でも、電車を乗り換えるたびに、川を渡るごとに、あなたから離れていく。一駅一駅、目的地に近づくごとに、あなたが遠くなる。そう思うと、胸がくるしい。喉がしめつけられる。ああ、涙がにじんできた。サングラスで涙をかくす。
もちろん、帰省してもしなくても、今日も明日も明後日も、しばらくずっと、あなには会えない。でも少しでも近くにいたいと思う私は、救いようのないロマンティスト。
窓の外、西の空を遠く見つめながら、あの空の下にあなたがいると思えば、少しは気分も紛れるというのに。こんな遠く離れたところから西の空を眺めたって、その下にあなたの住む街はありゃしない。
今この瞬間、あなたは何を思ってるんだろう。私のこと、思い出してくれてるといいな。
No comments:
Post a Comment