M女
高低の激しい生活を送っていたあのコロは、
穏やかな生活を望んでいた。
ぐるぐる廻る夜空を見上げながら、
ああ、神様、どうかここから、
わたしを連れ出してくださいって、
毎晩祈ってた。
カラダもきつくて、ココロもきつくて
助けて助けてって、いつも叫んでた。
このままじゃきっと、
いつかぜったいにか死んじゃうよって、
思ってた。
でも・・・
イーストリバーからのぼる朝日に目を細めながら、
「今日もまた生きてる!」って、
それがむちゃくちゃそれが偉いことのように思ってた。
ハドソン川に沈む夕日に胸をしめつけられながら、
「今日もまた生きてやる!」って、
それがものすごく大きな目標みたいに、
あちこち痛いカラダを抱きしめながら、そう思ってた。
もう、フラッシュバックは、とっくに消えてなくなってるし。
もう、悪い遊びの話をしても、まったく顎も震えたりしないし。
あーっ!!!
これって、なんなのーっ!!!
もっともっともっともっともっともっともっともっと・・・。
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