たちの遊び場へ戻っていった。Pとわたしは近所のコンビニに走り、子供たちのためにアイスクリームを買った。 大人たちのためには飲み物を補充した。 

会場では、フィリピン女性たちがゴミの整理をしていた。 彼女たちはこのイベントのヒロインだ。 彼女たちなしでは、会場はゴミだらけになっただろうし、彼女たちは笑顔を忘れることなく、会場を駆け回り、ゴミ箱のビニール袋を交換していた。 彼女たちに「ありがとう」と声をかけ、わたしたちは部屋に戻った。

そして、子供たちの大騒ぎする声を聞きながら、大人たちは、冗談を言い合って、大笑いして、イベントの反省会もしつつ、ゆったりとした時間を過ごした。

20時になり、最後のクルーたちが戻ってきた。 同僚Mがまず最初に、そして、20時半には彼のクルーたちが戻ってきて、ピザやビーンズやバーベキューの肉を食べながら、ビールを飲んだ。

同僚ママDの子供が、わたしを遊びにさそう。 彼の持っていた白い犬のぬいぐるみをめぐって、わたしたちは争った。 その様子をみて、みんなが笑った。

みんなが遠慮なしに、好きなことをいって、好きなことをやって、酔っ払いたちはときに口論になり、ママたちはすべての子供たちのママになり、パパたちは・・・何も役割がなく(笑)、ただただ、飲み続けた。 

DとBとMの家族が引き上げ、残ったのは、いつものメンバーだった。 Pはソファーで眠ってしまった息子を3階のベッドまで運んだ。 TとMとEとわたしは、酔っ払ったPの足元のおぼつかない様子を心配して、Pが無事に戻ってくることを祈った。

そして、白人1人、黒人3人、黄人1人(わたし)の夜が始まった。 私たちは、バックスバニーのカートゥーンを眺めながら、飲み続けて、口論が始まると、わたしとTはキッチンに移動して、それがおさまるのを待ち、口論が終わると、またリビングに戻った。

最後は、白、黒、黄色の肌に関係なく、みんなが労をねぎらった。 みんなでハグをして、やっぱり来年もこのメンバーでイベントをしようといい合い、別れた。

ファミリーっていうのは、血だけじゃない。肌の色や、言語や、文化を超えて、何かを成し遂げようという、そういうグループ、愛と信頼と尊敬=トモダチこそが、ファミリーなんだ思った1日だった。

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