Sunday, March 15, 2009

プラダを着た悪魔
~仕事と恋愛について~

「OLのキモチをよくあらわしてるよ」って彼に言われて、先日、
プラダを着た悪魔 を観ました。

主人公・アンディーは、新しい仕事をゲットし、新しい世界で、新しい人たちに出会います。 今までと違う生活、忙しい毎日が始まりまり、アンディーの優先順位は、少しずつ、プライベートから仕事へと、シフトしていきます。 そして、その言い訳として口癖のように、こう言うようになります。 

I didn't have a choice. Miranda asked me. I couldn't say no.  「だって、Noっていえなかったんだもん。 上司(ミランダ)からの命令だもの」

アンディーのBF・ネイトは、アンディーのそんな言い訳に、「んなわけないだろー」って納得できず、こう言います。 

That's your answer for everything: I didn't have a choice. 「最近のきみは、いつもそうだ。 Noっていえなかったって」 

ネイトは、アンディーが「今までのアンディー」であると信じたいと思っていますが、残念ながら、アンディーは、「今までのアンディー」ではなくなってしまっています。 そしてふたりは、ふたりの進路が平行していないことに気づき、しばらく距離をおく決断をするのです。

最後に、ネイトがアンディーに、捨て台詞を残して去っていきます。

You know, in case you were wondering...the person whose calls you always take...that's the relationship you're in. I hope you two are very happy together.

「きみはわかんなくなってるかもしれないけど、でもね、いつも電話してくる人、で、いつも電話に出る人、その人がきみの一番大切な人なんだよ。 まあ、頑張ってよね」

この状況とよく似たことが、その昔、わたしにもありました。 

「BFとの生活のため」とはじめた仕事でしたが、そのうち仕事が面白くなってきて、BFと一緒に過ごすよりもお客さまと一緒に過ごす時間のほうが長くなってきてしまったのです。 

昼はお客さまとのランチ、午後はお客さまとドライブ、夕方はお客さまとゴルフの打ちっぱなしにいったり、オペラやミュージカルを観にいったり、そして夜は同伴。 お店の後は、明け方までお客さまと二次会、三次会に明け暮れる毎日。 

「仕事だから・・・」 「大事なお客様だから・・・」 「どうしても断れなくて・・・」などと、いつも言い訳するわたしにBFは、「オマエ、それは違うんじゃないか?」といつも言ってました。 

あのころは、「どうして彼は理解してくれないんだろう」って思ってましたが、今は、彼の言ってることが正しかったと思うのです。 「ふたりの生活のため」といつもわたしは言い訳をしてたけど、ホントは、実は、違ってたんじゃないかなって思うんです。 

わたし、新しい世界、新しい人たちとの出会いに、舞い上がっていたんだと思います。 BFにはできないことをしてくれる、今までは観ることのできなかった世界を見せてくれる人たちに、夢中になっていたんだと思います。 BFは、彼にできる全てを与えてくれていたのに、それを足りないと思ってしまったわたしがいたんだと思います。

結局、仕事を始めてから1年半後のクリスマス・イブのこと。 「お客さまがカラオケに行きたいっていうから・・・」と、彼との待ち合わせをドタキャンしたわたし。 朝方に帰宅すると、彼は寝ずにわたしの帰りを待っていました。 そして、口論が始まり、最後には、彼が用意していたギフト(指輪)を、わたしに投げつけて、わたしたちの関係は、終わってしまいました。

は~っ、仕事と恋愛の両立って、難しい。 そう思ってるのって、わたしだけじゃないよね。

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